水産業界事件記録

水産業界で発生した事件の報道記録

1.5億マグロ釣った漁師 やっかみの声やいたずら電話に悩む

2013-01-21 14:23:53 | 日記


マグロ1.5億マグロ釣った漁師 やっかみの声やいたずら電話に悩む
2013.01.20 ※女性セブン2013年1月31日号

 1月5日の東京・築地市場の初競りで、青森・大間産のクロマグロが1億5540万円の値をつけたが、このマグロを釣り上げたのは、代々、大間で漁師をしている一家に生まれた竹内大輔さん(36才)だ。

 1億5540万円のうち5.5%は荷受会社、4.0%が大間漁協、1.5%が青森県漁連に入る。残る約1億4000万円に最高税率40%の所得税がかかるので、大輔さんの手取りは8300万円ほどになりそうだ。ただし来年にはさらに住民税が10%、少なくとも1400万円が引かれることになる。税金の支払いが他人事ながら大変そうだが、それはさておき、ほかならぬ大輔さんに話を聞くと?

「高値がついたことは、それは嬉しいよ。ただ、他が揚がらなかったから、ラッキーなだけかな。金額は予想よりはるかに多い。すごすぎる値段で、何に使うかは全然考えていません」

 初競りの報道があってからというもの、大輔さんはやっかみの声やいたずら電話に悩まされているという。だが、マグロ漁はただ儲かるだけの商売ではない。



「釣れればいいけど、1か月全然釣れないときもある。それでも燃料代は毎日かかる。マグロで儲かるなんて大間違いだよ」

 と大輔さんは苦笑する。大間の漁業関係者たちも、揃って厳しい現状を口にする。

「船を買うために数千万円も借金し、釣れなければ燃料代で借金ばかりがかさんでいく。燃料代は年々上がって、1回の漁で少なくとも5万円程度はかかる。それでもマグロを釣らないと収入はゼロだから、休むわけにはいかない。年間で数千万円の水揚げがある船がある一方で、300万~400万円しかない船もザラ。厳しい世界ですよ」

 マグロ漁は“稼ぎ”だけではなく、漁師としてのプライドを賭けた勝負でもある。大輔さんの母・紀子さんは、嬉しそうにこう話した。 「チャンピオンベルト(最高値記録)を2010年まではお父さん(薫さん・2001年に2020万円を記録)が保持していた。それを息子が取り返してくれた。親としては誉れに思いますよ」

 薫さんに、大間の漁師にとってマグロ漁とは? と尋ねると、しばらく置いて「夢。格好よくいえば男のロマンだね」という答えが返ってきた。


新組合長に福島氏 赤字問題の八幡浜漁協

2013-01-21 14:16:16 | 日記

新組合長に福島氏 赤字問題の八幡浜漁協
2013年01月19日(土) 愛媛新聞
 少なくとも7億円に上る累積赤字が表面化し、昨年末に組合長が辞任した愛媛県の八幡浜漁協は18日、八幡浜市大黒町5丁目の本所で理事会を開き、新組合長に福島大朝副組合長を選んだ。経営再建へ大幅減資は避けられない見通しで、漁協は24日から組合員への地区別説明会を順次開く。
 漁協の財務改善委員会(委員長・橋本顕治八幡浜市副市長、19人)は今後10年間の改善計画を3月までに策定方針で、65%の減資などを盛り込むとみられる。地区別説明会は24日の西予市三瓶地区を皮切りに、1週間をめどに全8地区で終える予定。



マルハニチロHD、アイスランド系企業の自己破産申請で約23億円の債権が取り立て不能

2013-01-12 01:41:24 | 日記
マルハニチロHD、アイスランド系企業の自己破産申請で約23億円の債権が取り立て不能

2013年1月11日(金)16時28分配信 コンポジット
マルハニチロHD <1334> は、子会社の大都魚類 <8044> を通じて取引があるアイスランド系の水産物商社のアトランティス株式会社(所在地:東京都港区東新橋2-16-3、代表:若狭 優次)の親会社の社ATLANTIS GROUP HF(所在地:アイスランド共和国)が2日付けでアイスランド共和国レイキャビク地方裁判所に自己破産申請を行ったことを受けて、同社向け債権、23億3100万円が取立て不能または取立て遅延の恐れが生じたことを発表した。
大都魚類では、当該債権は、長期貸付金だと説明している。
大都魚類では、当該債権の担保として、約1300万円分の米国企業の株式の貸与を受けており、アトランティス社の自己破産申請を受けて、当該株式の名義を自社名義に書き換えたとしている。
今回の債権の焦げ付きが大都魚類の業績に与える影響は「現在精査中」としている。
アトランティス社は、農産物および水産物を取り扱うアイスランドの大手企業。日本、オーストラリア、韓国、欧州、クロアチア、ノルウェーに子会社を有している。

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日本の漁業は崖っぷち» 著者・コラム紹介 アイスランドの漁業
儲かりすぎて税金4倍に
「本当に儲かり続ける漁業」とは?2012年10月19日(Fri)片野 歩 (マルハニチロ水産海外買付担当)


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片野 歩 (かたの・あゆむ)  水産会社 海外買付担当 1963年東京生まれ。早稲田大学商学部卒。マルハニチロ水産・水産第二部副部長兼凍魚課課長。1995~2000年ロンドン駐在。 90年より、最前線で北欧を主体とした水産物の買付業務に携わり現在に至る。特に世界第2位の輸出国として成長を続けているノルウェーには、20年以上、毎年訪問を続け、日本の水産業との違いを目の当たりにしてきた。中国での水産物加工にも携わる。著書に『日本の水産業は復活できる!』(日本経済新聞出版社)、「ノルウェーの水産資源管理改革」(八田達夫・田眞著『日本の農林水産業』<日本経済新聞出版社>所収)。
日本の漁業は崖っぷち成長する世界の水産業の中で、取り残されてしまっている日本。潜在力はありながらも、なぜ「もうかる」仕組みが実現できないのか。海外の事例をヒントに、解決策を探る。
「日本の漁業は崖っぷち」シリーズは、今回で6回目の連載となります。机上の空論ではなく、最前線の現場で長年見てきた経験と問題を解決するための処方箋を発信することで、衰退を続ける水産業を崖っぷちから救い出し、「日本の水産業の復活のために役に立てたい」というのが、連載の趣旨です。大半の方々がご理解されている通り、輸入業者や大手水産会社のための執筆ではありません。