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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名 いくつ読めますか 厨川,鹿瀬,大甕,谷峨,蚊爪,湯里,小月,烏丸,余戸,小俣

2016年01月12日 16時55分29秒 | Weblog
①厨川  IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線。岩手県盛岡市厨川一丁目。好摩駅から乗り入れる(JR東日本)花輪線の列車も利用可能。
②鹿瀬 (JR東日本)磐越西線。新潟県東蒲原郡阿賀町向(むかい)鹿瀬。   
③大甕 (JR東日本)常磐線。茨城県日立市大みか町二丁目。
④谷峨 (JR東海)御殿場線。神奈川県足柄上郡山北町谷(や)ケ(が)。
⑤蚊爪  北陸鉄道浅野川線。石川県金沢市蚊爪町(まち)。
⑥湯里 (JR西日本)山陰本線。島根県大田市温泉津町湯里  
⑦小月 (JR西日本)山陽本線。山口県下関市小月駅前一丁目。
⑧烏丸 阪急電鉄京都本線。京都市下京区長刀(なぎなた)鉾(ぼこ)町(ちょう)。
⑨余戸 伊予鉄道郡中線。愛媛県松山市余戸中6丁目。
⑩小俣 (近鉄)山田線。三重県伊勢市小俣町元町。

読みと由来等

①くりやがわ クリヤは,神社,仏閣の台所のあったところ。そのそばを流れる川の意ではないかともいう。アイヌ語説もある。
②かのせ 鹿が川の瀬まで出てきたことに因むともいう。
③おおみか 諸説がある。①甕(みか)は,酒をかもすのに用いる大きなカメのことで,この地で酒を造っていたことに因む。②神と人の住む境界として「大甕」が埋められていたとする説。③「大甕」をおいて祭祀を行った地とする説,駅の西に大甕神社が鎮座。
④やが 地名は谷ケであるが,駅名は谷峨。由来不明。
⑤かがつめ 加賀の国名と関係があるのではないかともいわれる。
⑥ゆさと 旧湯里村名から。村名は「ゆざと」と濁音。
⑦おづき 高尾山・長尾山・無田の尾山の3つの山の尾末の里であることから,尾付と称したが,いつの頃からか小月になったという。また,昔,高尾山の尾まで海であったため,船が着いたことから,高尾着が略称されたともいう。
⑧からすま ①鳥のいる小地域,②水の枯れた砂地などの説がある。
⑨ようご 古代の余戸部(あまりべ)の転訛とみられるという。郡の中で50戸ずつを郷(ゴウ,サト)としたが,これに満たない集落を余戸部と称した。「余」を「よう」と読む地名は他にないようである。
⑩おばた 開化天皇の第二皇子小俣王に因む説や小墾田からの転訛説などがある。


難読駅名 いくつ読めますか 杭瀬,丹生川,三瀬,田吉,島氏永,黒川,結城,千林,用宗,加太

2016年01月12日 16時11分11秒 | Weblog
①杭瀬  (阪神)本線。兵庫県尼崎市杭瀬本町(まち)。
②丹生川 三岐鉄道三岐線。三重県いなべ市大安町丹生川中。
③三瀬  (JR東日本)羽越本線。山形県鶴岡市三瀬丁。
④田吉  (JR九州)日南線・宮崎空港線。宮崎市田吉。
⑤島氏永(名鉄)名古屋本線。愛知県稲沢市島町と一宮市大和町氏永の境界。   
⑥黒川  松浦鉄道西九州線。佐賀県西松浦郡有田町(ちょう)黒川。
⑦結城  (JR東日本)水戸線。茨城県結城市結城。   
⑧千林  京阪電気鉄道京阪本線。大阪市旭区千林一丁目。
⑨用宗  (JR東海)東海道本線。静岡市駿河区用宗城山町。
⑩加太  (JR西日本)関西本線。三重県亀山市加太市(いち)場(ば)。

