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雑感や書評など

今井裕「クローン動物はいかに創られるのか」

2007-06-21 07:11:16 | 書評
漢らしい


今井裕「クローン動物はいかに創られるのか」読了。

タイトル通りの本です。
1997年11月発行なんで、ちょっと古いです。

今のレベルからすると、間違って記述があるかも。


まぁそれはともかく。

それ以前の問題で、素人には分かり難い本でした。

オレがバカなだけかもしれんが。

もうちょっと噛み砕いて記述して欲しかった。


まぁそれはともかく。

それ以前の段階で、著者の立場が、あまりにも、けっこう明解で笑える。

「科学バンザーイ!」と言わんばかりで、遺伝子操作やクローンを生み出すことに対して、この人、微塵も後ろめたさを感じていない。

「どうせ科学は進歩するんだから、とどまってどうするんじゃー、ボケェー」
という男らしいスタンス。

神の領域を犯すという倫理的なおののきは、まったくねぇよ。

見事な専門家です。

テレビコメンテーター的なうそ臭い「現代への警鐘」を無理矢理さしこむよりは、これくらいの方が好感が持てるけどね。


クローン動物はいかに創られるのか

岩波書店

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