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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

岐阜県の難読小学校名 いくつ読めますか ④

2018年08月31日 20時45分06秒 | Weblog
①美濃市立大矢田小学校  岐阜県美濃市大矢田       
②美濃市立藍見小学校  美濃市極楽寺
③瑞浪市立明世小学校 瑞浪(みずなみ)市明世町山野内
④瑞浪市立小学校  瑞浪市陶町水上(みずかみ)  
⑤羽島市立堀津小学校 羽島市堀津町
⑥羽島市立足近小学校 羽島市足近町7丁目
⑦恵那市立中野方小学校 恵那市中野方町
⑧恵那市立岩邑小学校 恵那市岩村町
⑨恵那市立飯地小学校 恵那市飯地町
⑩美濃加茂市立古井小学校 美濃加茂市本郷町1丁目 
 
読みなど

① おやだ 明治9年,前身校を現校名に改称。大矢田は藩政村名と思われる。校名も読みも3文字。
② あいみ 明治22年7月,武儀郡極楽寺・笠神・横越の3村が合併して藍見村成立(~昭和29)。村名は南岸を流れる長良川の古名に因むという。藍の生産と関係があるのかもしれない。
③ あきよ 明治39年開校。明治30年土岐郡山野内・河合・月吉・戸狩の4村が合併して明世村成立(~昭和29)。村名は明るい4ヵ村の意と,「明治丗年」の文字による。
④ すえ 昭和9年,前身校を現校名に改称。明治30年4月,恵那郡水上・猿爪(ましづめ)・大川の3村が合併して陶村成立(~昭和7町制~29)。村名は戦国末期から陶磁器の産地であることによる。同名校が山口市と香川県綾川町にある。1字校名。
⑤ ほっつ 明治19年,前身校を現校名に改称。明治22年7月,堀津村単独村制施行。村名は鎌倉期からみえる地名による。
⑥ あぢか 明治30年,前身校を現校名に改称。明治30年4月,羽鳥郡南宿・北宿など7村が合併して足近村成立(~昭和29)。村名は,この地域にある足近輪中に因むという。
⑦ なかのほう 明治10年,前身校を現校名に改称。明治22年7月恵那郡中野方村が単独村制施行(~昭和29)。村名の由来は,律令制下の五保制に関係するとも,地形から「奥まった所」「中の方」の意でもあるという。当地は中野方川の流域盆地で,周囲を笠置山・権現山・高峰山・見行山に囲まれている。
⑧ いわむら 明治10年,前身校を 巌邑学校に改称。明治22年恵那郡岩村が単独町制施行(~平成16)。町名は岩室千体仏があるような岩の多いところから。女子教育者で歌人の下田歌子(1854~1936)の生誕地。
⑨ いいじ 明治15年,前身校を現校名に改称。明治22年7月,加茂郡飯地村が単独村制施行(~昭和29)。地名の由来は,古来この地ではヒエ・アワなどの雑穀が主食であったが,いつの時代か水稲栽培に成功してから,米が食べられる土地という意が地名になったと伝えられる(『角川・岐阜』)。
⑩ こび 明治22年7月,賀茂郡上古井村と下古井村が合併して古井村成立(~大正13町制~昭和29)。「コビ」は狭い土地の意か。アイヌ語説もある。校名も読みも2文字。


岐阜県の難読小学校名 いくつ読めますか ③

2018年08月30日 20時54分39秒 | Weblog
①関市立洞戸小学校  岐阜県関市洞戸市場
②関市立下有知小学校  関市下有知     
③関市立武芸小学校  関市武芸川町谷口
④関市立安桜小学校  関市いろは町
⑤関市立武儀西小学校 関市下之保
⑥中津川市立付知北小学校  中津川市付知町
⑦中津川市立蛭川小学校  中津川市蛭川
⑧中津川市立川上小学校  中津川市川上
⑨中津川市立神坂小学校  中津川市神坂        
⑩中津川市立加子母小学校 中津川市加子母 
    
