実習生への賃金支払い指導 北海道の水産業者に労基署
北海道小平町の水産加工会社「岸良海産興業」が、外国人技能実習生として働いていたモンゴル人女性(32)ら4人に残業代などの割増賃金を支払っていなかったとして、留萌労働基準監督署が同社を指導していたことが18日、分かった。
関係者によると、留萌労基署が先月、同社を立ち入り調査し、過去2年分の賃金の支払い状況を見直して未払い賃金を支払うよう求めた。
同社は指導を受けたことを認めた上で「これまでに支払った給料を調べ直し、労基署に報告している。近いうちに4人に差額を支払いたい」としている。労基署は「個別事案については回答できない」とした。
<aside class="module_ad">同社をめぐっては、この女性に割増賃金を支給せず、発覚を免れるため給与明細を改竄した上、賃金未払いを指摘した女性に退職を強要したなどとして、女性の代理人弁護士らが昨年12月、外国人技能実習機構に不正行為を申告。機構が調査し、処分を検討する。