カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「昭和の戦争」吉村昭

2024年08月20日 21時38分59秒 | 本 / BOOKS

記録文学と言う分野に吉村昭と言う作家がいる。
すでに何冊か読んでの感想を書いているが、
書く前の取材が凄い。取材に要する時間(期間)もそうだが、
実際にその場に居合わせた人々へ会いに行って真実を聞き、
人と日時、前後関係などを綿密に合致させていく作業が凄い。

事実に何も足さず、事実から何も引かない(省かない)、
話を盛り上げるために脚色もしない。
面白くするために私情を挟まない姿勢に関心させられるし、
本当の事なんだろう信じるし、疑う気持ちが起きない。

1966年に発表した「戦艦武蔵」が大ヒットし、
作家としての地位を確立した吉村氏は様々な戦争記を書いている。

「昭和の戦争」と題したシリーズは全6巻。
かなりのボリュームで読み応えがある。
8月中に読み終わる事が出来ないだろう。現在4巻目・・・。

1、開戦前夜に(零式戦闘機 / 大本営が震えた日 / 他)
2、武蔵と陸奥と(戦艦武蔵 / 陸奥爆沈 / 他)
3、秘められた史実へ(深海の使者 / 海軍乙事件 / 他)
4、彼らだけの戦場が(逃亡 / 背中の勲章 / 珊瑚礁 / 他)
5、沖縄そして北海道で(殉国 / 脱出 / 手首の記憶 / 他)
6、終戦の後も(遠い日の戦争 / プリズンの満月 / 他)

 

 

 

 

 

戦争について社会科で習った程度では全く知らないと同じだ。
私はインド在住時にインパール作戦が行われた地へ2度行った。
インパール作戦については軽く調べたのだが、
戦争全体についてはこの「昭和の戦争」を読んで少し解った。


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