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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名 いくつ読めますか 新羽,中名,吹越,志比堺,天道,御厨,御器所,保谷,土師ノ里,太海

2016年01月15日 16時49分20秒 | Weblog
①新羽  横浜市営地下鉄ブルーライン(3号線)。港北区新羽町。
②中名  (JR九州)指宿枕崎線。鹿児島市喜入中名町。
③吹越  (JR東日本)大湊(おおみなと)線。青森県上北郡横浜町吹越。
④志比堺 えちぜん鉄道 勝山永平寺線。福井県吉田郡永平寺町松岡志(し)比(ひ)堺(ざかい)。
⑤天道  (JR九州)筑豊本線(福北ゆたか線)。福岡県飯塚市天道。
⑥御厨  松浦鉄道西九州線。長崎県松浦市御厨町。
⑦御器所 名古屋市営地下鉄。名古屋市昭和区御器所通三丁目。
⑧保谷  西武鉄道池袋線。東京都西東京市東町三丁目。
⑨土師ノ里(近鉄)南大阪線。大阪府藤井寺市道明寺一丁目。
⑩太海 (JR東日本)内房線。鴨川市太海。

読みと由来等

①にっぱ 鎌倉期からみえる地名(郷名)。西端は多摩丘陵に位置しており,「ハ」は「山の端」の意で,開拓などで新しく出来た土地とみられる。
②なかみょう 名田(みょうでん)(荘園)のあった中心地の意ではないかともいう。
③ふっこし 吹越鳥帽子山から起こっ
た地名。風が越えていく山。アイヌ語(フッコシ)の当て字説もある。 
④しいざかい 九頭竜川中流左岸の段丘上に位置し,東は志比荘に続いていることに由来するという。志比は式内社椎前(しいさき)神社に因む。
⑤てんとう 寛永年間に,松永氏が天道宮を建立した地に因むともいう。お天道(てんとう)様の「道」。「道」を「とう」と読む地名には,山陽本線の上(じょう)道(とう)駅(岡山市)がある。
⑥みくりや 朝廷へ食料を献納する荘園があったことに因むのではないかという。御厨の姓あり。
⑦ごきそ 熱田神宮などへ物を供える食器などをつくるところ。「所」は呉音では「ソ」と読む。
⑧ほうや 『新編武蔵』に「保谷氏の人主として開墾せ
し」によるとあるが,確証はないという。 
⑨はじのさと 土師は上代,陵墓管理,土器や埴輪(はにわ)の製作などを行った人を指し,当地には応神天皇陵など多くの古墳が残り,土師氏の本貫地と推定されている。 
⑩ふとみ 太平洋に面していることから。近くに源頼朝より賜ったと伝えられる仁右衛門島(新日本百景の一つ)がある。

難読駅名 いくつ読めますか 逆井,八景水谷,沢良宜,名越,波子,平群 ,垂水,新井,国分,巻向

2016年01月15日 16時23分59秒 | Weblog
①逆井 東武鉄道野田線。千葉県柏市逆井。*「逆井」の姓あり。
②八景水谷  熊本電気鉄道菊池線。熊本市北区清水亀井町。
③沢良宜 大阪高速鉄道大阪モノレール線(本線)。大阪府茨木市高浜町。
④名越  水(みず)間(ま)鉄道水間線。大阪府貝塚市名越
⑤波子  (JR西日本)山陰本線。島根県江(ごう)津(つ)市波子町。
⑥平群 (近鉄)生(い)駒(こま)線。奈良県生駒郡平群町(ちょう)吉(よし)新(しん)。
⑦垂水  (JR西日本)山陽本線。神戸市垂水区神田(かんだ)町。
⑧新井   (JR西日本)播但線。兵庫県朝来(あさご)市新井。
⑨国分  (JR四国)予讃線(瀬戸大橋線)。香川県高松市国分寺町国分。
⑩巻向 (JR西日本)桜井線(万葉まほろば線)。奈良県桜井市辻。

