2023年03月10日 NHK北海道
ふるさと納税返礼品のウニ産地偽装 業者に利尻町が賠償請求
道北の利尻町で、ふるさと納税の返礼品の冷凍ウニの一部にロシア産が混ぜられていた問題で、町は返礼品の業務を委託していた水産加工会社におよそ5900万円の損害賠償を求めたことを明らかにしました。
この問題は道東の厚岸町にある水産加工会社「カネマス上田商店」が、2022年1月、利尻町から委託を受けふるさと納税の返礼品として発送した冷凍ウニの一部にロシア産のウニを混ぜていたもので、町は寄付した人に対して返金や代替品のウニを送る対応をとってきました。
町は、こうした手続きにかかった経費を算定し、10日までに会社に対して5875万円の損害賠償の支払いを求めたことを明らかにしました。
2月下旬に文書で通知したということで、3月中旬ごろまでに支払うよう求めています。
利尻町の担当者は「産地の偽装で町の信用が大きく損なわれた。会社には賠償に応じてほしい」と話しています。
一方、「カネマス上田商店」はNHKの取材に対して「会社の代表がいないので答えられない」としています。
利尻町では、この会社のウニを返礼品として選んだ寄付が2021年度で2億2300万円あまりに上り、町への寄付額全体のおよそ4割を占めていましたが、問題を受け返礼品を扱う業者としての指定は取り消されています。
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