銚子市漁業生産組合・関連会社 破産へ 負債9億円
毎日新聞 2016年5月19日
民間信用調査会社「東京商工リサーチ」千葉支店は18日、冷凍魚介類販売などを手掛ける銚子市漁業生産組合(同市川口町)と、関連会社の同市漁業生産販売(同市塚本町)が破産申請の準備に入ったと発表した。16日までに事業を停止しており負債総額は計9億円が見込まれている。
同支店によると、漁業生産組合は1981年に地元水産会社の出資を受け設立。冷凍魚介類や鮮魚の加工、卸売りを手掛け、ピーク時の98年3月期には売上高59億8151万円まで拡大した。近年は取扱量が減少し、2011年3月の東京電力福島第1原発事故による風評被害も重なり、15年3月期の売上高は13億4171万円まで低迷した。
漁業生産販売は九十九里産のイワシや南房総市千倉産の干物などを扱っていたが資金繰りが逼迫(ひっぱく)し、破産申請の準備に入った。【田ノ上達也】