化粧は武装。なら整形は？？

 

南部式英語で有名(？)なkson化粧動画ってことで見てみましたよと。まあ多少は予想してたけども・・・すっぴんも普通にかわいい(*´ω｀*)！

 

 

最初誰かに似てんなーと思ったら･･･壇蜜か！ちなみにコメントの中には「芦田愛菜似」ってのもあって、なるほどそれもわかるわって感じ(二重でたれ目、色白、卵型の顔立ち)。ちなみに、エイダコスを見た時の自分の印象は「色白のAIKA」だったｗ

 

 

そっからどんどんフルアーマー化(笑)していくわけですが、化粧が終わった後に「せっかくなんで服も変えた方がいい」と言われた後からどんどんポンコツ化するのがおもしろかったｗまあどこまで天然なのか正直よーわからんが、ドヤ！て感じでバッチリメイクを決めた後で、妙にほのぼのした感じで終わりましたとさｗ

 

 

しかし、言葉のセンスの高さは端々に表れるね。特に「化粧は生きるためにやってる」という趣旨の発言は、「それをしろという圧が日本では強い」と相まって、なるほどという感じだった(実際、「何で日本人てそんなに化粧すんの？」という中国人の疑問を取り上げたダイアモンドオンラインの記事なども読んだことがある)。

 

 

ちなみに、化粧動画は大抵その劇変にビビる野郎の反応とセットだったりするが、まあ要するにそれくらい武装後の状態(笑)を当たり前のように思い込んでる田吾作が多いってことだろう。面倒くさがりな俺なんかは、まーよーここまで手間暇かけてやるわと芯から尊敬するが、これを思えば、(主に)女性が男性の身だしなみとして、髪のボサボサはアウト、目やにつけてんじゃねえ、ヒゲは剃れ、爪は清潔に、服はヨレヨレはアカンetc...とか思うのは、まあごくごく当然のことやなあと言える。

 

 

ちなみにだが、「化粧は生きるためにやっている」とは大げさなと思うかもしれないが、「ある程度の身だしなみ」として世間からみなされて(しまって)いるのと同時に、実際問題、美的要素は相当程度に人生を左右しうるし、またそれにまつわる承認欲求というのは多くの人の行動原理ともなっているように見受けられる。その典型が、そこかしこに表れる、化粧や衣服はもちろん、ダイエットやアンチエイジングといった美を追求する広告に他ならない。

 

 

もちろん、こういう広告が自分自身の欲望を生み出すだけでなく、「周囲はそれを欲望している」という認識に基づく迎合・抑圧の傾向を促進するというマッチポンプ的側面を無視できないが、ともあれこれ一つとっても、「美や若々しさは価値である」と多くの人が認識していることを如実に表しており、実のところ「見た目より内面の美しさ」などという言葉は、全くの嘘とまでは言わないにしても、それが当然のような言動はただの欺瞞でしかない(まあ「見た目をつい優先してしまうから、いやいやちゃんと中身も見ないとダメでしょ」という戒めとしてなら理解できるが)。

 

 

ちなみにこういう現状認識があるため、私には整形を批判する人間が単なる愚か者としか見えない。事によっては数百万という大金をつぎ込み、己の身体というリスクを背負った合法的行為なのだ。一体誰に憚る必要があろうか、いやない。

 

 

「親からもらった身体」などと言う反論もあるが、真にそう思っているのであれば、どうして髪を切り、眉毛をいじり、身体を矯正して生きていることには違和感を覚えないのだろうか？なぜ、その中で整形だけが特別に白眼視されなければならないのか？ちなみに化粧やダイエットは生活に直結するが、整形はそうではないと言う者たちは、深田えいみの例を見てみるがいい。それで整形の及ぼす影響の大きさが理解できないというのなら、理解を拒絶しているか、理解する脳ミソがないかのどちらかだろう。

 

 

なるほど確かに、承認欲求の暴走に基づく身体改造は嗜癖、つまり依存症と同じなので、それは別途の対応が必要であろう(自由放任が必ずしも正しいとは思わない)。しかしそうでない限り、整形への批判は、とどのつまり「化粧に比べればまだそこまで一般的でないから違和感を覚える人がそれなりにいる」という事情と、｢上手いことやりやがって｣という嫉妬に基づく欺瞞と考えるのが妥当であろう。

 

 

というわけで、(特にこれから没落して生活が苦しくなる日本の中で)身体改造についての境界線が今後どう変化していくのか興味深い、と記しつつこの稿を終えることとしたい。