すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

吾妻ひでお「うつうつひでお日記」

2006-09-30 21:04:33 | 書評
中原昌也「あらゆる場所に花束が……」の評価に関しては、同意


吾妻ひでお「失踪日記」が面白かったので、「うつうつひでお日記」も買ってみました。

表紙の色は同じですけどね。

後は全然別物。

二匹目のドジョウを狙ったのでしょうけどね。
いやー、これがツマラン、ツマラン。

俺の日記って やっぱ 退屈かなー
吾妻ひでお「うつうつひでお日記」31頁 角川書店
と作者自身が自問しておりますが、正直なところ、その通りです。

まぁ作者自体も、「なぁーんも狙ってない」のだから、仕方ないのだろうが。

作中は「日常のことを淡々と描いて、好きな人が、好きなように読んでくれればいいや」感が、あふれているます。

しかも、その日常が、ロリコン(いい年をして恥ずかしげもなく自らの性癖を正直に宣言しているのは、すごいとは思うけど)で、薬(向精神薬?)でどうにかグダグダ生きている人間の独白ですから、ファンじゃなきゃついていけんと思うよ。

だから、「失踪日記」がおもしろかった位の人間が買うもんじゃないです。


うつうつひでお日記

角川書店

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