むつナマコ密漁事件 函館「M・T・SEAFOODS」竹田三樹郎（68）逮捕
●函館市の加工業者逮捕 (2015/11/30 18:54)
むつ市川内町のナマコ密漁事件。警察は30日、密漁グループからナマコを買い取る約束をしていたとして函館市にある水産加工会社の実質的な経営者の男を逮捕した。
逮捕されたのは函館市の水産加工会社「M・T・SEAFOODS」の実質的な経営者、竹田三樹郎容疑者68歳。
警察の調べによると竹田容疑者は先月4日、むつ市川内町の陸奥湾でナマコを密漁したとして逮捕された密漁グループとナマコを買い取る約束をした漁業法違反ほう助の疑い。
警察によると竹田容疑者はことし1月頃から密漁グループと犯行の度に連絡を取り合い、会社の加工場でナマコを買い取っていたという。
その際、通常1キロあたり3000円前後のナマコを1キロあたり2000円前後で買い取っていたとみられている。
警察の調べに対し竹田容疑者は「全く身に覚えがありません」などと容疑を否認している。
密漁事件を巡っては実行役だった函館市の暴力団組員や犯行を手引きしたむつ市の暴力団組員などこれまでに10人が逮捕されており、被害額は2億円以上にのぼるとみられている。
警察は竹田容疑者が密漁グループから買い取ったナマコを加工し、輸出業者を通じて中国などに販売していたとみて詳しく調べている。