カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ バージーラーオとマスターニ(日本語字幕版) ~

2024年03月22日 21時20分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年のヒンディー語映画。タイトルは原作では
主人公の2人の名前「バージーラーオ・マスターニ」であるが、
日本語版は解りやすくするためか「バージーラーオとマスターニ」である。

2015年の封切りの時にインドで観ており、
その後たしか日本で英語字幕版を観たような気がする。
今回は日本語字幕版だったので観てみた。
日本でもそうだが時代劇は現代劇と違い言葉が難しい。

ストーリーはこちらにも書いている。

「バージーラーオ・マスターニ」

                  

舞台は1700年頃のインド、
社会科で習ったムガール帝国が北インドを納めていた。

バージーラーオ1世はマラーター王国と言う、
現在のマハラシュトラ州プネー辺りを治めており、
領土拡大のためデリーまで攻めて行く。

最初の出征の際にブンデルカンドと言う小国からマスターニが
助けを求めに来る。ブンデルカンドはプネーとデリーの中間
(マディヤ・プラデシュ州とウッタル・プラデシュ州の州境)にある。
デリーに行く前にブンデルカンドを助けたバージーラーオは、
マスターニに惚れられマスターニはプネーに押しかけて来る。

ブンデルカンド王はイスラム教徒の妻がおり、
マスターニもイスラム教徒であったことから、
バージーラーオの家族や僧侶たちの反感を買う。
実際はどうだったか解らないけど・・・
この映画ではそういう事になっている。

インドはもともとヒンドゥスタン=ヒンドゥの国と言う。
つまりヒンドゥー教徒の国であったところに、
1200年頃にアフガニスタンからイスラム教徒が攻めて来て、
デリーに都を築いた。その後、1526年にモンゴル系のバーブルが、
デリーを攻め落としムガール帝国を築いたのだった。

このあたりからヒンドゥー教徒VSイスラム教徒の確執があり、
インド人(ヒンドゥー教徒だけじゃないけど)はイスラム教徒を
敵対視し嫌っている。

なのでムガール帝国時代ではイスラム教徒は侵略者であり、
ヒンドゥー教徒が嫌っていたというのも納得できる。

劇中ではこのマスターニに対する憎悪が、
バージーラーオとマスターニの愛の炎を燃え上がらせている。

時代劇は戦争の映画であるとともに王族の映画でもある。
伝統的な豪華な衣装、宮殿や城の煌びやかな装飾、
ボリウッドダンスではない伝統芸能が基盤となった踊り、
この辺りを大いに楽しめば良いと思う。

3回目でストーリーが解っている私も、
このあたりを楽しんで観た。

余談だが、バージーラーオ役のランヴィール・シンと
マスターニ役のディーピカ・パドゥコーンは夫婦である。
この時点では結婚していなかったけれど・・・。


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