読みと由来等

①くいせ 軟弱な低湿地の地盤を固めるため,株(くいぜ)を瀬に並べてたことに由来するという。かつては株瀬,橛(くい)瀬とも書いたが,「くい」に「杭」の字が使用されるようになったという。阪神本線で兵庫県最東端の駅。
②にゅうがわ 近くに丹生(朱(しん)砂(しゃ)=硫化水銀)の採れる川があったことに因むのか。
③さんぜ この地で降矢川・水無川・西川の3つの川(瀬)が合流していることに因むという。
④たよし「吉田」地名と同じ。「吉」という形容詞が下に付いている。
⑤しまうじなが 下りホームが稲沢市島町(旧島村),上りホームが一宮市大和町氏永(旧氏永村)にあることから。駅名改称は昭和5年。(上り)一宮市大和町氏永。
⑥くろごう かつては黒江(くろごう)という地名であったが,わかりやすく黒川に変わったともいう。「川」を「ごう」と読む地名は他にないようである。
⑦ゆうき ユウノキ(楮木)の皮をはぎ繊維にして結城紬(つむぎ)をつくったことによる。「城」は木の当て字。
⑧せんばやし 森小路や森口(守口)に隣接する樹林地帯であったようで,瀬林から転訛したとも伝えられる。*駅前は日本で最初のスーパーマーケット「ダイエー」の発祥の地。 
⑨もちむね 安倍川下流右岸に位置し,南は駿河湾に面する。かつてこの地に舟の停泊地があったことから,これにちなんで持舟と名づけられたものが転訛したともいわれる。
⑩かぶと 加太・中在家の2つの川が合流し,古くから川俣神を祀ることから,「かわまた」→「かばた」→「かぶと」と転訛したといわれる。

難読駅名 何と読みますか 野蒜,久手,高師,甲賀,谷汲口 ,坂越,木幡,温田 ,治良門橋,中田

2016年01月12日 15時01分41秒 | Weblog
①野蒜  (JR東日本)仙石線。宮城県東松島市野蒜。
②久手  (JR西日本)山陰本線。島根県大田市久手町波根(はね)西
③高師   豊橋鉄道渥美線。愛知県豊橋市高師町北新切。
④甲賀  (JR西日本)草津線。滋賀県甲賀市甲賀町大原市(いち)場(ば)。
⑤谷汲口  樽見鉄道樽見線。岐阜県揖斐郡揖斐川町(ちょう)谷汲長瀬。
⑥坂越  (JR西日本)赤穂線。兵庫県赤穂市浜市。
⑦木幡  神戸電鉄 粟生線。兵庫県神戸市西区押(おし)部(べ)谷(たに)町木津(きづ)
⑧温田 (JR東海)飯田線。長野県下伊那郡泰阜(やすおか)村温田。
⑨治良門橋 東武鉄道桐生線。群馬県太田市成塚(なりづか)町。
⑩中田  (JR四国)牟岐線。徳島県小松島市中郷(なかのごう)町長手。

読みと由来等

①のびる 鳴瀬川の河口に位置。ノビルが多く生えていたことに因むという。アイヌ語説もあり,ノビルはヌプリの訛りで,ヌ(豊富)ピリ(渦)「沢山の渦が巻く」の意という。鳴瀬川が洪水の時,海潮と会して渦が巻くの意。平成23年3月,東日本大震災で大きな影響を受ける。27年5月,従前より内陸高台に移設して営業再開。
②くて 湫(くて)=低くて湿気が多く,水草などが生えている低湿地に由来するともいわれる。
③たかし 鎌倉期~戦国期にみえる高師御(み)厨(くりや)に因む。
④こうか 空閑(久我)地の意ではないかともいう。「こうが」ではない。
⑤たにぐみぐち 旧揖斐郡谷汲村の入口に当たる。村名は谷汲山華厳寺からか。「汲」は「ぐみ」とはなかなか読めない。
⑥さこし 7世紀の頃,秦(はたの)河(かわ)勝(かつ)が蘇我入鹿の難をさけてきた地が転訛した説。狭い峠の坂を越えて海岸へ出ることから,「坂越(さかこし)」の約音説などがある。
⑦こばた 駅の所在地は押部谷町木津であるが,隣接する同町木幡の外れにあることから。「木」を「こ」と読む。
⑧ぬくた 織(しょく)豊(ほう)期からみえる地名。温かい(陽当たりの良い)田圃の意か。
⑨じろえんばし 江戸時代に天笠治良右衛門(あまがさじろえもん)が新田堀用水に石橋を架けたことに由来するという。
⑩ちゅうでん 古代の勝浦郡余戸郷の中心とする一帯に比定されている。寛永期を中心として新田開発が行われたが,その際,中田と評価されたのか。
  

