goo blog サービス終了のお知らせ 

地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 六輪,博労町,吹浦,豊後国分,新発田,比婆山,日向大束,止別,白沢

2016年01月22日 22時08分22秒 | Weblog
 ①六輪 (名鉄)尾西線。愛知県稲沢市平和町須ヶ脇。
②博労町(JR西日本)境線。鳥取県米子市博労町一丁目。
③那古船形 (JR東日本)内房線。千葉県館山市船形
④吹浦 (JR東日本)羽越本線。山形県飽(あく)海(み)郡遊佐(ゆざ)町吹浦。
⑤豊後国分 (JR九州)久大本線。大分市国分。
⑥新発田(JR東日本)羽越本線・白新線。新潟県新発田市諏訪町一丁目。
⑦比婆山(JR西日本)芸備線。広島県庄原市西城町大屋。
⑧日向大束 (JR九州)日南線。宮崎県串間市奈留(なる)。
⑨止別 (JR北海道)釧網本線。斜里郡小清水町(ちょう)止別。
⑩白沢 (JR九州)指宿枕崎線。鹿児島県枕崎市白沢西町(まち)。

読みと由来等

①ろくわ 6ヵ村が合併して成立した旧六輪村名(明治22~39)から。
②ばくろうまち 牛馬の売買を行う博労(馬喰)業者が居住していたことに因む。
③なこふなかた 那古観音の門前町である旧那(な)古(ご)町(明治26~昭和14)と,漁業の町である旧船形村(明治22~明治30町制~昭和14)との間に立地したことによる。那古の町名は「なご」であるが,語呂の関係か,駅名は「なこ」と清音である。ナコは海がなごやかの意,船形は背後にある堂山(107m)の形状が転覆した船に似ていることによるという。
④ふくら 川や海に近い袋状の土地に由来するのでないかという。
⑤ぶんごこくぶ 駅近くに,豊後国分寺跡があることから。
⑥しばた  諸説がある。①柴が生えていた地を開拓し水田とした。②アイヌ語「シビタ」(鮭のとれる場所)説。③湿地を意味する「州(す)の端(はた)」の転訛。④柴田勝家の祖先の地に因む。⑤古代豪族斯波氏に関係した地に因む。
⑦ひばやま 比婆郡の北部,比和町と西城町の境にある山名(1246m)から。比婆は檜葉に由来するとの説がある。
⑧ひゅうがおおつか 古墳に因む説や,束が作物の収穫と関係があるとみられることから,広い畑の台地に因む説などがあるという。日向を冠したのは,JR山手線の大塚駅(東京都豊島区)と区別するため。束の間の束。
⑨やむべつ アイヌ語「ヤム・ペッ」(冷たい・川)の当て字。⑩しらさわ シラス土壌の土地に因むという。 

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 余部,船引,茂木,本俣賀,南巽,滑川,柚須,三次,白木山,増毛

2016年01月22日 14時38分41秒 | Weblog
①余部 (JR西日本)姫新線。兵庫県姫路市青山北一丁目。
②船引 (JR東日本)磐越東線。福島県田村市船引町(まち)船引。
③茂木  真(も)岡(おか)鐵道真岡線。栃木県芳賀郡茂木町。
④本俣賀(JR西日本)山口線。島根県益田市本俣賀町
⑤南巽  大阪市営地下鉄千日前線(終着駅)。生野区巽東二丁目。
⑥滑川 (JR西日本)北陸本線・富山地方鉄道。富山県滑川市辰野。
⑦柚須 (JR九州)篠栗線(福北ゆたか線)。福岡県糟屋郡粕屋町柚須。
⑧三次 (JR西日本)芸備線・福塩線・三江線。広島県三次市十日市南一丁目。
⑨白木山(JR西日本)芸備線。広島市安佐北区白木町三田。
⑩増毛 (JR北海道)留萌本線。増毛郡増毛町(ちょう)。

読みと由来等

①よべ 律令制で50戸を「郷(里)」としたが,はみ出した場合は10戸をめどに「余部」と称したことに由来するとみられる旧飾(しか)磨(ま)郡余部村名から。
②ふねひき 大滝(おおたき)根(ね)川の川幅が狭く,船を引いて運行していたことに由来するという。坂上田村麻呂が東征の際,戦病死者を舟に乗せて引いたという伝承説もある。
③もてぎ 中世期の統治者八田(はった)知基(とももと)(後に茂木に改姓)が植えたケヤキが繁茂したことに因むという。
④ほんまたが 川の合流点(股川)に因むともいう。
⑤みなみたつみ 巽は大阪城の東南方に位置していることから付けられた地名。駅名は巽の南に位置することから。
⑥なめりかわ 当地を流れる川の川底が石についた藻や苔などでつるつるすることによるとか,日本海の荒海が河川に入り込むことから,波入(なみいり)川と称されたものが,転訛したのではないかなどの説がある。
⑦ゆす 砂洲の土地に柚子が植えられていたことに因むという。
⑧みよし 諸説がある。①語源は3つの宿を意味する「みすき」の転訛。②古代朝鮮語のスキ(村)から水が落ち合う水村(みすき)の転訛。③川流が集まる所「ミヨセ(水寄)」の意の転訛。
⑨しらきやま 駅の北部にそびえる白木山(889m)に因む。
⑩ましけ アイヌ語「マシケイ」(カモメの多い所)の転訛。豊漁でカモメが群生したという。 

