カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「昭和の戦争Ⅱ」吉村昭

2024年08月22日 21時25分59秒 | 本 / BOOKS

吉村昭の昭和の戦争シリーズの第2巻目。

1巻目が戦闘機の話だったのだが、
2巻目のタイトルは「武蔵と陸奥と」で、これは戦艦の名前だ。
空の次は海であるが、
第2次世界大戦では既に時代は空中戦だったわけで、
戦艦の時代ではなくなっていたのだった。

単行本になっている「戦艦武蔵」と「陸奥爆沈」がメイン。
武蔵の建造は1938年に始まり、1942年に戦隊に加わった。
全長263mで甲板を自転車で移動したという話もある。
最大幅は38.9m。65,000トン。
1944年10月24日、レイテ島シブヤン沖で撃沈された。

武蔵は撃沈されたのだが、陸奥は爆沈である。
どう違うのか? 撃沈は敵の攻撃を受けて沈没したもの、
爆沈は爆発して沈没したもの。つまり・・・
攻撃を受けて沈没したのではない。

沈没の原因は爆発であるが、それは人為的なもの、
何らかの事故または乗組員の過失や放火によるものである。
驚いたのは日本だけでなく他国でもこのような原因で、
沈没してしまった船は多いようだ、隠しているけど。
・・・・言えないよね。

横須賀にある戦艦三笠は日露戦争で1900年頃に活躍したが、
実は2回、人為的な原因で事故を起こしている。
1度めは1905年(明治38年)佐世保港内で水平が隠れて飲酒した際に、
発火した洗面器をひっくり返して爆薬に引火して爆沈。
修復されたのち1912年(大正5年)には、水兵の自殺で火災が起き、
なんとか爆沈を免れている。・・・余談であった。

零戦や武蔵の製造にまつわる話はともかく、
陸奥のような話を調べた吉村氏が凄いと思った。

コメント
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