 読みなど

① ほらど 明治31年開校。明治30年4月,武儀郡下洞戸・奥洞戸など8村が合併して洞戸村成立(~平成17)。村名は板取川に侵食された洞穴に因むと思われる。
② しもうち 明治19年,前身校を現校名に改称。明治22年7月,下有知村が単独村制施行(~昭和26)。村名は『和名抄』にみえる有知郷に因むと思われる。美濃市に中有知小学校がある。
③ むげ 明治25年,前身校を現校名に改称。昭和31年9月,武儀郡東武芸村と南武芸村の一部が合体し武芸村成立(~同40年町制施行し武芸川町に名称変更~平成17)。武芸は古代の武芸国から。
④ あさくら 昭和24年,前身校を現校名に改称。校名は市街地の中央にある安桜山(152m)に因むか。
⑤ むぎにし 平成15年,前身校を現校名に改称。武儀は古代から郡名で,穀物のムギの意という。
⑥ つけちきた 明治22年7月,恵那郡付知村が単独村制施行(~平成17)。チは地,土地。川の流れが変わってできた土地,新開地の意とも,ツゲ(黄楊)の木を産出する地の当て字ともいう。画家・熊谷守一(1880~1977)の生誕地。
⑦ ひるかわ 明治22年7月,恵那郡蛭川村が単独村制施行(~平成17)。村名はこの地を流れる蛭川(蛭が棲むともいう)から。
⑧ かわうえ 大正4年,前身校を現校名に改称。明治38年7月,恵那郡坂下村の一部が分立して川上村成立。村名はこの地を流れる川上川から。川名は川の上流に開けた集落に因む。大正11年3月,文部省が実施した学校給食に関する調査によると,同校は村費で栄養増進のため副食(みそ汁またはすまし汁)を提供している(この年代の給食実施は全国的にも極めて珍しい)。
⑨ みさか 明治9年,前身校を現校名に改称。神坂は神坂峠に因むか。峠名は日本武尊が東国征伐の際に通ったという記紀の伝承によるという。
⑩ かしも 明治22年7月,恵那郡加子母村が単独村制施行(~平成17)。村名は加子母川から。川名は川下の転訛か,カシマなら川を渡河した土地の意か。校名も読みも3文字。

岐阜県の難読小学校名 いくつ読めますか ②

2018年08月29日 21時17分43秒 | Weblog
①岐阜市立且格小学校  岐阜市日置江     
②岐阜市立合渡小学校  岐阜市寺田   
③大垣市立青墓小学校   大垣市青墓町1丁目   
④大垣市立江東小学校  大垣市内原(うちわら)3丁目
⑤大垣市立小野小学校  大垣市小野1丁目
⑥大垣市立宇留生小学校  大垣市熊野町
⑦大垣市立墨俣小学校  大垣市墨俣町墨俣  
⑧高山市立丹生川小学校  高山市丹生川町町方
⑨高山市立三枝小学校  高山市中切町
⑩高山市立荘川小学校  高山市荘川町新渕(あらぶち) 

読みなど

① しょかく 明治6年開校。『論語』「為政編」の一節「有恥且格(人は悪いことをすることを恥じて,その上で善行を行うようになるの意)」から命名されたという。
② ごうど 明治30年4月,本巣郡寺田・河渡(ごうど)・一日市場(ひといちば)・曽我屋の4村が合併して合渡村成立(~昭和34)。旧村名はすべて町名として存続しているが,合渡の地名は消滅し,小学校のほか郵便局などにその名を残す。
③ あおはか 明治34年前身校を現校名に改称。明治22年7月,青墓村が単独村制施行(~昭和29)。村名は平安末期からみえる地名による。
④ えひがし 校区が,かつての安八郡洲本村と浅草村にあたる地域で,西の日新小校区との境界を流れる江西排水路(旧名称江西落江)の東にあることから「江東」と命名された(同校HP)。
⑤ この 揖斐川中流右岸に位置。明治22年7月,安八郡小野村が単独村制施行(~同30)。
⑥ うるう 明治40年4月,福田・牧野・荒尾の3村が合併して宇留生村成立(~昭和15)。村名は湿地帯と関連することばかもしれない。宇留生の地名は消滅したが,旧村名は町名として現存。校名も読みも3文字。
⑦ すのまた 明治31年前身校を現校名に改称。明治22年7月,安八郡墨俣村が単独村制施行。村名は,長良川・その支流の犀川などの諸河川の合流点を意味する「洲の俣」の転訛とみられる(~平成18)。漢字と漢字の間に「の」が入る。
⑧ にゅうかわ 明治22年7月,大野郡丹生川村が単独村制施行。村名は,丹生(赤色土質地帯)を流れる川名による。丹生は朱砂(しゅしゃ=硫化水銀)のあるところで,朱砂は古代の重要な鉱物資源であった。
⑨ みえだ 明治7年開校。かつて存在した三枝郷に因む。
⑩ しょうかわ 明治22年7月,大野郡荘川村が単独村制施行(~平成17)。村名は,中世の荘園「白川郷」を流れる庄川に因む(~平成17)。

