Sunset Cafeへようこそ

いつか、夕日の美しい絶景の地にカフェを・・と願う私のバーチャル・カフェ。未知の音楽と人との出会う場所。

最近読んだ面白い本・・・・「偶然の音楽」

2008-06-08 22:28:38 | 日々徒然

(2008.06.07 皇居東御苑)

この花、なんていう花か知ってますか?
「知らん!」
そう、その通り、これは「シラン」という花です!

ところで最近どんな本を読んだかって?
そう、あいかわらず沢山の本を読んで、読み終わったそばからどんどん内容を
忘れていく私ですが、ポール・オースター著の「偶然の音楽」という本は大変面白く久し振りに
時を忘れて読んでしまいました。

ポール・オースターは私の好きな二つのアメリカ映画・「スモーク&ブルー・イン・ザ・フェース」と「ルル・オン・ザ・ブリッジ」の
原作者ですが、私の好きなハーヴェイ・カイテルの名演技もあってどちらもわすれられない名作です。
特に今回私が読んだ「偶然の音楽」は「ルル・・・」とも共通する何とも不思議な
それでいて読む人を掴んで離さないストーリー運びを感じました。

「人生における偶然というものの不思議さ・面白さ」と言ったら良いのでしょうか・・・?

私がポール・オースターの作品に興味を覚えるのはどうやら彼のテーマは「有限である人の一生と、
無限である時間の経過、相反しているが人の意思ではどうすることも出来ないこの二つの矛盾から生れる不条理」と
いうところにあるらしいからです。
それから今回この本を読んで、主人公がクープランの音楽を愛好している箇所が幾つかあって、それは
当然オースター自身の好みとも重なって、クープランが好きな私としては改めてこの不思議なアメリカ人作家に
興味を覚えたしだいです。

偶然の音楽 (新潮文庫)
ポール オースター
新潮社

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