関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

英国の発明王=シンクレア卿の“ご威光に便乗”してなくもない?その弟たちの“デザイン商法”とは…

2007年10月19日 | 日記
シンクレア財団を率いるクライブ・シンクレア卿の名声は、今や誰も疑うところのないモノですが、実はこの人には3歳年下の弟がおります。

イアン(Ian、最近はIainと表記)・シンクレアさん。この人も高い教育を受け、少なくともデザイン・センスは兄貴より一枚上。初期のシンクレア卿の発明品の数々も、製品化へのフィニッシュ段階では弟が助言する場面もあったらしい。

でも、しょせんアイデア(着想)そのものに直接寄与したワケじゃなく、ずっと“日陰の”人でした…。

ところがある日、(伯父=クライブ卿考案の商品プロモートを手伝っていた)息子が、イアンさんの“万年消極的”だった人生設計に突然、火をつけます───(以下、アムロ調に) 「と、父さんっ、父さんは伯父さんなんかよりCOOLなプロダクトセンスがあるんだ。それを埋もれさせておくなんて…もったいないじゃないか。ねぇ父さん。そーやってこのまま死ぬまで、シンクレア家の片隅に閉じこもってる気かい? 今こそ攻めに転じるときだよ。この僕が全面的に手伝うから!!」

てなワケで、父子が世に出した“起死回生”の商品が、これ

リチウムイオンで発光する、スリムなカード(名刺)大LEDランプ…《EON Flashlight》なんであります。

ナンといってもそのフォルムが(発表当時)斬新とされ、兄のご威光もあってか“すぐさま”MoMAへの収蔵が決定。あのシンクレア一族の次男坊が、しばしマスコミから華々しい脚光を浴びることとなりました。

…冷静に考えると、たいした“発明”じゃないんですけどね。最近出たスケルトン・モデルの《EON ice》(※添付画像)を見れば一目瞭然の通り、単に3個のコイン型リチウム電池の並列回路を樹脂で挟んだだけ、です。

光源が168時間持続、って売り文句?も単に市販品の寿命。イアンさんが新しい電池を編み出したワケじゃありません。まして、懐中電灯がわりに10m先の路面が照らせるほど明るいワケでもなし(^^;

電池交換できない、お決まりの、中国(※所轄は香港の会社)製の“使い捨て”工業製品ってところも、これからのファッション性の尺度で大きなマイナス・ポイント。どうせ同じカード型LEDにするなら、VICTORINOXのスイスカードの方がよっぽど“お役立ちアイテム”な気がしなくも(^^;ないです。

それでもどこまで、兄=クライブさんのご威光が通用するのか?─── イアンさん父子が大きく舵を切った人生の、真の正念場はこれから!なのであります。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« つまるところ、“からしマーガ... | トップ | ステルス戦闘機っぽい…のか?... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事