すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

三谷幸喜「有頂天ホテル」

2007-07-05 22:12:49 | 映画評
篠原涼子とYOUが共演なんて、「ごっつ」以来なんじゃないか?(だから?)


三谷幸喜「有頂天ホテル」を見ました。


「おぉ三谷幸喜!」という感じでした。


三谷幸喜というネームバリューを利用した豪華なキャスト。
(でありながら、誰もが、ちゃんとはまり役)

三谷幸喜脚本特有の、ごちゃごちゃの群像劇。
(でありながら、悩む必要のないすっきりとしたストーリー)

三谷幸喜の健全な精神らしい、誰も傷つかないハッピーなラスト。
(でありながら、深いメッセージ性を持ったラスト)


すいません、最後は嘘です。
「深いメッセージ性」なんかありません。

正直なところ、「哲学的な意味深なセリフ」なんてものも、三谷幸喜には皆無だもんなぁ。


…………いや、それは三谷幸喜の弱点じゃないけどね。

エンターテインメントを完璧に貫くのは、それはそれで「完璧な才能」があってのこと。

なまじメッセージをこめたりすると、底の浅さが垣間見えたりするからね。

「政治」「思想」「芸術」に逃げたりすることなく、エンターテインメントに徹し、決して安っぽくなることない作品を作り続けているのだから、「三谷幸喜」は、すげぇーなぁ。


三谷幸喜原作作品の感想。
星護「笑の大学」


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