難読駅名 いくつ読めますか 慈眼寺,苦竹,波川 ,富田,箱作 ,新原,蚕桑,中山香,吉礼

2016年01月12日 11時55分09秒 | Weblog
①慈眼寺 (JR九州)指宿枕崎線。 鹿児島市慈眼寺町。17
②苦竹  (JR東日本)仙石線。宮城県仙台市宮城野区苦竹一丁目。
③波川 (JR四国)土讃線。高知県吾(あ)川(がわ)郡いの町波川。 重箱読み。
④富田  阪急電鉄京都本線。大阪府高槻市富田町一丁目
⑤箱作 南海電気鉄道 南海本線。大阪府阪南市箱作。
⑥千種  (JR東海)中央本線。名古屋市千種区内山三丁目。名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)。東区葵三丁目。
⑦新原  (JR九州)香椎線。福岡県糟屋郡須恵町新原。
⑧蚕桑   山形鉄道フラワー長井線。山形県西置賜郡白鷹町高玉(たかだま)。
⑨中山香 (JR九州)日豊本線。大分県杵築市山(やま)香(が)町(まち)野(の)原(はる)。
⑩吉礼   和歌山電鐵貴志川線。和歌山市吉礼。

読みと由来等

①じげんじ かつてあった慈眼寺の寺院名から。地元では「じがんじ駅」とも呼ばれている。
②にがたけ この地に真竹が多く生えており,これを苦竹とも書くことから,命名されたという説がある。
③はかわ 『和名抄』で吾川郷を「今は訛りて波川と称す」と記す。重箱読み。
④とんだ 富田の転訛。tomitaのiが脱落し,mがnに変わったといわれる。「富」を「とん」と読む地名には富(とん)田(だ)林(ばやし)市,岡山県総社市富原(とんばら)などがある。
⑤はこつくり 古代の氏族石作部が石の箱(石棺)を作って献上したことに因む。
⑥ちくさ 種々の草が生い茂る土地に因む。*千種は“ちぐさ”と読む地名の方が多い(兵庫県宝塚市千種,福井県小浜市千種,千葉市花見川区千種町など)。
⑦しんばる 江戸期に新田開発されたことに因むという。
⑧こぐわ 江戸期から桑を植え,蚕を養うことが盛んであったことから付けられた旧西置賜郡蚕桑村名(明治22~昭和39)に由来。蚕(かいこ)の字を「こ」と読み替えた。蚕桑の地名は消滅したが,駅のほか,小学校,郵便局にその名を残す。蚕(さん)桑(そう)の語句は上記の意。
⑨なかやまが 明治22年,内河野村と野原村が合併して成立した中山香村名から。山香は『和名抄』にみえる郷名。「香」を「が」と読む地名は他にないようである。
⑩きれ 駅近くにある都(つ)麻津(まつ)姫(ひめ)神社に合祀されている吉礼津姫令由来するという。

難読駅名 何と読みますか 長太ノ浦,騰波ノ江,今羽,当麻寺,十村,波瀬,甲立,立間,小谷松,南桑

2016年01月12日 11時15分12秒 | Weblog
①長太ノ浦 (近鉄)名古屋線。三重県鈴鹿市長(な)太(ご)栄町(さかえまち)二丁目。
②騰波ノ江  関東鉄道常総線。茨城県下妻市若柳乙。
③今羽 埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)。さいたま市北区吉野町。
④当麻寺 (近鉄)南大阪線。奈良県葛城市當麻。
⑤十村  (JR西日本)小浜線。福井県三方上中郡若狭町井崎。
⑥波瀬   松浦鉄道西九州線。佐賀県伊万里市山代町久原。
⑦甲立  (JR西日本)芸備線。広島県安芸高田市甲田町高田原。
⑧立間  (JR四国)予讃線。愛媛県宇和島市吉田町立間。
⑨小谷松  いすみ鉄道いすみ線。千葉県夷隅郡大多喜町小谷松。
⑩南桑   錦川鉄道錦川清流線。山口県岩国市美川町(まち)南桑。