福井県の難読小学校名  いくつ読めますか ③

2018年08月28日 20時56分41秒 | Weblog
①越前市白山小学校  福井県越前市都辺(とべ)町
②越前市武生西小学校 越前市中央2丁目
③坂井市立高椋小学校 坂井市丸岡町寅国    
④坂井市立鳴鹿小学校 坂井市丸岡町楽間     
⑤坂井市立長畝小学校  坂井市丸岡町松川     
⑥南越前町立湯尾小学校 南条郡南越前町湯尾    
⑦越前町立糸生小学校  丹生郡越前町上糸生     
⑧越前町立四ケ浦小学校 丹生郡越前町小樟(ここのぎ)
⑨越前町立織田小学校 丹生郡越前町大王丸(だいおうまる)      
⑩高浜町立青郷小学校 大飯郡高浜町小和田(こわだ)

読みなど

① しらやま 明治32年前身校を現校名に改称。明治22年4月,都辺・安養寺など25村が合併して白山村成立(~昭和34)。
② たけふにし 武生は平安期からみえる地名。地名は竹が繁茂していたことに由来するとも,往古,渡来人の王仁氏の一族である武生氏がこの地に来住したからともいう。明治22年4月,武生26町と北府・上市など4村が合併して武生町成立(~昭和23市制~平成17)。
③ たかぼこ 明治32年前身校を現校名に改称。高椋は南北朝期~戦国期にみえる郷名。明治22年4月,寅国・長崎など24村が合併して高椋村成立(~昭和30)。高椋の由来は不明。「椋」は「ぼく」とは読めないが,椋の幹が「ボコボコ」しているため,椋の字を当てたのかもしれない。
④ なるか 昭和16年,前身校を現校名に改称。戦国期からみえる地名。地名は鳴鹿伝承に因む。奈良春日社の社領(のちの河口荘)の用水を求めて九頭竜川をさかのぼったところ,山から幣(ぬさ)をくわえた鹿が現れて三声鳴き,その鹿の歩いた道筋を掘って用水路(十郷用水)を開いたと伝えられる(『角川・福井』)。
⑤ のうね 明治38年,前身校を現校名に改称。奈良朝期からみえる郷名。江戸期から明治22年の村名。その後大字名。長の「の」は名乗の「のぶ」の「の」か。
⑥ ゆのお 明治22年4月,湯尾・燧など4村が合併して湯尾村成立(~昭和30)。漢字と漢字の間に「の」が入る。
⑦ いとう 平成17年,前身校を現校名に改名。明治22年4月,上糸生・下糸生など13村が合併して糸生村成立(~昭和30)。村名は,往古この地域が糸生郷とよばれていたことによる。「生」の付いた校名。
 しかうら 明治22年4月,小樟浦・梅浦など5村が合併して四ケ浦村成立(~昭和21町制~30)。
⑨ おた 明治22年4月,織田・大王丸など9村が合併して織田村成立(~昭和26町制~平成17)。村名は織田氏発祥の地で,織田という名の名田があったことによる。「おだ」ではない。校名も読みも2文字。
⑩ せいきょう 由来等不明

岐阜県の難読小学校名 いくつ読めますか ①

2018年08月28日 19時22分12秒 | Weblog
①岐阜市立茜部小学校  岐阜市茜部新所
②岐阜市立柳津小学校  岐阜市柳津町丸野1丁目
③岐阜市立三里小学校  岐阜市六条北2丁目
④岐阜市立早田小学校  岐阜市学園町2丁目
⑤岐阜市立芥見小学校  岐阜市芥見2丁目  
⑥岐阜市立鏡島小学校  岐阜市鏡島西2丁目
⑦岐阜市立七郷小学校  岐阜市西改田川向(にしかいでんかわむかい)       
⑧岐阜市立明郷小学校  岐阜市本郷町3丁目
⑨岐阜市立方県小学校  岐阜市安食3丁目
⑩岐阜市立小学校   岐阜市中鶉4丁目 
    
