すんけい ぶろぐ

雑感や書評など

スティーヴン・スピルバーグ「ミュンヘン」

2006-03-04 08:51:35 | 映画評
物語のない死は、単なる数字と化してしまうなぁ


スティーヴン・スピルバーグ「ミュンヘン」を見ました。(ミュンヘン公式サイト)

まぁなんとなく予想していた通り、直近でみたのが「ホテル・ルワンダ」だったので、どうしても劣って見えてしまうのは仕方ないこと。

まぁつまらないわけではないのですが。
しかし、万人に勧められる作品ではないことは確か。

「仮に勧めるとしたら、どんな人?」
と考えても、どうにも人間が思い浮かばない。
社会派を気取っている、鼻持ちならないヤツか?(自分を含む)

ともかく、「単純に面白い」とは言えない作品となっています。


真面目につくっているのは、認めます。
作品の質も低くはない。

だけれども、超映画批評でも、指摘されている通り、底流に流れる監督の主張が、非常に平凡。はっきり言ってしまうと、陳腐。

「憎しみは憎しみしか生まない!」
なんて、その通りだけれども、そんな安っぽいアニメみたいなことを、この長尺の映画で言われてもな。


事件を真面目に取り扱いたいという監督の真摯な気持ちが「長尺」となってあらわれているのだろうけど、どうにも冗長な感じがしました。


が、この映画を見て、いろいろと勉強になったのは確かです。
実際に鑑賞した方は、以下のサイトなんか参考にすると、さらなる勉強になるのでは?
ミュンヘンオリンピック事件
「黒い九月」と「モサド」の報復合戦


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