読みと由来等

①さかさい 井戸を逆さまにしたように水が多いことからという?。*「逆井」の姓あり。
②はけのみや 熊本市水道の水源地の一つ。水が出る「吐け(ハケ)」という地名に,江戸期,肥後3代藩主細川綱利(1641~1712)がこの地で愛でた八景(三嶽青嵐,金峰白雪,熊城暮靄,壺田落雁,浮島夜雨,龍山秋月,亀井晩鐘,深林紅葉)を詠んだことが重なったことに由来するという。
③さわらぎ 駅の北にある佐和良義神社に由来するとみられるが,サワラの語源はサ(接頭語)ハラ(原),サワ(沢)ラ(接尾語)やアイヌ語説などがある。
④なごせ 近木川中流域に位置。崩壊地名を意味するナギ(薙)・ヘ(辺)の転訛ともいう。
⑤はし 古代出雲から来た土器を作る土(は)師(し)部(べ)が住んでいたことに由来するという。
⑥へぐり 豪族・平群氏の勢力圏内にあったことに因む。ヘグリは辺国(ヘグニ)の転音で,国の端の意ともいう。かつて千葉県に平群村(明治22~昭和30)があった。
⑦たるみ この付近は山が海岸線まで迫り,幾つかの滝や湧水があったことに因むという。山陽電鉄本線の「滝の茶屋駅」は,その名残りという。
⑧にい 江戸期に,新しく開発された地の意ではないかという
⑨こくぶ 
讃岐国分寺があったことに因む。
⑩まきむく 「纏向(マキムク)」の意で,三輪山を抱くように向いている山をさすともいう。    

難読駅名 何と読みますか 発坂,迫川,高田,松前,河堀口,土底浜,生瀬

2016年01月15日 15時35分55秒 | Weblog
①発坂 えちぜん鉄道勝山永平寺線。福井県勝山市鹿谷(しかだに)町保田(ほた)。
②迫川  (JR西日本)宇野線。岡山市南区迫川。
③高田  (JR九州)長崎本線(長与支線)。長崎県西彼杵郡長与町(ちょう)高田郷。
④松前  伊予鉄道郡中線。愛媛県伊予郡松前町(ちょう)   
⑤河堀口 (近鉄)南大阪線。大阪市阿倍野区天王寺町南二丁目。
⑥土底浜 (JR東日本)信越本線。新潟県上越市大潟区土底浜。
⑦生瀬  (JR西日本)福知山線。「JR宝塚線」の愛称区間に含まれている。兵庫県西宮市生瀬町一丁目。   
⑧木葉 (JR九州)鹿児島本線。熊本県玉名郡玉(ぎょく)東(とう)町木葉。
⑨表木山 (JR九州)肥薩線。鹿児島県霧島市隼人町嘉例川。  
⑩似内  (JR東日本)釜石線。岩手県花巻市上似内。

読みと由来等

①ほっさか この地にある崖が坂道の出発点となっており,峠道の起点を表わすという説や,福井方面からの平泉寺参詣道としては最初の坂道であることに因むという説がある。
②はざかわ 地内の迫川城跡に由来。  
③こうだ 「たかだ」ではない。
④まさき 中世以来の郷村名によるという。「松」を「ま」と読む地名は他に同県松山市松前町(まち)と東温市松(ま)瀬(せ)川があるくらいと思われる。
⑤こぼれぐち 当駅付近は,かつて四天王寺門前町の奈良街道口に位置し,古くは河(かわ)堀(ほり)といっていたが,後世「こぼれ」に転嫁したといいわれる。現在「こぼれ」を使用しているのは当駅名のみで,天王寺区北河堀町は「きたかわほりちょう」と読む。
⑥どそこはま 浜の底が砂でなく土であることに因むという。
⑦なまぜ 有馬温泉に向かう人が武庫川を渡る際に,川の中に滑らかな瀬が多かったために,「滑瀬(なめせ)」と呼んでいたのが転訛したという。また,川曲地の隠れた浅瀬や早瀬のある「ナバセ(隠瀬)」の転訛説もある。
⑧このは 地内の木葉山(284m)に由来する旧玉名郡木葉村名から。*語句の「このは」は「木の葉」と書く。
⑨ひょうきやま 境界を示す標木が立っている山という意かともいう。
⑩にたない アイヌ語「ニタナイ」(「低地で水気の多いジクジクした場所」,「漂木の溜まっている川」の意)」の当て字という。

難読駅名 何と読みますか 八街,中角,苅安賀,荻生,乙供,奈半利,津幡,古見,本名,猊鼻渓

2016年01月15日 12時11分39秒 | Weblog
 ①八街 (JR東日本)総武本線。千葉県八街市八街ほ。
②中角  えちぜん鉄道三国芦原線。福井市中角町。
③苅安賀 名古屋鉄道(名鉄)尾(び)西(さい)線。愛知県一宮市大和(やまと)町苅安賀。
④荻生  富山地方鉄道本線。 富山県黒部市荻生。
⑤乙供  青い森鉄道青い森鉄道線。青森県上北郡東北町上笹橋。
⑥奈半利 土佐くろしお鉄道阿佐線(愛称:ごめん・なはり線)の終着駅。高知県安芸郡奈半利町(ちょう)。
⑦津幡 (JR西日本)北陸本線・七尾線(起点)。石川県河北郡津幡町南中(ちゅう)条(じょう)。
⑧古見  (名鉄)常滑線。愛知県知多市新知森下。
⑨本名  (JR東日本)只見線。福島県大沼郡金山町本名。
⑩猊鼻渓 (JR東日本)大船渡線。岩手県一関市東山町長坂。