読みなど

① あかなべ  平安期からみえる荘園名。茜(あかね;多年草)の産地とも,茜部の居住地,あるいはその関係地であったともいう。茜の根からは赤色の染料(茜色)が作られる。明治22年7月,厚見郡茜部村が単独村制施行(~昭和25)。
② やないづ 木曽川支流境川の南に位置。川辺に柳が垂れ,船着き場があった地に由来するとも,簗(やな)場と関係があるのではないかともいわれる。明治22年7月,羽栗郡柳津村が単独村制施行(~昭和31町制~平成18)。
③ みさと 明治30年4月,稲葉郡六条・宇佐・清の3村が合併して三里村成立(~昭和10)。
④ そうでん 長良川の左右両岸に位置。明治22年7月,厚見郡早田村が単独村制施行(~明治30)。
⑤ あくたみ 平安期にみえる郷名。鎌倉期からみえる荘園名。明治22年7月,各務郡芥見村が単独村制施行(~昭和33)。アクタは「アクミズ(飽水)」の転訛で,水はけの悪い湿地であった所を指すという(『吉田・語源』)。
⑥ かがしま 長良川中流左岸。地名の由来は,地内の乙津寺の寺伝によれば,大同年中(806~10)に弘法大師が当地で鏡を立てて自ら像を彫り,同寺の堂中に安置したことによるという(『角川・岐阜』)。明治22年7月,厚見郡鏡島村が単独村制施行(~昭和30)。
⑦ ななさと 明治22年7月,方県郡西改田・東改田など7村が合併して七郷村成立(~昭和25)。
⑧ めいごう 由来等不明。
⑨ かたがた 長良川北流域の平野部に位置。片側だけが低湿地に面した良田であるとの意ともいう。明治30年4月稲葉郡安食・岩利などの5村が合併して方県村成立(~昭和25)。
⑩ うずら この付近は湿地帯で,ウズラが多く生息していたことによるという(『角川・岐阜』)。
明治22年7月,厚見郡鶉村が単独村制施行(~昭和25)。一字校名。画数19。

福井県の難読小学校名  いくつ読めますか ②

2018年08月26日 20時50分36秒 | Weblog
①小浜市立雲浜小学校  福井県小浜市城内2丁目      
②小浜市立内外海小学校  小浜市阿納尻(あのじり)
③小浜市立遠敷小学校 小浜市遠敷   
④大野市立乾側小学校 大野市牛ケ原
⑤勝山市立野向小学校  勝山市野向町龍谷
⑥勝山市立村岡小学校 勝山市郡町(こおりまち)2丁目    
⑦鯖江市立立待小学校 鯖江市杉本町      
⑧越前市花筐小学校   越前市粟田部町 
⑨越前市味真野小学校  越前市池泉町   
⑩越前市王子保小学校 越前市今宿町

読みなど

① うんぴん 明治39年前身校を現校名に改称。明治22年4月竹原村・上竹原村・二津村・上竹原村の一部が合併して雲浜村成立(~昭和10)。 市内に雲浜の町名あり。雲浜の由来は,この付近はかつては砂浜で,浜に干した網を遠くから眺めると,蜘蛛が網を張ったように見えたことから,蜘蛛の浜が雲の浜と転訛し,雲浜と呼ばれるようになったという。
② うちとみ 平成3年開校。明治22年4月,阿納尻・甲ヶ崎(こがさき)の2村と若狭・仏谷など12浦が合併して内外海村成立(~昭和26)。村名は小浜湾に面する内海と若狭湾に開ける外海の両方に面していることから,命名されたのであろう。
③ おにゅう 平成31年3月閉校予定。明治22年4月,遠敷・国分など9村が合併して遠敷村成立(~昭和26)。当地は古くから「おにふ」と呼ばれ,「小丹生」と表記していたが,8世紀初頭から遠敷の字が当てられるようになったという。「大丹生」の当て字ともいう。丹生(水銀の原料)の産出地であったのか。
④ いぬいかわ 明治22年4月,牛ケ原・上丁(かみようろ)など6村が合併して乾側村成立(~昭和29)。村名の由来は不明。
⑤ のむき 勝山盆地北部,大日山南麓に位置。明治22年4月龍谷・薬師神谷など8村が合併して野向村成立(~昭和29)。村名は平野部に向き会っていたからか。
⑥ むろこ 明治22年4月,郡・滝波など10村が合併して村岡村成立(~昭和29)。村名の由来は不明。
⑦ たちまち 昭和11年前身校を現校名に変更。明治22年4月,杉本・吉江など9村が合併して立待村成立(~昭和30)。
村名は,中世の郷名「田町郷」と,この地方を支配していた立待氏によるという。
⑧ かきょう 校名は,味真野に居住していたことがある継体天皇ことを記した世阿弥作『花筐(はながたみ)』に因むのではないか。
⑨ あじまの 明治22年4月,池泉・上真柄(かみまから)など17村が合併して味真野村成立(~昭和31)。市内に味真野町あり。
⑩ おうしお 明治22年4月,今宿・四郎丸など12が合併して王子保村成立(~昭和29)。村名はかつてこの地域が王子保郷と称されたことによるという。