読みと由来等

なごのうら 海岸沿いにあり,波の穏やかなことを指す「凪(なぎ)」の浦の転訛か。何故「ご」に「太」の字を当てたのか。

②とばのえ 『万葉集』にみえる鳥羽の淡海に因む。当時は広々とした沼地に白波が立ち水を湛えていたが,現在は干上がって耕地となっている。
③こんば アイヌ語に起源する地名ではないかともいう。
④たいまでら 近くの当麻寺から。地名の當麻は当岐麻を二字化したもので,「タギマ」か「タイマ」に転訛したとみられるという。「タギ」はタキ(滝),タギル(滾る)などと同義語で,道が曲がりくねり,でこぼこで歩きにくい状態を表し,また,けわしい土地のことをさすという。
⑤とむら 江戸期,加賀藩(現石川県)などで10ヵ村を治める有力豪農などを「十村」と称したことと関係があるものとみられる。なお,哲学者・西田幾太郎の祖先は十村であったという。
⑥はぜ 海の波と関係があるものとみられる。
⑦こうたち 川(かわ)立(たち)を故地とする説があり,かつて可愛(えの)川対岸の川立村と一村を形成していたが,流路変更で分村し,甲立としたと伝えられる。
⑧たちま 三間川流域に位置。平安期からみえる地名。愛媛県のミカンの発祥地で,全国有数の産地。
⑨こやまつ 小さな谷に美しい松があるとの意という(『JR・第三セ』)。
⑩なぐわ 桑の木と関係があるか否かは分からないという。南を「な」と読む駅名に中央本線南木曽駅(長野県木曽郡南木曽町)がある。

難読駅名 何と読みますか 新里,区界,木路原,浪花,砥堀,古部,常澄,糀谷,香淀,五和

2016年01月12日 10時32分07秒 | Weblog
①新里  弘南鉄道弘南線。青森県弘前市大字新里字東里見。
②区界  (JR東日本)山田線。岩手県宮古市区界。
③木路原 (JR西日本)三江線。島根県邑智郡川本町川本木路原。
④浪花  (JR東日本)外房線。千葉県いすみ市小沢
⑤砥堀 (JR西日本)播但線。兵庫県姫路市砥堀。
⑥古部  島原鉄道島原鉄道線。長崎県雲仙市瑞穂町夏峰。
⑦常澄  鹿島臨海鉄道大洗鹿島線。茨城県水戸市塩崎(しおがさき)町。
⑧糀谷  京浜急行電鉄(京急) 空港線。東京都大田区西糀谷四丁目。
⑨香淀 (JR西日本)三江線。広島県三次市作木町門(もん)田(で)字下組。
⑩五和  大井川鐵道大井川本線。静岡県島田市竹下。

読みと由来等

①にさと 南北朝期からみえる地名。「にいさと」略か。
②くざかい 駅は東北地方の最高地(744m)に位置。宮古市(旧下閉伊郡川井村)と盛岡市との境に区界峠がある。*堺と同字。
③きろはら キロとは「嶮(けん)岨(そ)」(けわしい場所)か,また「狭い平地」の意をさすケロの転訛ではないかという。
④なみはな 豊漁のなごやかな浪と,豊作の美しい花に由来する旧夷隅郡浪花村名(明治22~昭和30)から。
⑤とほり 応神天皇が道の雑草を切り払っていたときに刃が鈍くなったことから「砥掘り来(とほりこ,砥石を掘って持って来い)」と言った伝承に因むともいう。
⑥こべ 由来等不明。
⑦つねずみ 旧東茨城郡常澄村名(昭和30~平成4)から。
⑧こうじや 昭和7年まで麹谷と記していた。由来は未詳という。糀は国字で,会意文字(米+花)。米に花がさいたように生えるかび「こうじ」の意。
⑨こうよど 『芸藩通志』は「河よどむの義なるべし,されば香の字はこれにあらずと覚ゆ」と記す。川の淀の地に,美称の香が付いたともいう。
⑩ごか 藩政村の志戸呂五個(カ)村に由来する。五カのカは和合の和に通じ,和はカ(漢音)とも読むことに因むという。*和(ワ)は呉音。