ドイツ旅行と眩暈

2019-05-18 11:36:24 | ドイツ旅行

「次なる旅行の妄想はすでに始まっている」と書いたが、そこへのパッションが今一つなのはドイツ旅行による感銘が余りに大きなものだったからである。というか、色々と耳では聞いていた世界の輪郭を実見することにより、自分は本当にモノを何も知らなかったんだなと認識し、この世にはまだまだおもしろい事が満ち溢れてると思い楽しくなった、というかね(・∀・)まあその話は長くなるんで、いくつか感銘を受けたものを写真で紹介してみたい。

 

ドイツ旅行の主な目的は古城と旧市街(古い町並み)で、実際ハイデルベルクや、テュービンゲン、ローテンブルクといった街は十二分にそれに応えてくれる魅力的なものだった(以下はその一例)。

 

 

 

たとえ天候が曇りでも、強烈なインパクトを残す町並みと城。特に滅びと荘厳さが同居する城は、単に美しいというレベルを超えて、別世界に迷い込んだ眩暈を感じさせる異界への扉のようなものだった(ドラクエ6の城の曲とかが近いかな)。この前では、着替え類や薬が全て盗まれたなんてのは些細なことである(←強がり)。

 

こういった感動や感銘というのはホーエンツォレルン城、テュービンゲンの街など挙げればキリがないのだが、一方で「広大な自然」という要素は欠けており、また時間と装備の制約から「予定外のルートをふらふら歩いてみる」ということもできていなかった。次の旅行のモチベーションが湧くとしたら、そこへの欲求が元になるかもしれんね・・・などと旅半ばにしておぼろげに思っていた際に訪れたのが、ヒュッセンという町。

 

そもそも鉄道でここに近づいた頃から今までとはまた違った顔を持った町だぞとは思っていたが(詳しくは個別の旅行記の際に)、実際ノイシュバンシュタイン城とホーエンシュバンガウ城があるホーエンシュバンガウに辿り着くと、その予感は確信に変わった。なんせ、

 

 

ノイシュバンシュタイン城前の展望台から見た景色でこれもんである。人が少ない早朝(まだ8時前)の棲んだ空気と相まって、あたかもおとぎ話の世界に迷い込んだかのような錯覚にさえ陥ったくらいだ。そして有名なマリエン橋で城を見終わった後でもっと奥の方に行ってみると

 

 

こんな世界が広がっている。まだこの段階では城内を見ていなかったが、なるほどノイシュバンシュタイン城が芸術家肌のルートヴィヒ2世によってこんな場所に作られた理由が、そしてその城が人を魅了し続ける理由が、ようやく納得できた瞬間だった。

 

 

さらに、城の見学は予定時刻のかなり前に並ばないと行けないと思っていたため時間を空けて予約していたけれども、直前にゲートにいれば十分とわかったので、空いた時間にルートを外れたところに行ってみようと思い立った。

 

そして城は反対方向に歩いてみると・・・ 

 

 

 

 

ほとんどが曇りと小雨で彩られたドイツ旅行の中、ここでは狙いすましたかのように美しい空。かような景色を目の当たりにし、かつ「ノルマ」から切り離されてただ彷徨する悦楽の中で、今まで旅に欠けていた要素は全て埋め合わされてしまったのであった(とカッコつけたこと言いながら、流れていたのは「炎のたからもの」なんだがw)。

 

思わず立ち尽くしてしまう程に魅了されてしまった後、ロープウェイで山に登り、そこでも十分美しい風景を見ることができた。正直、今回の旅はこの時点でもう満足してしまったと言っても過言ではない(まあここからローテンブルクにミュンヘンなどを訪れることにはなるのだが)。

 

そして、行きの飛行機と違って、そこそこちゃんと寝ていた帰りはちょっと眼が冴えていたこともあり、映画を見まくることになった。それは「クリード2」、「ワンスアポンアタイム デッドプール」、「ボヘミアンラプソディ」、「スカイフォール」、「They shall not grow old」、「ホームズ&ワトソン」で、旅行で動き回ってたからインドアな活動はあまりできなかった・・・なんて言う余地さえなくなった次第である(ちなみに最後のヤツはウィル=フェレルがホームズ???と思い見始めたのだが、まさかあの賞を獲得した作品とは思わんかったわいw)。

 

てことで、今なんかマグマのように燃え盛っていた未知へのパッションが完全に昇華されちまって、一体どこへ向かえばいいんだ?状態なわけですはい。ま、それでも行く先を決めて準備を始めれば、きっと何かしら楽しい発見(or die)があるだろうなんて思ったりもしるんですがね(・∀・)


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