福井県の難読小学校名  いくつ読めますか①

2018年08月25日 21時15分54秒 | Weblog
①福井市立越廼小学校  福井市茱崎町(ぐみざきちょう)
②福井市立足羽小学校  福井市足羽3丁目
③福井市立社北小学校  福井市若杉4丁目
④福井市立小学校 福井市月見3丁目     
⑤福井市立美山啓明小学校  福井市朝谷町   
⑥福井市立殿下小学校  福井市風尾町  
⑦福井市立安居小学校  福井市本堂町       
⑧敦賀市立咸新小学校  敦賀市井川
⑨敦賀市立黒河小学校  敦賀市御名(ごみょう)
⑩敦賀市立常宮小学校 敦賀市常宮
 
読みなど

① こしの 昭和3年前身校を現校名に改称。明治22年4月,茱崎・蒲生浦・大味浦の3村が合併して越廼村成立。村名は越知山(613m)の西に位置するため越の西を「越廼」と書き表わしたという(『日本地名大事典』)。廼は野の旧字。500m級の山々を越えたところの原野が開けた村の意ともいう(『日本地名基礎辞典』)。
② あすわ 明治20年開校。昭和30年3月酒生・一乗谷など5村が合併して足羽村成立(~35町制~46)。村名は奈良朝期にみえる郷名に因むか。語源的には①ア(崖)・ハ(端)で崖地の端の意,②ア(接頭語)・スワ(沢か),③古代朝鮮語で集落の意など諸説がある。
③ やしろきた 昭和11年,前身校を現校名に改称。明治22年4月,若杉・福など19村が合併して社村成立(~昭和29)。村名は鎌倉期~戦国期にみえる荘園名「社荘」に因むか。
④ みのり 昭和16年,前身校を現校名に改称。豊は明治7年~昭和41年の町名。「豊」を「みのり」とはなかなか読めない。1字校名。
⑤ みやまけいめい 平成13年開校。美山は旧美山町による。昭和30年2月,下宇坂・上味見など6村が合併して美山村成立(~39町制~平成18)。村名は6村が人工造林地の中心をなしているため,将来は益々美林で山を覆うことを期して名付けられたという(『角川・福井』)。啓明は教育理念か。四字校名。
⑥ でんが 明治22年4月,風尾・畠中など14村が合併して殿下村成立(~昭和38)。村名は戦国期からみえる郷名による。「でんか」ではない。
⑦ あご 鎌倉期~戦国期にみえる郷名「安居郷(あごのごう)」に因むと思われる。校名も読みも2文字。
⑧ かんしん 咸新の由来等不明。
⑨ くろこう 当地を流れる黒河川に因む。
⑩ じようぐう 明治6年開校。常宮神社に因む。社名は神功皇后の神託に「つねに宮居し波風静かなる哉楽しや」があることによるという。かつては「つね(の)みや」と呼ばれていたが,いつのころからか「じょうぐう」と音読みされるようになったという。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ④

2018年08月24日 21時08分36秒 | Weblog
①かほく市立外日角小学校  かほく市外日角
②白山市立松任小学校  白山市末広1丁目
③能美市立粟生小学校 能美市粟生町ロ      
④野々市市立館野小学校  野々市市押野3丁目
⑤津幡町立英田小学校  河北郡津幡町能瀬井    
⑥津幡町立太白台小学校 河北郡津幡町津幡ワ
⑦内灘町立向粟崎小学校  河北郡内灘町向粟崎
⑧志賀町立富来小学校  羽咋郡志賀(しか)町相神(あいかみ)ニ    
⑨宝達志水町立志雄小学校  羽咋郡宝達志水町子浦(しお) 
⑩中能登町立鹿西小学校 鹿島郡中能登町能登部(のとべ)下   
⑪能登町立宇出津小学校  鳳珠郡能登町宇出津   

