ドイツ旅行の記事で、ある場面を見た時に昔聞いた音楽が突如思い出される、というような話を書いた。それとは少し違うが、
魔女の宅急便の「海の見える街」は聞くたびに自分が見知らぬ土地を訪れた心持ちとなり、自分の足元が溶解したような不安と解放の感覚に支配されるのがおもしろい。
あるいはゲームで言うと、
源平討魔伝のエンディングも印象的だ。私は桜そのものを見ることにそれほど固執しない。それゆえか知らぬが、「桜というものが日本人の心性を表している」などと聞いてもさして納得しないし、心を動かされることもない。さりながら、この終焉の桜吹雪を見る時、これまでの恩讐に満ちたおどろおどろしい世界との対比、難度の高いゲームをクリアした達成感、時間を共にしたキャラが最期に逝くという展開、全てが相まって筆舌に尽くしがたい感銘を私に与えずにはおかないのである。
「激神フリーザ」の戦闘曲もよく思い出されるものの一つである。これはファミコン版ドラゴンボールのRPGとしては2作目にあたる。一作目の「強襲サイヤ人」に比べると戦闘曲のバリエーションは減ったのだが、それでもこちらの方がクオリティの高いものとして感じられる。おそらくそれは、敵との遭遇→カード選択→戦闘シーン→再度カード選択という流れが一連のBGMで構成されていて、かつそれぞれの場面に合うよう「強敵との遭遇」→「死闘の中での選択」→「ノリのいいエアバトル」→「死闘は続く=次の選択」と曲調を切り替えながら小気味よく表現されていることが大きいのではないだろうか(ちなみに「強襲サイヤ人」は行動選択の場面と実際の行動場面の曲が異なっているので、良くも悪くも「小休止」のような感じで流れが途切れるようになっている)。
という具合でいくつか紹介してみた。また何か機会があれば心にかかる懐かしい曲について書いてみたいと思う。
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