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焼津漁港カツオ窃盗事件の裁判 元職員と元社長に懲役3年求刑

2022-09-03 00:03:30 | 日記

焼津漁港カツオ窃盗事件の裁判 元職員と元社長に懲役3年求刑

2022年09月01日 19時17分

焼津漁港で冷凍のカツオを盗んだ罪に問われている焼津漁業協同組合の元職員や水産加工会社の元社長など5人の裁判で、検察は「常習的に繰り返され、システム化された犯行で極めて悪質だ」として、元職員と元社長に懲役3年を求刑しました。

焼津漁業協同組合の元外港売場係長の吉田稔被告(41)や、焼津市にある水産加工会社の元社長の進藤一男被告(61)、それに運送会社の元ドライバーなど5人は、おととし8月から去年4月までの間、焼津漁港で水揚げされた冷凍のカツオを盗んだとして窃盗の罪に問われています。
裁判では、5人のうち吉田元係長など4人が起訴された内容を認めた一方、進藤元社長は「盗品を購入したが窃盗は共謀していない」などと起訴された内容を否認しています。
1日に静岡地方裁判所で開かれた裁判で検察は「元社長の承諾がなければ会社の名義で冷凍倉庫に盗んだカツオを保管することができず、事前に共謀が成立していたことは明らかだ」と主張しました。
その上で「常習的に繰り返され、システム化された組織的犯行で極めて悪質だ。5人の動機はいずれも『会社の利益』や『小遣いほしさ』で、酌量の余地はない」として、元係長と元社長など3人に懲役3年、元ドライバーの2人に懲役2年6か月を求刑しました。
一方、元係長の弁護士は「焼津漁協でカツオの窃盗は何十年にもわたって行われていて、元係長は先輩にならって慣習として行ってしまった」として執行猶予のついた判決を求めました。
また、元社長の弁護士は「カツオを盗む日時や量は元係長や元ドライバーらによって決められ、元社長には事後報告があるだけだった。共謀は成立せず、無罪が言い渡されるべきだ」と反論しました。
判決は10月17日に言い渡されます。


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