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 加須,咲花,小菅,下総松崎,御影,秦野 ,堀内 ,新河岸,三角

2016年01月22日 13時38分58秒 | Weblog
①大安  三岐鉄道三岐線。三重県いなべ市大安町大井田。
②加須  東武鉄道伊勢崎線。埼玉県加須市中央一丁目。
③咲花  (JR東日本)磐越西線。新潟県五泉市佐取。
④小菅  東武鉄道(東武)伊勢崎線。東京都足立区足立二丁目。
⑤下総松崎 (JR東日本)成田線(我孫子支線)。千葉県成田市大竹。
⑥御影 (阪急)神戸本線(神戸市東灘区御影山手一丁目)。阪神電気鉄道本線(同区御影本町一丁目)。
⑦秦野  小田急電鉄小田原線。神奈川県秦野市大秦(たいしん)町一丁目。
⑧堀内  三陸鉄道北リアス線。岩手県下閉伊郡普代村。
⑨新河岸 東武鉄道東上本線。埼玉県川越市砂。
⑩三角 (JR九州)三角線の終着駅。熊本県宇城市三角町(まち)三角浦。

読みと由来等

①だいあん 古代に奈良の大安寺領に属していたことに因む。 ②かぞ 往古,「加増」と書いた。治水工事や新田開発などで石高が増加したことに由来するとの説がある。「増」に何故「須」の字を当てたかは不明。
③さきはな 咲花温泉名から。湯花(湯の華)が噴出していたことに因むという。
④こすげ 「菅」は「カヤ」の意。昔,カヤやアシが低地のこの付近に繁茂していたことに由来するという。
⑤しもうさまんざき 下総は旧国名。松崎はかつての郷。まつ(曲)・さき(丘の先端)の意で,小橋川の曲流部の丘陵の先端をさすという。
⑥みかげ 古代,この地に鏡を作る職人集団・鏡(かがみ)作(つくり)部(べ)が住んでいたという。鏡を御(お)影(かげ)見(み)といったことに因むという。阪急電鉄と阪神電鉄の御影駅は約1.2キロ離れており,阪急電鉄の駅周辺は住宅地,阪神電鉄の方は商業地域となっている。 
⑦はだの 渡来人系の秦氏が開発した地と伝えられる。所在地の秦町は「たいしん」と読むが,京都市の秦は「うずまさ」と読む。
⑧ほりない ナイはアイヌ語(川や沢の意)とみられることから,アイヌ語に因む地名ではないかといわれている。
⑨しんがし 駅の東を流れる新河岸川から。同川は岩淵水門(東京都北区)の少し下流で墨田川に注ぐ。
⑩みすみ 宇土半島の隅(=先端)に因むという。また,山に大蛇が住んでいたので“巳(み)住み”と呼ばれ,これに三角の字を当てたとの伝承もある。
  

難読駅名を楽しむ 何と読みますか 抜海,箕面,堅下,姪浜,三国港,目出,八柱,楠久,御崎

2016年01月22日 11時56分38秒 | Weblog
①抜海 (JR北海道)宗谷本線。稚内市抜海村クトネベツ。
②箕面  阪急電鉄箕面線の終着駅。大阪府箕面市箕面一丁目。
③昆布 (JR北海道)函館本線。磯谷郡蘭越町。
④堅下 (近鉄)大阪線。大阪府柏原市大県(おおがた)二丁目。
⑤姪浜 (JR九州)筑肥線・福岡市営地下鉄。福岡市西区姪の浜四丁目。
⑥三国港 えちぜん鉄道三国芦原線。福井県坂井市三国町宿(しゅく)1丁目。
⑦目出 (JR西日本)小野田線。山口県山陽小野田市小野田字目出。
⑧八柱  新京成電鉄 新京成線。千葉県松戸市日(ひ)暮(ぐらし)1丁目。
⑨楠久  松浦鉄道西九州線。佐賀県伊万里市山代町楠久。
⑩御崎 (JR北海道)室蘭本線。室蘭市御崎町2丁目。

読みと由来等

①ばっかい アイヌ語「pakkay-pe,パッカイ・ペ」(子を背負う・もの)の当て字。
②みのお 渓谷の滝の流水が「箕のおもて」に似ていることから付けられたという箕面滝(日本の滝百選)に因む。
③こんぶ アイヌ語「トコンポ・ヌプリ」(小さなコブ山)の転訛。昆布を産したことに因む説があるが,山中に昆布はおかしいという(山田秀三)。 
④かたしも 『続日本紀』養老4年の条にみえる堅下郡に因む。
⑤めいのはま 「メイ」は「メフ(海布)」で,海藻が採れた浜説など諸説がある。 
⑥みくにみなと 三国は九頭竜川河口部に位置し,かつて北前船でにぎわった港町。三国の由来は河口一帯が湿地であったことから,水(みず)国(くに)と呼称されるようになり,いつしか,三国に転訛したともいわれる。
⑦めで 免田(めんでん)の転訛ではないかという。 
⑧やばしら 現地名に残る紙敷(かみしき)・田中新田など8ヵ村が合併して成立した旧葛飾郡八柱村名(明治22~昭和13)から。田中新田には,昭和10年,墓地不足で悩んだ東京市(当時)が開設した広大な東京都立八柱霊園がある。
⑨くすく 楠が生えていた地か。沖縄語の城(グスク)と関係があるのかもしれない。城があった地の意か。
⑩みさき アイヌ語「エサシ」(岬)を意訳したものといわれているが,異説がある。