カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~カビール・シン ~

2019年07月05日 21時21分59秒 | 映画 / MOVIE

カビール・シンと言う名前の男の話である。
2017年公開のテルグ映画「アルジュン・レッディ」の監督自身が、
ヒンディー語版でリメイクした作品。オリジナル版は観ていないが、
「アルジュン・レッディ」も主人公の名前かな。

 

  <ストーリー> 

カビール(シャーヒド・カプール)は若き天才外科医であるがアルコール依存症で、
その上マリファナやコカインと言った薬物にも溺れている。
カビールが落ちぶれ果てた理由が明かされていく形で進んでいく。
 
カビールはデリーの医大の学生だった時に、
大学始まって以来の天才的才能のある学生・・・
と先生にも絶賛される存在だったにもかかわらず、
怒りなどの感情のコントロールはゼロであったため、
サッカーの試合でライバルをぶちのめしてしまい、
学長から謝罪するか?退学するか?と問われ退学する事にした。

 

ある日、後輩の女学生プリティ(キアーラー・アードヴァーニー)に一目ぼれし、
退学を思いとどまりプリティにアプローチをする。
プリティはシク教徒であったため彼女の父親はヒンドゥー教徒のカビールを遠ざけようとする。
最初はカビールに気がなかったプリティだったが次第に惹かれるようになり付き合い始める。
 
カビールは学位を取って卒業し、
ウッタラカンド州の避暑地ムスリーにある学校に修士を取るために行く。
その3年間の間に二人の関係はより深まっていく。
カビールはプリティの両親に会うために家に行くが父親は激怒し、
強引にプリティをシク教徒の男性と結婚させようとする。
カビールはプリティに決断を迫る。カビールは情緒不安定になり、
自宅でモルヒネを打ち二日間意識不明の重体に陥る。
 
プリティの結婚を知ったカビールはプリティの家に行くが、
彼女の父親や家族たちにボコボコにされた上、警察に逮捕されてしまう。
カビールの父親は家の名誉を貶めたとしてカビールを追い出してしまう。
 
親友シヴァの協力でカビールはなんとか住居と仕事を手に入れたが、
重度のアルコール中毒となってしまった。
ある日、女優が患者として病院に訪れカビールといい関係になろうとするが、
カビールは愛と言う言葉に神経質になっており彼女を受け入れられない。
 
カビールの休日に緊急患者が病院に運び込まれ、
カビールは酩酊状態のところを呼び出されたが、手術中に倒れてしまう。
検査の結果、アルコールとコカインが検出されたため、
カビールは病院から裁判を起こされてしまい、
医師免許を5年間はく奪されてしまう。
 
カビールは祖母が亡くなった知らせを受け自宅に帰り、
父親と和解し自堕落な生活から立ち直ることを決意する。
 
そして公園で妊娠したプリティを見つけるが幸せそうに見えなかった事から、
話をしたいと声をかける。そして彼女が離婚しており、
子供の父親が自分である事を知らされる。
最終的にプリティの父親も二人を許しめでたしめでたし。
 
異教徒同士の恋愛と結婚であるが、映画俳優などを除いて一般庶民の間においては、
ヒンドゥー教徒とイスラム教徒は論外であるが、
ヒンドゥー教徒とシク教徒については私の知っている限りで数件ある。
パターンは男性がシク教徒、女性がヒンドゥー教徒である。
恋愛結婚のある一組の場合、最初は反対していた女性側の家族も
最終的には同じパンジャーブ州出身と言う事でOKしたと言う事だった。
もう一組は詳しく聞かなかったけれどヒンドゥー教徒とシク教徒の場合は、
それほどの問題はないように思っていた。家庭によると言う事だろう。
 
それから最近は恋愛結婚も増えているが、
結婚前に子供ができてしまうと言うのは・・・・未だに問題があるだろう。
 
数年前、私の学友の中米出身者がインド人男性と結婚した事をFacebookで発表した時、
先生や学友たちはお祝いメッセージを書き込んだが、
その翌月、出産した時には、誰もお祝いメッセージを書き込まなかった。
私たち学友はインドの社会性がわかっているから書き込めなかったのだが。
 
あと劇場内には若者だけでなく年配の人もいたが、
カビールが酒を煽ったり、暴力をふるったり、ラリったりするシーンでは、
若者たちを中心に何故だか大歓声が上がって盛り上がっていたが、
デリーの映画館ではかなり珍しいくらいの大歓声だった。カッコイイのかな?

コメント
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