「どうしてか→どうするか→どうしてか」 で上達していくはずなのに 「どうしてか」 が抜けているのではないか?と思われる場面にぶつかる。
「経験上正しい」という根拠に基づくアドバイスは、伝えられる側としては理解に苦しむことが多い。感覚を伝えようとしている場合がほとんどで、理論的な説明が難しいのだ。
頭で理解していない状態で練習を繰り返すと、できているのか自分で判断できないから、「いいよ」と言われるまでくり返すしかない。メカニズムを理解していれば、できたところでやめられる。
さらに 「どうするか」 と 「どうするか」 を結び付けて、上の段階に行くこともできる。媒介役を務めるのが 「どうしてか」 である。
さらにさらに、「どうしてか」を理解していれば、数ある 「どうするか(経験上)」 を整理することができる。
できずにいると、表現を変えるだけで同じことばかり言って満足しているコーチに「どうするか(経験上)」を上塗りされてしまう・・・「指導者の壁」が厚くなる。後輩のためにも壁を壊したいところだが「どうしてか」を理解して、壁の横をすり抜ける術を身につけよう。