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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 神水,安来,向島,志布志,香呂,道上,唐の原,美里,介良通

2016年01月20日 15時59分44秒 | Weblog
①神水・市民病院前(電停) 熊本市交通局(熊本市電)。中央区神水本町(まち)・東区健軍二丁目。
②安来 (JR西日本)山陰本線。島根県安来市安来町。
③向島 (近鉄)京都線。京都市伏見区向島東定(じょう)請(うけ)。
④志布志 (JR九州)日南線。鹿児島県志布志市志布志町志布志二丁目。
⑤香呂  (JR西日本)播但線。兵庫県姫路市香寺町中屋。
⑥道上  (JR西日本)福塩線。広島県福山市神辺(かんなべ)町道上。
⑦唐の原 (西鉄)貝塚線。福岡市東区和白四丁目。
⑧相良藩願成寺 くま川鉄道湯前線。熊本県人吉市北泉田町(まち)。
⑨美里  (JR東日本)小海線。長野県小諸市市(いち)。
⑩介良通(電停)土佐電気鉄道後免線。高知市高須本町(まち)。

読みと由来等

①くわみず・しみんびょういんまえ 「神水」は,「美しいきれいな水」の意で,神聖な水としてこの名が当てられたという。「神」を「くわ」と読む地名は他にないようである。
②やすぎ 須佐(すさ)之(の)男(おの)命(みこと)がこの地に来て,「吾が御心は安(やす)来けくなりぬ」といった神話に因むという。
③むかいじま 秀吉が伏見城に在城の頃,当地が宇治川を挟んで伏見指(し)月(げつ)(現伏見区桃山町泰(たい)長老(ちょうろう))の対岸に位置したことに由来するという。
④しぶし 濁った湿地に因むとか,アイヌ語説(大きな川口の意)や滞在中の天智天皇に布を織りあげて献上した伝承説などがある。
⑤こうろ 旧神崎郡香呂村名(明治22~昭和29)から。市川の右岸にあり,川原の転訛という。また,かつて郡の中心で郡(ぐん)家(け)と関係のある郡(こおり)の転訛ではなかろうかともいう。
⑥みちのうえ 『福山志料』に「今按ニ,ムカシノ山陽道ハコゝニテ,イマハ石州銀山ノミノ路トナル,ソノ道ノ上ナルユエ,コノ名アリ」に因むという旧道上村名(明治22~昭和29)から。
⑦とうのはる 唐人塚があるからといわれているが,周辺の地名を塚の元・塔の元ということに因むともいう。
⑧さがらはんがんじょうじ 相良藩の菩提寺名から。成は呉音。成仏の成。
⑨みさと 地名ではない。美しい里の意から。
⑩けらどおり 江戸期に介良村とみえる。介良は「ケ(食)ラ(接尾語)」と思われ,食物の生産に適した所とみられるという(『吉田・語源』)。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 信貴山下,日原,八色,三毛門,二和向台,金田,北俣,美唄 ,耳成

2016年01月20日 15時10分30秒 | Weblog
①信貴山下(近鉄)生駒線。奈良県生駒郡三郷(さんごう)町(ちょう)勢(せ)野(や)西二丁目。
②日原 (JR西日本)山口線。島根県鹿足(かのあし)郡津和野町(ちょう)枕(まくら)瀬(せ)。
③八色 (JR東日本)上越線。新潟県南魚沼市五箇(ごか)。
④三毛門 (JR九州)日豊本線。福岡県豊前市三毛門。
⑤二和向台 新京成電鉄 新京成線。千葉県船橋市二和東五丁目。
⑥金田 平成筑豊鉄道。福岡県田川郡福智町金田。
⑦牟礼 (JR東日本)信越本線。長野県上(かみ)水内(みのち)郡飯(いい)綱(づな)町豊野。
⑧北俣 (JR九州)日豊本線。鹿児島県曽於(そお)市財(たから)部(べ)町北俣。
⑨美唄 (JR北海道)函館本線。美唄市東1条南2丁目。
⑩耳成  (近鉄)大阪線。 奈良県橿原(かしはら)市石(いし)原(はら)田(だ)町。

読みと由来等

①しぎさんした 信は「し」と読む。信貴山は437m。
②にちはら 当地が小高い丘で日が良く当たるからとも,総鎮守大元社が日池ヶ原にあることから,その転訛によるともいわれる。
③やいろ 当地の八(や)色(いろ)原(はら)と呼ばれる地域名に因むと思われる。八色原の由来は「春から秋にかけて八色の草花(こぶし・桜・つつじ・藤 ・ チューリップ・椿・ひまわり・コスモス)が咲き乱れる原」によるという。
④みけかど 上代は,この地方は御膳(みけ)部と呼ばれ,三毛作(稲・麦・粟)が実る肥沃な土地であったといわれ,当地は御膳部の門(もん)戸(こ)であったことに由来するという。
⑤ふたわむこうだい 二和は,明治新政府が殖産興業の一環として推進した下総牧の開墾で,入植の順序が2番目であったことや開拓民の和を組み合わせ,明治5年に立村した二和村名に由来。
⑥かなだ 「かねだ」ではない。
⑦むれ 群れの意ではないか,また「ムラ(村)」の転訛ではないかともいわれている。他説には,古代朝鮮語の「ムレ(山)」に由来するという。
⑧きたまた 北の方にある谷筋の意ではないかともいう。俣は国字。⑨びばい アイヌ語「pipa-o-I,ピパ・オ・イ」(カラス貝の多い処)の当て字という。
⑩みみなし ミミ(耳)は突出部を意味し,ナシ(成)は生(な)しで,大和平野に隆起する独立の小丘の意ともいう(『地名伝承論』)。 

