水産業界事件記録

水産業界で発生した事件の報道記録

まき網漁業 まる川漁業株式会社など3社 自己破産申請へ

2014-05-28 15:16:04 | 日記

2014年5月27日(火)  
まき網漁業 まる川漁業株式会社など3社 自己破産申請へ
負債79億7900万円
「長崎」 まる川漁業(株)(資本金1000万円、長崎市魚の町3-21、登記面=南松浦郡新上五島町奈良尾郷470-6、代表川端一廣氏、従業員40名)と、協同で船団を組む丸福漁業(株)(資本金9381万3500円、長崎市筑後町7-11、代表宮崎孝一氏ほか1名、従業員35名)、悠久漁業生産組合(出資金70万円、佐賀県唐津市鎮西町名護屋2-54、理事長片岡興一知朗氏、従業員57名)の3社は、5月23日に事後処理を山下俊夫弁護士(長崎市万才町3-13、電話095-825-1314)ほか2名に一任、自己破産申請の準備に入った。
まる川漁業(株)は、1934年(昭和9年)創業、48年(昭和23年)7月に法人改組。五島や壱岐沖を漁場とし、アジ・サバなどの青物を中心とするまき網漁業を手がけ、2000年6月期には年売上高約19億円を計上していた。
しかし、その後は漁獲不振や魚価の低迷に加え、燃料費の上昇から連続欠損を余儀なくされていた。過年度の船舶建造に伴う多額の有利子負債を抱え、2007年以降は一部金融機関が債権をサービサーに譲渡。また、返済猶予などによる支援を受けていたものの、資金繰り改善の見通しが立たないことから、今回の事態となった。
丸福漁業(株)は、1954年(昭和29年)9月に設立。五島西沖や東シナ海、黄海などを漁場に、サワラ・アジなどのまき網漁業を手がけ、2000年5月期には年売上高約10億5000万円を計上していたが、近年は収益が低迷。大幅な債務超過に陥り、金融支援を受けていた。
悠久漁業生産組合は、1907年(明治40年)創業、53年(昭和28年)4月に組合改組。まき網漁業を手がけていた。
負債は、まる川漁業(株)が債権者約95名に対し約44億1300万円、丸福漁業(株)が債権者約128名に対し約22億3600万円、悠久漁業生産組合が債権者約92名に対し約13億3000万円、3社合計約79億7900万円。
なお、別途設立された新会社が、同3社の船舶を買い取っており、新会社が事業を継続している。

石川県 濱田漁業株式会社 破産手続き開始決定受ける

2014-05-07 20:35:43 | 日記


2014/05/02(金)まき網漁業、生鮮魚介卸
石川県 濱田漁業株式会社 破産手続き開始決定受ける 負債30億円

濱田漁業(株)(資本金5000万円、珠洲市蛸島町ナ部12、代表濱田康永氏、従業員50名)は、4月30日、金沢地裁輪島支部より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は久保雅史弁護士(金沢市大手町15-14 まこと共同法律事務所 電話076-262-5757)。当社は1975年(昭和50年)1月に設立したまき網漁業、生鮮魚介卸売業者。珠洲地区では唯一のまき網漁業者で日本近海を主な漁場として活動、業容は県内の漁業者でトップクラスと評されていた。定置網漁も行い、石川県のみならず全国各地の港に水揚げするなどして高い収益性を誇り、91年1月期には年売上高約51億900万円を計上していた。その後、さらに業容拡大を図るべく、船舶建造事業や魚粉工場の買収などを行ったが、水産資源の減少や水温変動による漁場変化などから減収・減益が続き、設備投資費用や欠損補填のための借入が経営を圧迫。2013年1月期には年売上高約7億円にまでダウン、船団の縮小や経営の合理化に注力したものの、減収に歯止めがかけられないなか燃料費の高騰も重なり、資金繰りがひっ迫、支えきれず今回の措置となった。負債は約30億円が見込まれる。