読みなど

① そとひすみ 中世の日角村が内外に分村して成立したという。『源平盛衰記』に日角村(同市宇野家)に疫痢が流行したため18戸がこれを避けて海辺のこの地に移ったのが外日角の始まりだという。
② まっとう 明治5年開校。承平5年(935)この地を国司の松木氏に任(まか)せたことに因むという。合併で松任の地名は消滅したが,小学校・高校のほか,駅,郵便局などにその名を残す。
③ あお 往古,粟がよく生育する地であったことに因むともいう。明治22年4月,粟生・三道山など6村が合併して粟生村成立(~昭和31)。校名も読みも2文字。
④ たちの 昭和59年開校。「たての」と読み違えやすい。
⑤ あがた 古代県主(あがたぬし)が治める地で,地名の二字化、あるいは佳字化で「英田」になったのではないかともいう。なお,同字の岡山県美作市の英田小は「あいだ」,東大阪市立英田北小は「あかだきた」と読む。
⑥ おおしろだい
⑦ むかいあわがさき
⑧ とぎ 明治22年4月,地頭町・領家町など7村が合併して富来村成立(~大正8町制~平成17)。富来は,古代は荒木郷に属し,「荒」を嘉字の「富」にあらためたことによるという。また,斎(とき)の義で,精進潔斎して神を祀る土地だともいう。
⑨ しお 昔この地は,大伴家持が「しお路から……」(『万葉集』)と詠んだように一面海原であったことから「しお」と呼ばれるようになったらしいという。明治22年4月,子浦・吉野屋の2村が合併して志雄村成立(~昭和11町制~平成17)。校名も読みも2文字。
⑩ ろくせい 昭和31年9月,能登部町と金丸村が合併して鹿西町成立(~平成17)。町名は鹿島郡の西部に位置し,古くから鹿西地方と呼んでいたことによる。鹿を「ろく」と読む地名に熊本市中央区渡鹿(とろく)がある。
⑪ うしつ 明治22年4月,宇出津村・宇出津新町・宇出津山分村が合併して宇出津町成立(~昭和30)。校名も読みも3文字。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ③

2018年08月23日 17時50分01秒 | Weblog
①輪島市立南志見小学校  輪島市里町    
②珠洲市立上戸小学校  珠洲(すず)市上戸町寺社
③珠洲市立小学校  珠洲市野々江町ニ部     
④珠洲市立宝立小学校  珠洲市宝立町鵜飼丑
⑤加賀市立動橋小学校  加賀市動橋町
⑥加賀市立金明小学校  加賀市塩浜町
⑦加賀市立勅使小学校  加賀市勅使町
⑧羽咋市立羽咋小学校 羽咋市中央町サ      
⑨羽咋市立邑知小学校  羽咋市飯山町ロ
⑩羽咋市立余喜小学校  羽咋市大町コ 

 読みなど

① なじみ 南志見は鎌倉期からみえる地名。『和名抄』の鳳至郡男心(なじみ)郷に由来するという。明治22年4月,里・白米など12村が合併して南志見村成立(~昭和29)。地名は消滅した。校名も読みも3文字。
② うえど 明治25年,同9年創立の寺社小を現校名に改称。同22年4月,寺社・北方・南方の3村が合併して上戸村成立(~昭和29)。村名は,合併した3村を江戸期に上方三ヶ郷と呼んでいたことによるという。珠洲市の由来はスズ=シノ竹,ササ竹がよく生育する土地の意という(『日本地名基礎辞典』)。
③ ただ 明治25年,野々江小を現校名に改称。同22年4月,野々江・熊谷・岩坂の3村が合併して直村成立(~昭和29)。村名は鎌倉期からみえる郷名「直之郷」に因むという。一字校名。
④ ほうりゅう 昭和36年開校。明治41年8月,鵜島・見付・黒峰の3村が合併して宝立村成立(~昭和15町制~昭和29)。村名は珠洲市と輪島市の境にある宝立山(469m)に因む。
⑤ いぶりはし 明治25年,前身校を現校名に改名。「いぶり」とは揺する,ゆり動かす,ゆすぶるの意の方言。ゆり動く橋があったことに因むという。明治22年4月,動橋・中島など5村がが合併して動橋村成立(~昭和22町制~昭和33)。
⑥ かなめい 昭和33年9月開校。
⑦ ちょくし 明治6年開校。校名は江戸期からみえる村名から。村名の由来は,花山法皇(968~1008)もしくは一条天皇(980~1011)の勅使逗留所があったことによるという。
⑧ はくい 明治6年開校。垂仁天皇の皇子がこの地に生息していた怪鳥を射止め時,愛犬が怪鳥の羽を食い破ったという伝説に由来するという。
⑨ おうち 平安期からみえる郷名によるという。邑知郷は邑知潟からきており,往古磐衝別命(いわつくわけのみこと)がこの潟にいる大蛇(おろち)を退治したという伝承があり,大蛇の転訛ともいう。昭和8年北邑知・中邑知・若部の3村合併して邑知村成立(~同15町制~同31)。地名は消滅したが,小・中学校や郵便局などにその名を残す。
⑩ よき 明治22年4月,大町・四柳など5村が合併して余喜村成立(~昭和31)。村名は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る余喜比古神社に因む。地名は消滅したが,小学校のほか郵便局にその名を残す。

