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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

村田夏帆への献辞

2025年04月25日 18時52分55秒 | 全般
先週に、私が、4/26に、立てていた予定は、奈良~宇治~長岡天満宮、帰宅は16:30という、ハードなものだったが、私が、こんな予定を立てられるのは、それぞれの場所が、私にとっては「勝手知ったる他人の庭」だからである。
だが、例年の事なのだが、万葉園の藤が見頃になる日を見極めるのは、そう簡単ではない。
何故なら、ここには、早咲き、中咲き、遅咲きと3種類の藤があるからである。
あの花の匂いが大好きな私は、この季節に、3回も訪れる事も多々。
見頃と快晴が重なる日にちを当てるのは難しい。
昨日、大げさに言えば、閃いたのは、4/19に訪れた宇治平等院入口の藤棚が見頃だったからである。
万葉園は、今年は、昨日が見頃だ、と、朝、我が家温泉に浸っている時に閃いた。
それで昼食を早めに済ませ、急遽、奈良に向かった。
私の、奈良の藤:撮影、史上最高の写真集となった。

帰りのJR車内で、王子駅に到着した頃、SONYのイヤホンで、イツァーク・パールマンのブラームス:バイオリン協奏曲を聴きだした。
これは演奏会のライブで、映像も音質も素晴らしい。
全曲が終わったのは、大阪駅に到着する寸前だった。

王子について…24日の産経抄で、聖徳太子に愛犬がいた事、その名前が雪丸である事を初めて知った。
行路のJR車内での事である。
大和路快速が王子駅に到着。
窓の外を見れば、線路そばの大きな看板に、聖徳太子の愛犬・雪丸の里、と書いてあった。
この看板にも初めて気がついた。

パールマンは凄い。
当代最高と評されているのも当然。
だから猶の事、夏帆は凄い。
何故なら、去年のサン・サーンス、今年のショーソンで、彼女は、そのパールマンを超えたのだから。
そして、5/25には、この凄い、パールマンのブラームスも超える。

村田夏帆への献辞
夏帆は常に自然体である。
が、超弩級の天才としての集中力で演奏する曲目の練習を開始する。
完成し、演奏会で披露する。
史上最高の演奏である。
日本最高の映像・音響技術を持った会社が、彼女の演奏を記録すると、いまだに聞こえてこないのは、私にとっての残念だけではない。
日本国の大いなる損失である。

だが、先ほど、5/25の切符を確認していて、少しだけホッとした。
それは、この茨城交響楽団第130回定期演奏会の後援に、NHK等の放送局や主要新聞社と通信社が、名前を連ねていたからである。
当然ながら、彼らの記者達等も、聴衆として参加するのだろう。

私が、水戸には縁がある事は、既述の通り。
私が仙台二高の学生だった時の校長は、水戸一高出身者で、東北の教育界に名声が響いていただけではなく、辛い時間を過ごしていた私と仙台駅前の百貨店で遭遇した折に、心に沁みた一言を頂いた事もあった。

私は、夏帆が超弩級の天才として育ったのは、素晴らしい家庭環境もさりながら…彼女のお母さんは、言う事を聞かない子供に、包丁を投げつけるような…そういう習い事強制ママがいるらしいのだが…人の正反対。
彼女が通った小学校が三の丸小学校である事も大いに寄与していると私は思う。
昨年、茨城交響楽団との演奏会に大阪から馳せ参じた私は、早めに水戸駅に着いて、タクシーで水戸城一帯を回ってから会場に向かった。
三の丸小学校の前を通過した時の驚きは尋常ではなかった。
こんな場所にある小学校は見た事がない。
水戸城の三の丸だった場所に彼女が学び育った小学校が在ったからである。
ましてや水戸藩である。
水戸光圀は、大日本史を編纂した日本史上最高の知識人の一人である。
この場所なら、村田夏帆は、夏帆のまま成長したのも当然。
演奏会の帰り、水戸駅前に在るスタバに入った私は、水戸は、仙台と全く一緒だと、即座に思った。
学都仙台と同様に、水戸も学都水戸なのである。
店内にいる高校生たちが醸成している雰囲気で、私は即座に認識した。
水戸一高と私が永遠に愛している母校の偏差値は、ほぼ一緒、73前後なのである。

それでも夏帆は、全ての演奏会において史上最高の演奏を披露し続ける。
聴衆は、一生、その凄さを忘れる事はない。
SONYなのか、日本を代表する企業なのかは知らないが、その内、彼らも気づくだろう。
彼らが気づかなければ、或いは、彼らに気づかさなければ、今後、日本に出現する超弩級の天才は、誰一人、日本には残らないだろう。
彼女より4歳年下で、言わば、同時に、日本に出現したHimariの様に、カーチス音楽院、或いは、他の人達の様に、ジュリアード音楽院で学ぶことを選択し、欧米の有名音楽事務所と専属契約を結び、欧米の有名レコード会社と専属契約を結ぶだろう。
日本の企業、例えばSONY等が、Jpop等にのみ、熱心であり続けるのならば、クラシック音楽の分野で、日本が欧米を超える状況は、永久に来ないだろう。

村田夏帆を、日本から世界に発信できない限り、クラシック音楽において、日本が世界を席巻する状況は生まれない。
夏帆が、そのような状況が作れる、超弩級の天才である事、「世紀のバイオリニスト」である事を、マスメディア等が、気づく事を阻んでいるものは、何なのか。
「音楽は、芸術の中で至上に位置しているのだ」と、ベートーベンは言った。
クラシック音楽は天才たちに依って、継承されてきた。
だが、彼らの大半が、存命中は、決して幸福ではなかったり、短命だったりした。
音楽は美しい心、清浄な心に依ってしか為されない。
だが、権力者は、そうではない事を、歴史は告げている。
だが、その歴史は、オンライン以前の歴史である。




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