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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名,いくつ読めますか 白木原,平福,周船寺,香椎,猿投 ,古見,御油,富貴,城端,国府

2016年01月09日 21時08分31秒 | Weblog
①白木原 (西鉄)天神大牟田線。福岡県大野城市白木原一丁目。14
②平福  智頭急行智頭線。兵庫県佐用郡佐用町平福。
③周船寺 (JR九州) 筑(ちく)肥(ひ)線。 福岡市西区周船寺一丁目。
④香椎  (JR九州)鹿児島本線・香椎線。福岡市東区香椎駅前一丁目。
⑤猿投  (名鉄)三河線(起点)。愛知県豊田市井上町。
⑥古見  (JR西日本)姫新線。岡山県真庭市古見。
⑦御油  (名鉄)名古屋本線。愛知県豊川市御油町西井領。
⑧富貴(名鉄)河和線・ 知多新線(起点)。愛知県知多郡武豊町(ちょう)富貴。
⑨城端  (JR西日本)城端線。富山県南砺市是安。
⑩国府(電停)熊本市電。熊本市中央区水前寺公園,国府一丁目

読みと由来等

①しらきばる 白木は古代朝鮮の新羅(しらぎ)のことで,韓人の館があったことに因むという。
②ひらふく 平らな傾斜地と利神山と西山に囲まれた膨らんだ地形に「福」という好字を当てたといわれている。当地には江戸初期に姫路藩の平福藩(1615~31)があったが,廃藩となった。 
③すせんじ 律令制下で大宰府に主(しゅ)船(せん)司(し)(水運や船舶を管理する役所)が置かれていたことに由来するという。他説には,鋳(じゅ)銭(せん)司(し)(貨幣を作る役所)があった所の転訛ともいう。
④かしい 仲(ちゅう)哀(あい)天皇とその后・神(じん)功(ぐう)皇后の行宮(あんぐう)の地という。仲哀天皇がこの地で崩じたので,その棺を椎の木にかけていたところ,異香を放ったことから,香椎と称するようになったと伝えられる。
⑤さなげ 駅の北方にある猿投山(629m)に因むか。猿を「さ」と読む地名には茨城県の南西部に位置する猿(さ)島(しま)郡や猿(さ)渡(わたり)(各地)がある。人名でも猿(さ)渡(わたり)などがある。
こみ 旭川左岸に位置。「コミ(浸)」の意で,水に浸りやすい土地と関係があるのかもしれない。
⑦ごゆ 御所へ献納する油(灯明用など)造りがいたことに由来するという。
⑧ふき 蕗(ふき)に由来すのではないかという。
⑨じょうはな 戦国期に荒木大膳が居城した城の前端(まえはた)に城下町が形成されたことに因むという。
⑩こくぶ 肥後国の国府が置かれたことに因む。

難読駅名,いくつ読めますか 隼,神海,住道,菜園場町,春賀,玖珂,雑餉隈 ,木尾,幸手,埴生

2016年01月09日 20時44分15秒 | Weblog
①隼   若桜鉄道若桜線。鳥取県八頭郡八頭町見(み)槻(づき)中(なか)。
②神海  樽見鉄道樽見線。岐阜県本(もと)巣(す)市神海。
③住道  (JR西日本)片町線(学研都市線)。大阪府大東市住道二丁目。
④菜園場町(電停) 土佐電気鉄道後免線。高知市菜園場町。
⑤春賀  (JR四国)予讃線。愛媛県大洲市春賀。
⑥玖珂  (JR西日本)岩徳線。山口県岩国市玖珂町(まち)萃石。
⑦雑餉隈 (西鉄)天神大牟田線。福岡市博多区麦野四丁目。
⑧木尾 長良川鉄道越美南線。岐阜県郡上市美(み)並(なみ)町上(かみ)田(た)。
⑨幸手  東武鉄道日光線。埼玉県幸手市中。
⑩埴生  (JR西日本)山陽本線。山口県山陽小野田市埴生。

