やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

須磨水族園の建て替え、問題いろいろ①

2019-10-29 | 日記・エッセイ・コラム
 須磨水族園の民間による建て替え運営について議会で報告されて以降、この問題を取り上げ、1年以上になります。
この間、議会の質疑を見て、また聞いて、いろんな方からお声を頂戴しています。
はじめ、この問題で報告を受けたのは、昨年の企業建設委員会でした。
須磨海浜公園の管理運営を、P-PFI(パークPFI)という手法を用いて、民間に委ねるという報告を受けました。
水族園とシーパル須磨は公立の施設としては廃止。両施設とも民間でやっていくというもので、最大30年間の管理委託を行うということでした。
この仕組みは安倍政権によって導入されたもので、各地で導入実施されています。
私は、そもそも公共空間を特定の民間企業などに独占的に占有させる仕組みというのには疑問を感じていました。あくまでも公共空間ですから、公園そのものを民間に管理委託させるということ自体に抵抗があります。
そのP-PFIの問題を取り上げてから1年以上が経過。いまは、須磨水族園を所管している経済観光局を担当する経済港湾委員会に所属し、水族園問題を取り上げてきました。

 いくつか問題点があります。いま多くの声として私のもとに寄せられているのは、「優先交渉権者」の提案した新水族館の入園料の料金です。
今回は、入園料について触れておきたいと思います。
この料金問題をめぐっては、署名運動も行われているようです。
さて、その料金案。大人ひとり3100円、小中学生でも1800円、のびのびパスポートは使えません。のびパスを使えば小中学生は無料で楽しめる大事な仕組み。
学校が終わった後、毎日のように通っている小学生もいるように聞いています。
いつぞやの質疑で、いま利用している人たちが行けなくなるような料金にならないか?と質疑をした記憶がありますが、心配した通りのことに。
いまは大人で1300円ですから、2.6倍もの値段です。神戸市は、公募指針で子ども料金については“ふみこんだ料金”を求めるとしていましたが、結果としてでてきたのは年に1回だけ500円というもの。あとは1800円の料金となります。
これを踏み込んだ料金といえるのか、大いに疑問です。選考委員会で問題とならなかったのか、何を基準に判断したのか全く疑問でしかありません。
3100円というのは国内の水族館でもトップクラス。
優先交渉権者の企業グループのなかに鴨川シーワールドを運営している業者もはいっていますが、その鴨川シーワールドでも3000円。
そこでは年間パスポートもいくつかありますがかなり高額で、なかなか簡単に手の出る料金ではありません。特に家族で、となると大変な料金になります。

 1回だけで水族園問題は言い尽くすことはできません。多くの問題点を抱えたまま見切りスタートを切ろうとしているのが今の状況です。
しかし、このまま進めていいのか、多くの疑問を感じざるを得ません。
シャチの問題や、選考のあり方など問題点をいろいろ指摘してきました。また、機会を見て須磨水族園の問題点を取り上げたいと思います。



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