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 中田平,逆瀬川,撫養,社町,実籾,但馬三江,向洋,分倍河原,松尾寺

2016年01月20日 13時56分43秒 | Weblog
①中田平  松浦鉄道西九州線。長崎県平戸市田平町下(しも)亀(がめ)免(めん)。
②逆瀬川  阪急電鉄今津線。兵庫県宝塚市逆瀬川二丁目。
③撫養  (JR四国)鳴門線。徳島県鳴門市撫養町南浜。
④社町  (JR西日本)加古川線。兵庫県加東市河(こう)高(たか)大谷口。
⑤二股  (JR北海道)函館本線。山越郡長万部町(ちょう)双葉。
⑥実籾   京成電鉄本線。千葉県習志野市実籾。
⑦但馬三江  北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線。兵庫県豊岡市日撫。愛称は「コウノトリの郷駅」。
⑧向洋 (JR西日本)山陽本線。 広島県安芸郡府中町(ちょう)青崎南。
⑨分倍河原(JR東日本)南武線・京王電鉄。東京都府中市片(かた)町(まち)二丁目。
⑩松尾寺 (JR西日本)小浜線。京都府舞鶴市吉坂(きちさか)。

読みと由来等

①なかたびら 由来等不明。
②さかせがわ 武庫川西岸の支流で,海水がここまで逆流したことによるとか,また,武庫川の増水時によく逆流したからともいわれている。
③むや 港に船を係留する意の「もやい(舫い)」の転訛説や南海道の水駅として設けられた室屋の転訛説,藻屋(もや)の転訛説などがある。
④やしろちょう 佐保(さほ)神社に因むという。
⑤ふたまた アイヌ語「pet-auペタウが少し訛って,ペタヌ」(川・股)の意訳。長万部(おしゃまんべ)川と知(ち)来(らい)川とが合流し,二股になっていることに由来するという。
⑥みもみ 籾のよく実る水田があったことに由来するのではないかといわれる。「御籾」「神籾」の転ではないかともいう。家康が名付けたとも伝えられる。
⑦たじまみえ 三江はかつて地内に3つの入江があったことに因むという。但馬は兵庫県北部の旧国名。国名は橘を伝えた伝説上の人物・田(た)道間(じま)守(もり)に因むという説がある。
⑧むかいなだ 駅は府中町にあるが,駅名は近接した広島市南区の地名から。
⑨ぶばいがわら 分倍は六所の神を分配してまつる六所分配に由来する説や国府の背後という意の府背が転訛した説などがあるという。
⑩まつのおでら 西国二十九番札所の真言宗醍醐派松尾寺から。当駅からお寺まで徒歩50分かかるという。「まつおでら」ではない。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 永犬丸,下郡,布崎,相見,鹿折唐桑,仁方,三代橋,宝積寺,三郷

2016年01月20日 12時21分22秒 | Weblog
①永犬丸 筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線。福岡県北九州市八幡西区里中一丁目。
②下郡  (JR東日本)久留里線。千葉県君津市山本湯名下。24
③布崎   一畑電車北松江線。島根県出雲市園町。
④相見  (JR東海)東海道本線。愛知県額田郡幸(こう)田(た)町(ちょう)菱(ひし)池(いけ)。
⑤鹿折唐桑(JR東日本)大船渡線。宮城県気仙沼市新浜町一丁目。
⑥仁方  (JR西日本)呉線。広島県呉市仁方本町二丁目。
⑦山城   三岐鉄道三岐線。三重県四日市市山城町。
⑧三代橋  松浦鉄道西九州線。佐賀県西松浦郡有田町(ちょう)南原(なんばる)。
⑨宝積寺 (JR東日本)東北本線・烏山線。栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺。
⑩三郷  (JR東日本)武蔵野線。埼玉県三郷市三郷一丁目。

読みと由来等

①えいのまる 昔,海であったといわれ,船の名前からとったともいう。
②しもごおり 古代~近代の郡名「望(もう)陀(だ)郡」の中で,上・中・下に分けて下に当たる地に由来するという。駅は君津市にあるが,駅名となったは下郡の地名は現在隣接の木更津市にある。
③ぬのざき 由来等は不明。
④あいみ 中世に相見荘と称されていた周辺の村が合併して誕生した旧相見村名(明治22~39)に因む。
⑤ししおりからくわ 鹿折にはかつて鹿が多く生息していたため,「ししおり」と称し,「鹿居」が鹿折に転訛したという。唐桑は平泉藤原時代に唐・の交易船が海岸に漂着し,唐木を伝え,そのうち桑の木が成長したことによるという伝承がある。駅開設時は鹿折駅,昭和61年観光地の唐桑半島への最寄り駅であることから改称。平成23年3月の東日本大震災で被害を受け,現在,BRT区間となっている。
⑥にがた 大洪水の際に新しい潟が生まれこと因むともいわている。
⑦やまじょう 朝明(あさけ)川中流右岸の字源氏の山城跡に由来か。「やましろ」ではない。
⑧みだいばし 由来等不明。
⑨ほうしゃくじ 木曽義仲(源義仲,1154~84)の室妙清尼が夫の菩提供養のため,当地に妙清山宝積寺を建立したことに因むという伝承がある。積は呉音。
⑩みさと 昭和31年に東和村・早稲田村・彦成村の3村が合併した三郷村(昭和47年市制)に因むが,特に,郷の字を用いたのは,この地が二(に)郷(ごう)半領(はんりょう)の郷と呼ばれていたためである