成り行きアラカルト日記

人生は成り行きでありますが、日日是好日と考えて、日々の出来事を凡人の視点でアドリブ的に記載したいと思っております。

認知症の母殺害に猶予判決・京都地裁、彼を追い詰めたのは誰なのか?

2006-07-21 20:07:59 | 三面記事的
認知症の母殺害に猶予判決 京都地裁 「介護の苦しみ」理解示す (産経新聞) - goo ニュース

 息子は、決して猶予判決が下りたからと言って喜んではおられないでしょう。母親を殺さざるところまでいってしまった自分自身を責めておられるに違いない。当事者の気持ちとしては、罰してもらったほうが気持ちが楽かもしれない。それぐらい、せつない事件だと思う。
 介護負担を減らすという名目で、キャリアを中心に討議されて国が導入した介護保険、そしてその行政システム。
 その結果は、このようような事件であったり、老老介護での心中事件など。さまざまな問題は生じている。
 若いときは一生懸命に働き、動けなくなると扱いがゴロリと変わる。歳を取るほどに、生活の質は良くなるはずが、オカシイではないか。国は生産性のあるものにしか、意味を認めないのであろうか。お年寄りに対する費用から経済効率がでる訳はない。経済学的には「無駄」であるが、その「無駄」がお年寄りの生活の質を良くするなら、それでいいではないか?生産性のない人は無駄な人なのか?国家という怪しげなのもの本音はどうなのか?「敬老」て言葉なんて建前か?
 生産性を優先する社会が何を生んできたのか?生産性を裏に、教育も「早く」「間違いなく」と管理的な流れを進学競争の中に取り込んできた。日常の生活指導でもそうである。母親は「早くしなさい・・・」
 その結果生まれた子ども達が東大などの有名大学に行き、キャリアになっているのである。どのような中で育てられた人に生きた行政が分かるのか?非常にアヤシイ。危険である。頭が良いだけで、人生の質が分かるのか?

 「各省庁に入ったキャリアは、先ずは5年間介護ヘルパーとして、お年寄りのオムツ代えから始めるべきではないのだろうか?」

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2 コメント

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先日の件もですが (バブ)
2006-07-21 22:57:05
先日の障害者孤独死の事件もそうですが、机上で介護を考える役人があまりに多すぎるのではないでしょうか。

以前、配食サービスについて少し調べたことがありました。

介護自体には含まれないこのサービスは、自治に任せられた分野です。とうぜん住んでいる地域で受けられるサービスが変わってくるのですが、

我が地域を調べたら、このサービスに利害関係が大きく関わっているのではないかといった疑問を持つことになりました。



食事に困っているお年寄り側に目を置かず、配給側の利害を優先する。これも現場の考えではなく、机上で事務処理をこなすお役人のすることでありました。



役人は、住民の下部であることを忘れきっているのでしょうか?

全ての役人がそうだとは思っていません。ただ、障害者やご老人を軽視する者がなんの下部なものか!

キャリアや、試験のみを重視する体制は、誰が崩せばよいのでしょうね?

「現場で頑張っている人達の爪の垢を飲ませる」これも、「各省庁に入ったキャリアは、先ずは5年間介護ヘルパーとして、お年寄りのオムツ代えから始める」と併せて実施してほしいものです。
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バブさん、おかしなことが多いのですよね! (ウフフマン)
2006-07-21 23:14:32
不思議なことに!でもないか!いつの時代でもそうですが、新しいシステムができると、利権問題が生じるようですね。システムを利用する人は蚊帳の外で、そこで何がしかの利潤を得ようとする人々がシステムを動かすようですね。実に腹立たしいことです。キャリアの人は、自分はある立場にいる時は、何か目に見える成果を出すことが出世に繋がり、何かをしようとするのですなあ。これが困る状況をつくります。何も人生について知恵のないものは、何もしないでくれるといいのですが、「したがり」なんですね。何故なら自分は頭が良いと思い込んでいるからです。これは政治家も同じですね。現場で安い給与で働いている若い人の爪の垢は飲ませるべきでしょうね。笑い話ですが、働くものがいなくなれば、彼らの存在はなくなるのですね。最近のニートは無意識の抵抗かもしれませんなあ。自己犠牲を意識しないねえ。もしかして、ニートから新しい救世主がでてくるのかもしれません。日本は腐りかけているとすると、それを予防しようという考えと、早く腐らせてしまってから再生するほうが良いという考えもあります。後者は賭けでありますが、それなりの理屈であります。今はそれが混在している時代なのかなとも最近思うことがあります。
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