読みと由来等

①やちまた 明治新政府が明治2年から広大な旧下総牧の開墾を始めたが,その8番目に開墾されたことに由来。現在,八街市は全国一の落花生の生産量を誇る。
②なかつの この地が九頭竜川へ角状に突き出ていることに由来するという。
③かりやすか 旧中島郡苅安賀村名(明治22~41)から。駅開設は明治33年。 
④おぎゅう 荻(おぎ)が生えていたことに由来する旧荻生村名(明治22~昭和15)から。
⑤おっとも 便宜上の通称名が駅名となっている。アイヌ語のota-tomoが音韻転訛した短縮形。オタ(砂地),トモ(はずれ)で砂地のはずれの義ともいう。
⑥なはり 『土佐日記』に「この奈半のとまりにとまりぬ」とある。奈半利は上代語ナバル(隠れる)の変化形ナハの泊りではないかともいわれる。また,ナハリは,ニイバリ(新治)と同じく,「新たに開拓したところ」の意ではないかともいう。 ⑦つばた 津幡川と河北潟を上下する舟の津(船着場)の端に開けた地という。 
⑧こみ 「コミ(浸)」の意で,水に浸りやすい土地と関係があるのかもしれないともいう。
⑨ほんな 集落の中心の意とみられる本名村名(江戸期~昭和30)から。 
⑩げいびけい 渓谷の出口付近にある鍾乳石の岸壁の形状が猊(獅子)の鼻に似ていることから。

難読駅名 いくつ読めますか 米内沢,勝木,油木,大元,大歳,三田,湯尾,上有住,雑色,上戸

2016年01月15日 11時17分07秒 | Weblog
①米内沢  秋田内陸縦貫鉄道。秋田県北秋田市米内沢。 
②勝木  (JR東日本)羽越本線。新潟県村上市勝木。
③油木  (JR西日本)木次線。広島県庄原市西城町油木。
④大元  (JR西日本)宇野線(瀬戸大橋線)。岡山市北区大元駅前。
⑤大歳  (JR西日本)山口線。山口市朝田。
⑥三田  (JR西日本)福知山線・神戸電鉄。兵庫県三田市駅前町。  
⑦湯尾  (JR西日本)北陸本線。福井県南条郡南越前町(ちょう)湯尾。
⑧上有住 (JR東日本)釜石線。岩手県気仙郡住田町(すみたちょう)上有住。
⑨雑色   京浜急行電鉄(京急)本線。東京都大田区仲六郷二丁目。
⑩上戸 (JR東日本)磐越西線。福島県耶麻郡猪苗代町山潟字大橋道西。

読みと由来等

①よないざわ アイヌ語「イオナイ,i-o-nay」で「蛇の多い沢」の意の旧北秋田郡米内沢村名から。イ・オ(あるいはオッ)・ナイ(それ・ごちゃごちゃいる・沢)とみられる。イ(それ)は恐ろしいもの,この場合は蛇とみられる。アイヌでは蛇が特に恐ろしいものとされていた。イを熊とみる説もある。
②がつぎ 勝木川の両岸に「マコモ」の異名「ガッボ」が生い茂っていたことから,これが転訛したのではないかという。
③ゆき 「ユキ(弓木)」の意で,弓を作る木の産地・製造所説や「ユキ(柚木)」の意で,柚(ゆず)の木説などがあるという。
④おおもと 駅開設当時の明治43年,駅近くにあった黒住(くろずみ)教本庁の所在地を一般に大元と呼んでいたことに由来。
⑤おおとし 地内にあった小さな祠(ほこら)を「大歳さま」と呼んでいたことに因む旧吉(よ)敷(しき)郡大歳村名(明治31~昭和19)から。
⑥さんだ 金(こん)心(しん)寺の恩田・悲田・敬田の三田に由来,三輪神社の神田に由来,荘園集落の散田に由来するなどの説がある。
⑦ゆのお 柚尾とも書くが由来等不明。
⑧かみありす 有住は古くは鳴石と称していたものが有石となり,転訛したものとも伝えられる。
⑨ぞうしき 律令制度の下で,雑用を担当していた人やそれらの居住地と関係があるのではないかといわれている。
⑩じょうこ 猪苗代湖の上方にある戸(集落)に因むともいう(『JR・第三セ』)。