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「自己中」とは「自分の事しか考えない人間」というより、

2025-04-19 11:25:06 | 生活

 

 

 

端的に言えば「単なるアホ」ちゃうか?という趣旨の話を以前書いたことがある。

 

それはなぜかというと、この動画で述べられている「断られ方と優秀な営業マン」の話にも繋がるのだが、自身が高いパフォーマンスを発揮して利益を得るためにも(つまり自分のためにも)、他者のことを慮る意識や能力は必要不可欠であるからだ。

 

つまり、「営業マン=売ることが重要→断られる事=悪」的な自己利益・自己都合のみの発想で動くと、相手の事情を考慮しないノルマや承認欲求に突き動かされた単なる押し売りマシーンとなる訳で、それは長い目で見れば結果として売り上げの安定性・継続性に繫がらず(端的に言えば焼き畑農業的手法)、自らの不利益として跳ね返ってくることになる。

 

だから、優れた営業マンは相手との中長期的な関係性まで考慮して、相手が違和感を持ったり、やり取りの中で不要だと判断すれば遠慮なく断っても気にならない雰囲気を作り、必要とあれば自分から破談へと誘導さえするわけだ。そのことが、アポイントの心理的負担を緩和し、またこちらに必要なものをちゃんと勧めてくれるという信頼感にも繋がり、長いスパンで見れば固定客の確保と業績の安定がついてくる、と言えるだろう。

 

ただ、明らかにあなたの為を思ってやってるんですよ~的な態度は、押し付けがましさや胡散臭さからかえって相手の不信感・嫌悪感を惹起するだけなので避けた方がよいし、また今述べたような事情を理解していれば、「詐欺師はスーツを着てやって来る」ではないが、「人当たりがいい人=善人」とは限らないというセンサーを持つことにも繫がるはずだ。というのも、相手の信頼を得て懐に入り込む目的で甘言を弄する人間などいくらでもいるわけで、見た感じの人当たりの良さ=いい人などという発想は愚の骨頂だからだ。

 

ともあれこのように、自身の事や自己利益について徹底的に考えるならば、よほど愚かでない限りは、ただただ自分のしたいようにするのはかえって自身の不利益となるため、むしろ相手(他者)のことも論理的・感情的に分析・配慮せざるをえないことに気付く(これが先日書いた「共生の作法」の話にも繋がる)。これが「情けは人の為ならず」という言葉の謂いであるが、要するに「自己中」とされる人間は、このあたりのことを理解しない近視眼的で想像力にも乏しい者たちであるから、「単なるアホ」のことだと評価して差し支えない。

 

これは巷間言われる自己責任論がなぜしばしば愚昧で有害なものとなるかにも関連するが、利他というものを「単なる相手への思いやり」ぐらいにしか考えていない時点で、社会性・公共性を欠いたものの見方をしているとも言えるだろう。

 

以上。


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