SWINGLOGIC:スイングバイで少年野球を加速する

エネルギーを節約し宇宙探査船を遠くに飛ばす「スイングバイ」で飛距離アップ

当たる・当たらないは「脱力」

2019年02月28日 | 少年野球

当たると当たらないの境界線は、「脱力」である。

小学二年生の選手ふたりが交代で羽打ちをしているのを見ていた。カウンターの入っている選手の当たること(すごい!六年なみ?)。もう一人は完璧なドアスイングの選手でほとんど当たらない。一生懸命当てようとすればするほど当たらない。明らかに力みすぎなのだ。

「手」は器用なようで、テクニカルモードとパワーモードの両方一度にカバーできない。脱力の状態で構えたと同時にテクニカルモードのスイッチが入る。インパクト直前まではテクニカルモードでボールをロックオン。インパクトの瞬間パワーモードに切り替えて、腕力、背筋力、握力、リスト何でも総動員して飛ばしにかかる。始めから終わりまでパワーモードでは当たるわけがない。

軸足側の手(ガイドハンド)が狙うことに集中するため、しっかり脱力できるように、もう一方の手でアシストするのも大事なことだ。


 
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コンパクトに振るということ

2019年02月22日 | 少年野球

小さく振ることではない。基本的にスイングは大きい方がいいはず。なぜ矛盾するようなアドバイスが存在するのか?スイングバイ理論における「近地点」の考え方で説明してみる。

スイングバイ航法において探査船が惑星(地球)の近くを通過してスイングバイを起す際、地球に近いほどスピードが上がる・・・これが近地点の考え方。地球をバッター、探査船をバットのヘッドと考えると。

①バットの重心を身体の中心に引き寄せながら
②半径を小さくして「=コンパクトに」ヘッドを回して行く
③体重移動のタイミングを合わせてスイングバイを起こす

トップ通過時と、ミートの瞬間に、スイングバイを起す(加速する)ことでスイングスピードが上がるから、トップからミートまでの道中は加速よりも「ねらう」ことに集中できる。前田智徳は「むしろゆっくり振りたい」と言っていた。まさにこのことか?

 

 
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指導の現場~大坂なおみとコーチ~

2019年02月22日 | 少年野球

コーチとプレイヤーのタイプが合うかどうかは大きな問題である。コーチ選びは感覚的・本能的に行われるようだが、プレイヤーの「教わる力」にかかっている部分も大きいと思われる。まあまあ教わる力のある選手は、タイプが合っているコーチを見極める力があるようだ。本当に教わる力のある選手は、タイプの違いのコーチからも何かを得ようとする。指導者にとってかなり刺激的だ。大坂なおみは、「なにか違う」という漠然とした違和感のようなものを感じていたのかも知れないが、「タイプ違いでもアドバイスできる力を持ったコーチ」を失った可能性がある。

少年野球を指導する現場においては、指導者個人の経験値が重視される傾向がある。選手の個性を理解できるかどうかは、自分のタイプと合う合わないに左右される場合が多い。「野球部経験がなくても野球が好き」「運動部の経験がなくても、伝えるのが上手」といった親コーチ(予備軍)は少々遠慮がちである。

野球部経験の有無に関係なく、前軸の人は前軸なのだ。「後軸が正しい」と譲らない上手なコーチから指導される「前軸の選手」は気の毒でしょうがない。「前軸もいれば、後軸もいる」ことを理解しているコーチから教わったほうがいい・・・というより、コーチの方が受け入れるべきだと思う。

 

 
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開くとか・開かないとか

2019年02月21日 | 少年野球

「開くとか開かないとかはどうでもいい」と思っている。スイングバイが起きていればいいのだ。

イチローは開かない。しかし、直線でボールに向かっても、スイングの後半で開かなければ(円運動を起さなければ)ボールは飛ばない。一切ピッチャーに胸を見せることなく、(開かないまま)ヒットゾーンに持って行けるのは、大きなステップでバットを加速し、強靭な手首でヘッドを返しに行くからだ。

落合博満はアウトステップしている。その理由を「デッドボールを食らわないように逃げている」と語ったらしい。「反応」で動いており、意識して開いているわけではないのに、VTRでははっきりアウトステップしていることが分かるから、照れ隠しで言ったのではないかと思う。

開いた状態でも、ヘッドが直線でボールに向かえばそれでいいのであり、アウトステップしてバットを引くようにヘッドを返せばスイングバイが起きる。真後に動くよりは効果は小さいが、当時の球場の広さを考えれば十分届く飛距離が出る。

柳田・山田・大谷といった「現代のホームランバッター」は、後足を浮かせながらでも、一度前に行った体重を後に戻して、より大きなスイングバイ効果を得ようとする。広い球場が増えたことも影響しているのだろうが、相当身体に負担がかかることは容易に想像できる。


 
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プロの練習は厳しい

2019年02月18日 | 少年野球

プロ野球のスカウトは上手下手より、「プロの練習」について来られるかを重視するという。プロの練習は厳しい・・・「厳しい」の意味が違う。質とか量ではない。練習の意味自体が違う。

「我慢して使う」と言ってもらいながら試合に出ることができるプロの選手は例外と言っていい。プロにとって練習とは「何ができるか」そして「常にできるか」をアピールする場である。プロにとって「結果を出す」とは、試合できっちり「練習通りにやること」である。サイン通りにバントができなかったが、見事にホームランを打った・・・のでは評価されない=「プロの仕事」ではない。練習で見せてくれれば、もっと違った場面で使えたかも知れない。それは、本人にとってもチームにとっても損失である。

少年野球は、バント失敗からのホームランOK。試合が楽しい。プロだって、ホームランを打ってほめられたいし、ただ試合を楽しみたい。プロ選手の「野球少年に戻りたい」はノスタルジーではなく儚い願いなのだと思う。

 
 
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