もしかしたら以前にも書いているかもしれませんが、少ないながら心霊的な体験をした事を書き連ねてみると、初めてのそれは小学6年生の頃です。塾の帰り、多分20時過ぎだと思うのですが友達と4人で近所にあった火葬場に肝試しに行こうという話になり、自転車でその火葬場の入り口で、何の街灯もない暗闇から100m程先にある焼き場の建物まで行って帰るという約束でした。ところがそのうちの二人(男子)入り口に着くなり、「やっぱりやめる」と言って逃げてしまいました。残ったのは私ともう一人の女子。怖いけど二人ならと勇気を振り絞って自転車を置き、ズイズイと暗闇を進みました。20mぐらい進んだでしょうか?前を見ると和服の女性の後ろ姿が見えて、二人とも人がいる事に安心して、その人の近くまで早く行こうと小走りになっていました。ところがその女性は和服姿にもかかわらず、やけに早くなかなか距離が縮まりません。そして気がつくとその姿が見えなくなりました。とにかく明かりが何もない真っ暗闇なので、木の陰とかに隠れたのかと思い更に早く走り、その姿を見失ったところあたりまで行くと、そこには何も人が隠れる場所はなく、ひたすら暗闇と遠くに焼き場の灯りが見えるだけ。そして初めて友達と顔を見合わせて、どうやらその女性は普通の人ではなかったらしい事に気がつきます。声にならない悲鳴をあげて2人で自転車を置いてる入り口まで猛ダッシュしました。あまりの恐ろしさで翌日、学校で会った時も人に話せないでいました。後になって考えたら、全く灯りのない焼き場まで暗闇で、どうして和服姿だと見えたのでしょう?もしあの時、振り向かれていたら?なんて考えたら恐ろしくてたまりません。卒業してからその友達とは遠くなってしまい、今ではお互いに連絡を取ることも出来ませんが、あの時の記憶は何年(何十年)経っても忘れられない事でしょう。面白半分の肝試しはおすすめしません。