やんやんブログ

ゲームって、なぜこう面白いのでしょう

ワールドデストラクションの攻略 その33

2009-04-13 22:45:41 | ゲーム攻略
モルテの呼びかけに対し、これまで拒否の
姿勢を貫いていたこれまでの対応を一変させ
キリエは復活を果たしました。当然モルテは
喜びます。そしてキリエは世界を新しく作り
かえることを宣言します。非常に重要な場面
ですが、細かい矛盾点をあげればキリが
ありません。モルテの呼びかけ以外は拒否
していたキリエですが、これでは駄々っ子の
対応と等しいような気がします。その上で
世界の再編を宣言されても、はいそうですか
とは普通いかないです。

そもそも、自分自身がデストラクトコードである
と説明を受け、直後に自殺に等しい判断をした
キリエの、この変わり身の早さは正直ついて
いけません。死んだように思われても、実は
人間ではなく、自身は不滅であると気づいた
から、このような判断に至ったとしても、著しく
慎重さに欠ける人物に、世界を左右する力が
備わっているというのは、まさにこの世界の
不運でしょう。周りの人のほうが、自殺したく
なります。とにかくキリエには葛藤がありません。
あまり類を見ない主人公だと思いますが、まあ
それはそれで良いかな、と思いました。

主人公の性格はひとまず置いておいたとしても
システムであるキリエがなぜ人間の姿として
生まれたのか、復活を果たしても変わらない
姿をしているのは、謎であります。別に獣人の
姿でも良かったわけであります。この世の春を
謳歌する獣人に生まれながら、世界の破壊者
としての運命を背負ったならば、そこにドラマが
生まれそうですが、この物語では違います。
社会構造よるドラマ性がない分、物語は単純
なのですが、主人公の心の葛藤がもう少し深く
描かれてもよいのではないかと思いました。

もう一つ気になるのは、本来システムであり
無機質な存在であるところのキリエが、どうして
感情を持ったのかという点です。いわゆる有機
ヒューマノイドのキリエが優しすぎるほど優しく
育ったのはなぜか、緋陽王であるおじさんは
どういった意図をもってキリエを育てたので
しょうか。ここはむしろ、モルテとの出会い等で
感情面の成長をもったとしたほうが面白かったと
思います。そういった主人公の成長を促す
きっかけは何回もあったのですが、変化は
まったく見られません。復活後も性格に変化は
ありません。最初から完成された人格を持ち
なんら成長もないという主人公、というのも
逆に無機質であり、物語に矛盾はなくなりますが
プレイヤーとしては興味が薄れてしまいます。

つづく