読みと由来等

①はやぶさ 隼神社に因む旧八頭郡隼村名から。同神社は京都隼神社と関係があるのではないかという。
②こうみ 狭い谷あいを示す地名という。
③すみのどう 江戸期から明治にかけて,駅の東側を流れる寝屋川と恩智川の合流点に角(すみ)ノ堂(どう)浜という船着場があり,大いに賑わったという。この地が後に同音異字の住道と表記されるようになったという。
④さえんばちょう 江戸期,当地に土佐藩主用の菜園場があったことに因むという。
⑤はるか 肱(ひじ)川の右岸氾濫原上に位置。春は墾(ハル)の意で,開墾地を指すという。
⑥くが「玖の玉(黒色の美しい玉のような石)」と「珂の玉(白メノウの石)」の2霊玉が出現したことに由来するともいう。
⑦ざっしょのくま 雑は色々な,餉(ショウ)は食べ物,隈(クマ)は,奥まったところ,片隅などの意。「色々な食べ物などを保存しておいた奥まったところ」の意の地名ともいう。
⑧こんの 木之尾(コンノオ)が,二字化されコンノと発音するようになったともいう。
⑨さって 日本武尊が東征の際に上陸した薩手ヵ島に由来するとも,アイヌ語「サッテ(乾いた)原野」の転訛ではないかともいう。
⑩はぶ 粘土や赤土などを含む傾斜地と関連がある地名。なお,同字の富山県小谷部市埴生は「はにゅう」と読む。

難読駅名,いくつ読めますか 務田,沢渡,蟇目,五香,久居,末恒,宿毛,墨染,下松,日宇

2016年01月09日 18時32分38秒 | Weblog
①務田  (JR四国)予土線。愛媛県宇和島市三間(みま)町迫(はざ)目(め)
②沢渡 (JR東海)飯田線。 長野県伊那市西(にし)春(はる)近(ちか) 沢渡。
③蟇目 (JR東日本)山田線。岩手県宮古市蟇目。
④五香  新京成電鉄 新京成線。千葉県松戸市金ヶ作。
⑤久居   (近鉄)名古屋線。三重県津市久居新町。
⑥末恒  (JR西日本)山陰本線。鳥取市伏野。
⑦宿毛   土佐くろしお鉄道宿毛線。高知県宿毛市駅前町一丁目。
⑧墨染 京阪電気鉄道(京阪) 京阪本線。京都市伏見区深(ふか)草(くさ)北新町(きたしんまち)。
⑨下松  (JR西日本)山陽本線。山口県下松市西豊井。
⑩日宇  (JR九州)佐世保線。長崎県佐世保市日宇町。

読みと由来等

①むでん 沼田(ヌタ)の転訛とみられ,湿地に因む地名という。デンは呉音。
②さわんど 沢渡(さわたり)の転訛か。
③ひきめ 坂上田村麻呂が村人に害を与える大蛇を「蟇目の法」(妖魔調伏のため弓弦を鳴らして矢を射る方法)によって退治したという伝承に因むともいう。*蟇の類似語に蟇(ひき)蛙(がえる)。
④ごこう 明治2年東京府下から入植し,小金牧・佐倉牧を開墾した際5番目に着手したことから。開墾が行われた順に13まで番号が付され,希望を託した地名が付けられた。
⑤ひさい 津藩の支藩・久居藩祖藤堂高通がこの地に永久に鎮居するといったことに由来するという。
⑥すえつね 旧末恒村名から。江戸期の鳥取藩領の保名ともいわれる。保とは在地の有力者が中心となって開墾した土地を指す。瑞祥地名か。
⑦すくも かつてこの付近の海岸に葦原(あしはら)があり,枯れた葦の原野を古語で「スクモ」と称していたことに因むという。他説には,洲窪のことで,海岸線の低地に開けた土地という。
⑧すみぞめ すぐ近くの墨染町にある墨染寺(桜寺)の墨染桜に由来。墨染寺の名は「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」(古今和歌集)に由来するという。
⑨くだまつ 松の木に星が降り,7日7夜わたり光り輝いたという伝説に由来するという。
⑩ひう 日当たりの良い日向きに因む説や干海(ひうみ)の転訛説などがある。