成り行きアラカルト日記

人生は成り行きでありますが、日日是好日と考えて、日々の出来事を凡人の視点でアドリブ的に記載したいと思っております。

鶴見俊輔対談集・未来におきたいものは 晶文社

2006-05-29 23:24:33 | 書物
 対談の相手は、大江健三郎、金芝河、富岡多恵子、赤瀬川源平、多田道太郎、片岡義男、奈良美智、横尾忠則、福島瑞穂、西島建男、加藤典洋・赤坂憲雄、室謙二、橋本治である。どのお方も一筋縄ではいかない人であるが、それなりの面白い対談になっており、とにかく色々な知識が自然な会話の中で流れていく。これが不思議であり、鶴見の強さかなあ。存在感は30年経っても変わらないようで。余り好きではない人だが、参りますなあ。最初の大江との対談を読むと、大江のスタンスが実感としてよく分かります。大江が好きなスピノザのことも出てきてます。

臨床とことば/河合隼雄・鷲田清一・阪急コミュニケーション

2006-05-29 22:53:00 | 書物
心理学と哲学のあわいに探る臨床の知、と言う副題が付いている。色々と鷲田氏が河合先生に話しを聞くような感じになっている。鷲田氏が年下だし仕方ないかなあ。しかし、対談形式は面白い。本音が出てくるのでね。河合隼雄氏の話はパターンが決まっているが、それなりに臨床経験からの逸話が興味深い。彼に心理療法を受けた人の経験は余り世間では表に出ないので、河合ユングがどの位、有効なのか分からない。「有効」などという言葉自体が必要ないのがユング派なのかもしれない。面白いなあと思ったのは「魂」の話にふれて、鷲田氏が、ミッシェル・セールを引用し、「皮膚と皮膚が合わさるところに魂がある」との話をして、魂の地図を描いたのが「刺青」である。プリミティブな社会の刺青であるという。皮膚と皮膚のふれあいであるセックスであるから、魂を求めながら、何をしていいかわからないものがセックスをする!と河合が言うのだが面白いですね。

岡田真澄死す!昭和は遠くなりにけり!!と友人が言いました

2006-05-29 22:40:29 | 雑談
俳優の岡田真澄さんが死去 映画、舞台で活躍の二枚目 (共同通信) - goo ニュース

 先日、田村高広氏が亡くなられた。父親が阪妻、阪東妻三郎であり、弟が田村正和、田村亮である。彼は1928年生まれだったから、77歳だったのかな。岡田真澄は70歳だからかなり年下になりますか。岡田真澄といえば、E・H・エリックを思い出しますね。実の兄貴でしたが、マルチタレントの草分けでした。エリックの次女が岡田美里ですなあ。
 ところで、岡田真澄といえば「ヨネヤマ・ママコ」を知っておられますか?