焼津カツオ盗 再発防止委が“計量現場”など視察(静岡県)
静岡放送(SBS)
焼津漁港を舞台とした冷凍カツオの抜き取り事件をめぐり、漁協の再発防止委員会のメンバーらが2月9日午後、対策を検討するためカツオの水揚げや計量の現場を視察しました。一方で、警察の捜査は、着々と進んでいます。 カツオの水揚げ日本一を誇る焼津漁港。9日も大量のカツオが持ち込まれた港を視察したのは、弁護士や地元の水産加工業者らで構成する焼津漁協の再発防止委員会のメンバーです。 <漁協関係者>「計ったものをもう一度トラックに載せたらスケールに載せて、2回計って確実にボックスの数とここの数が合っているかチェックする」 焼津漁協で長年続いてきたとされる冷凍カツオの抜き取り。ポイントとなるのはカツオの計量です。2021年10月に焼津漁協の職員らが逮捕された事件では、本来通るべき計量をスルーすることでカツオの盗みを繰り返していたとみられます。 <焼津漁協 西川角次郎組合長(2021年11月)>「多大なるご心配とご迷惑を改めて深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」 事件を受けて焼津漁協は、漁港の中で取引されるカツオの重量を複数回チェックする仕組みやカツオを運ぶトラックの計量の厳格化などをすでに行っていて、9日はその仕組みや現状を委員会のメンバーに説明しました。視察の後、3回目となる再発防止委員会が開かれ、視察を踏まえて意見が交わされました。
進む捜査 元社長ら追送検
この焼津漁港を舞台としたカツオの抜き取り事件で捜査に進展です。2020年8月、新潟県内の船会社が水揚げした冷凍カツオ約1トンを盗んだ疑いで、警察は2月9日、焼津市内の水産加工会社の元社長と元常務、焼津漁協職員の男の3人を追送検しました。関係者によりますと、元常務が運転する車で、焼津漁港からカツオを盗んだ疑いがあるということです。元社長と元常務は2020年8月と2021年2月にも焼津市内の船会社が水揚げした約6トンのカツオを盗んだ疑いで、すでに起訴されています。また警察は3人とは別のルートでカツオが盗まれた疑いで鹿児島県内の会社などを家宅捜索しています。
静岡放送(SBS)
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