きのう、市民要求実現集会がありました。中学校給食をはじめ、高校学区拡大問題や障害者問題、子どもの医療費や県立こども病院の移転問題など、各分野から運動されている方々が一堂に会して、それぞれの運動の経過や到達など報告されました。日頃からさまざま運動されている方々の発言なので、とても盛りだくさんの内容。いろんな角度での発言になっているので、お互いの問題意識を共有できる内容ではなかったかと思います。
長時間労働が常態化する中、給食費の徴収実務が大変な負担になっている教員の実態から、中学校給食の際には実務に携わる人的配慮も必要との意見も出されました。給食が栄養摂取の大事な手段になっているという実態も。何杯もお代わりをする、そんな実態も発言の中でありました。たくさんの発言の中でも、一番印象に残ってしまいました。
いま、国のほうでは憲法の改定云々といいはじめています。でも、いったい何が問題なのか?
いまの日本の政治と経済の中で、完全に行き詰まって出口の見えない状態。そういった下で、国民の生存権が脅かされつつある状況です。日本の憲法が高らかに掲げた理想。これまでの為政者は、その理想に近づけるどころか、骨抜きにしようとしてきた、それが実態ではないでしょうか。なんども改定しようとしてかなわなかった、今どこそとばかりに。
変える云々という前に、その理想の実現を目指すことこそまずすべきことではないでしょうか。
国民の生存権を保障し、国民が人として生きられる社会に。昨日の集会は、生存権、人間としての尊厳をまもるたたかいの一断面、そんな集会ではなかったかと思います。
湯浅誠さんが「活動か一丁上がり」という本を出版しています。やっぱり一人一人が自覚を持って関わっていくことが本当に大事な時期なんだと、昨日の集会を通じて、その本のことを思い出しました。
集会を通じての雑感でした。
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