水産業界事件記録

水産業界で発生した事件の報道記録

<広島8人殺傷>社長に複数刺し傷 凶器や私物押収

2013-03-16 04:19:02 | 日記

<広島8人殺傷>社長に複数刺し傷 凶器や私物押収
毎日新聞 3月16日(土)2時31分配信
 広島県江田島市のカキ養殖水産会社「川口水産」で8人が殺傷された事件で、刃物による刺し傷が確認されたのは、死亡した社長の川口信行さん(55)だけだったことが、県警への取材で分かった。他の7人はスコップなどで殴打された傷で、川口さんは腹などに複数の刺し傷があり、頭には殴られた痕もあった。殺人容疑などで逮捕された中国人技能実習生の陳双喜(ちん・そうき)容疑者(30)=治療のため釈放=は「社長に恨みがあった」などと供述しているといい、従業員も巻き込んだ動機などを調べる。

事件現場の様子など

 県警は14日の実況見分で、スコップや包丁、熊手、殻から身を取り出す刃物「カキ打ち」など凶器の可能性がある6品目を押収した。15日の現場検証では、陳容疑者の自室などからノートや市販薬など45品目も押収。メモ類は中国語で書かれているという。

 また、直後に作業場近くを車で通り掛かった女性(52)が毎日新聞の取材に、当時の状況を証言した。死亡した橋下(はしした)政子さん(68)が路上に倒れていたため車を止めると、陳容疑者と目が合った。陳容疑者は笑いながら車にスコップを振り下ろし、右後部の窓に傷が付いた。前方にいた女性従業員が「110番して!」と叫び、急いで女性を乗せてアクセルを踏み、桟橋まで逃げた。女性は「『何で休んだのか』と社長が聞いたら刺した。とにかく助けて」と訴えた。バックミラーには、倒れている橋下さんにスコップを振り下ろす陳容疑者の姿が映っていたという。

 陳容疑者を「川口水産」にあっせんした日中友好経済協同組合(同市)の代表理事の男性によると、陳容疑者は中国・大連出身で実家は農家。実習期間は今年5月までだった。今月6日、「現金を母国の家に送りたい」と申し出があり、組合関係者が銀行に付き添い40万~50万円を送金した。毎月1回、組合の通訳が面会して悩みを聞くが、前週に会ったという通訳の女性(32)は「いつも明るく元気だった」と話した。

 技能実習生仲間によると、陳容疑者は中国の実家に時々電話をし、一人息子をとてもかわいがっていた。「『寮で1人で泣いこともある』と聞いた」。現場近くの水産業者の男性(60)は「川口水産に他に中国人はおらず、思い詰める原因になったのだろうか」と話した。【黄在龍、石川裕士、椋田佳代】
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8人殺傷容疑で中国人の男逮捕 広島、水産加工実習生

2013-03-16 03:54:09 | 日記

8人殺傷容疑で中国人の男逮捕 広島、水産加工実習生
2013/3/14 22:56 日経

 14日午後4時半ごろ、広島県江田島市江田島町切串3、カキ養殖加工の水産会社「川口水産」で、男が刃物を持って暴れていると110番があった。男に襲われた社長の川口信行さん(55)=同市江田島町切串=と水産作業員の橋下政子さん(68)=同=が死亡、64~72歳の従業員ら男女6人も負傷した。

 県警は現場にいた川口水産に勤務する中国籍の水産加工技能実習生、陳双喜容疑者(30)を殺人と殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。県警によると、陳容疑者は「殺そうと思って殴ったりした」と容疑を認め、「人間関係にトラブルがあった」という趣旨の供述をしている。胸に複数の刺し傷があり、「自分で刺した」と話している。広島市の病院に運ばれたが、命に別条はない。

 別の水産会社代表の話では、陳容疑者は川口水産の建物に居住。同社には陳容疑者のほかに外国人はいなかったという。

 負傷者のうち、女性1人は広島市消防局のドクターヘリで広島市内の病院に搬送された。負傷した男女は当時、カキの殻をむく作業場にいたという。

 現場は漁港の海岸沿いで、フェリー乗り場に近い場所。〔共同〕


漁協組合長ら逮捕:建設会社を恐喝容疑 和歌山

2013-03-09 20:30:53 | 日記


漁協組合長ら逮捕:建設会社を恐喝容疑 和歌山

毎日新聞 2013年03月07日 12時50分


 和歌山県発注のトンネル工事を受注した建設会社から漁業補償金名目で600万円を脅し取ったとして、同県警は7日、有田川漁協の組合長、前川正容疑者(62)=有田川町垣倉=ら3人を恐喝容疑で逮捕した。県警によると、3人は容疑を否認しているという。3人は有田川水系沿いで工事を請け負う複数の業者に同様の要求を重ねた疑いもあり、県警は同日、同漁協など十数カ所を家宅捜索した。

 他に逮捕されたのは、同漁協の副組合長、東正(72)=同町粟生▽事務員、河野紀子(52)=同町土生=の両容疑者。逮捕容疑は、3人は共謀し、昨年7月ごろから数回、漁協事務所で、同県高野町のトンネル工事を約14億7000万円で落札した和歌山市内の建設会社社員に「協力金払わんと工事やってもかまへんけど、泥水出たら県に言うて指導させるぞ」などと言って脅し、同10月ごろ、漁協名義の口座に600万円を振り込ませたとしている。

 県警によると、前川、東両容疑者は「金はもらったが、脅していない」、河野容疑者は「全く知らなかった」と供述しているという。同漁協事務所には7日午前8時20分ごろ、捜査員約15人が捜索に入った。

 有田川は高野町から有田市までを流れる約100キロの2級河川。アユ釣りの名所として知られ、同漁協は利用者に遊漁券を販売している。【岡村崇、竹田迅岐、川畑展之】