SWINGLOGIC:スイングバイで少年野球を加速する

エネルギーを節約し宇宙探査船を遠くに飛ばす「スイングバイ」で飛距離アップ

どうしてか どうするか

2019年01月17日 | 少年野球

「どうしてか→どうするか→どうしてか」 で上達していくはずなのに 「どうしてか」 が抜けているのではないか?と思われる場面にぶつかる。

「経験上正しい」という根拠に基づくアドバイスは、伝えられる側としては理解に苦しむことが多い。感覚を伝えようとしている場合がほとんどで、理論的な説明が難しいのだ。

頭で理解していない状態で練習を繰り返すと、できているのか自分で判断できないから、「いいよ」と言われるまでくり返すしかない。メカニズムを理解していれば、できたところでやめられる。

さらに 「どうするか」 と 「どうするか」 を結び付けて、上の段階に行くこともできる。媒介役を務めるのが 「どうしてか」 である。

さらにさらに、「どうしてか」を理解していれば、数ある 「どうするか(経験上)」 を整理することができる。

できずにいると、表現を変えるだけで同じことばかり言って満足しているコーチに「どうするか(経験上)」を上塗りされてしまう・・・「指導者の壁」が厚くなる。後輩のためにも壁を壊したいところだが「どうしてか」を理解して、壁の横をすり抜ける術を身につけよう。


 
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カチカチクラッカー

2019年01月16日 | 少年野球

私(50代)の少年時代に流行ったおもちゃで「アメリカンクラッカー」(商標の問題があるのか カチカチ・・・になっていた)で遊んだ方は多いのではないか。

50cmほどのひもの両端に5cm大の玉がついていて中間に持ち手(リング)がある・・・ボーリングの玉を小さくしたようなある程度重さのある緑色のボールだった。リングを持って上下に動かすとカチカチというよりバチバチとかなりの勢いでぶつかり合い、怖いくらい迫力があった。ボールが当たって骨折する事故があり、販売中止になったと記憶している。

THTにおいて、ガマクを意識しながら骨盤をスライドさせ、直線運動をヘッドに伝えていくイメージが、クラッカーのリングを上下に動かしてひもの先のボール同志を勢いよくぶつける動作に似ている。手の動き自体は数センチであるが、ボールから受けるエネルギーの大きさを感じ取ることができる。

西武の中村剛也はほとんど動かずにバットを振っているように見えるが、ホームランを連発する。傍から見て分からない程度だが、その大きめのお腹をゆすってスイングバイを起していると想像できる。


 
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ドアスイング

2019年01月11日 | 少年野球

丸く振っている選手に対して「ヘッドを残せ」とアドバイスしてもしょうがない。バットが出て来ないから、前に飛ばなくなってしまう。

ドアスイングが直らない選手は自分で気づくまで「待つしかない」のだが、当たらない・飛ばないでは野球が嫌いになってしまう。まずは、ドアスイングがいけない理由と、それでも大きく振れるのはすばらしいことだということを伝える。

そして、大きく前にステップして打つ(ウエイトシフト)ようにアドバイスする。

円の中心が移動するから、ふかんで見るとスイング軌道が楕円になる。タイミングを取るのは難しいが、それさえクリアすれば、当たる・飛ぶ。そのうちヘッドを残す意味が分かって、インサイドアウトで打てるようになるとますます飛ぶようになる。

ドアスイングも個性として受け止め、小さくまとめてしまうことだけは避けたいものだ。

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ガマクを入れる

2019年01月11日 | 少年野球

沖縄空手で検索すると「チンクチ」や「ガマク」という言葉が出てくる。

チンクチは肩甲骨周りの筋肉群で、下半身で発生したエネルギーをこの部分を通して拳に伝えることを「チンクチをかける」というらしい。ピッチングに使えそうな技術である。

対して、ガマクは横腹から背骨にかけての柔らかい部分、あるいはその内側の横隔膜に囲まれた内臓を指すようだ。内臓の位置を動かして身体の重心をコントロールする技術を「ガマクを入れる」というらしい。

「骨盤スライド」と「ガマクを入れる」はほぼ等しい身体の使い方と考えるが、腰回りの一番大きな筋肉を効率的に動かすためにも、その直上の内臓を「振る」=カウンタースイングを起すことが「ガマクを入れる」ということか?内臓さえパワーユニットとして利用する沖縄空手の合理性に生々しささえ感じる。

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タイプ違いという問題 

2019年01月10日 | 少年野球

コーチがWSでプレイヤーがTHT、またはその逆の時悲劇が起こる。

コーチのアドバイスが一切身にならないし、コーチもプレイヤーの動きを理解できない。結局、力関係でプレイヤーが泣きを見ることになる。同じタイプでペアリングするか、コーチが勉強するかしかない。

あくまでプレイヤーファースト。THTのコーチもWSの打ち方を研究して欲しい(その逆もしかり)。最もかわいそうなのはコーチがWSとTHT両方の指導者から教えを受けていて、自分の中で棲み分けができていない時だ。選手は混乱するだけでスタイルを確立できない。

選手に自分の打ち方を強制するのではなく、WS・THT両方のメカニズムを理解して、無駄な動きをそぎ落とすなどその選手にふさわしい指導をして欲しい。

完璧なWSのイチローもコーチ(恐らくTHTタイプ)にフォームを改造されそうになって、仰木監督の鶴の一声でそのままで行くことになったと聞いている。(注)WS=ウエイトシフト THT=トップハンドトルク

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