石川県の難読小学校名  いくつ読みますか ②

2018年08月21日 22時10分49秒 | Weblog
①小松市立芦城小学校  小松市西町(ちょう)
②小松市立安宅小学校 小松市安宅町安宅林
③小松市立稚松小学校 小松市殿町2丁目
④小松市立苗代小学校 小松市北浅井町     
⑤小松市立那谷小学校 小松市那谷町       
⑥小松市立能美小学校 小松市能美町       
⑦小松市立波佐谷小学校  小松市波佐谷町子(ね)
⑧小松市立向本折小学校 小松市向本折町寅
⑨輪島市立鵠巣小学校  輪島市大野町菰沢(こもさわ)     
⑩輪島市立鳳至小学校  輪島市鳳至町堂金田    
 
読みなど

① ろじょう 明治6年開校。校名は,加賀三代藩主の前田利常(1593~1658)が隠居城として使用した小松城の通称「芦城」に因むと思われる。
② あたか 梯(かけはし)川の河口に位置。地名の由来は,異国人が来襲した海岸という意味の「寇か浦(あごかわのうら)」から起こったとする説や海岸の砂洲に「アダカ(植物)」というススキの一種が生えていた土地からとする説などがある。『延喜式』に安宅駅馬とみえ,古くから海陸交通上の要衝であった。
③ ちしょう 明治15年開校。稚松の名の起こりは,伝説説によると,平安期,花山法皇(968~1008)が北陸に来こられた時,このあたりに稚松(小さい松)を植えられたことに因むという。これが,いつしか「園の小松原」
と呼ばれ「小松」の地名が生まれたともいわれている。
④ のしろ 明治40年本折・浅井・蓮江の3村が合併して苗代村成立(~昭和15)。村名は江戸期にみえる郷名に因むのか。なお,名古屋市守山区の苗代小は「なえしろ」,大阪市阿倍野区の苗代小は「なわしろ」と読む。
⑤ なた 明治5年開校。江戸期にみえる広域地名「那谷谷(なただに)」に因むか。明治22年4月那谷・菩提・滝ケ原の3村が合併して那谷村成立(昭和30)。谷を「た」と読む地名はほとんどないようである。
⑥ のみ 明治7年開校。地名は鎌倉期からみえる荘園「能美荘」に因むという。語源的にはノ・ミで,ノは一般に広い平坦な草地,ミは地域を漠然という(『丹羽・難読』)。校名も読みも2文字。
⑦ はさだに 梯(かけはし)川上流大杉谷川流域に位置。戦国期からみえる地名。由来は古くから蓮谷といっていたのが転訛したしたといわれているが,狭間の谷ともみられる地形に因むともいう。
⑧ むかいもとおり 明治6年開校。校名は江戸期からみえる村名から。村名は本折地区に対し,南西部よりに当たるためという。
⑨ こうのす 明治22年4月西大野・久手川など6村が合併して鵠ノ巣村成立。村名は南方にそびえる奥能登最高の山・高洲(こうのす)山(鵠巣山,567m)によるという。
⑩ ふげし 明治9年開校。地名の由来は,鳳凰(ほうおう)の天降りがあったことに因むという。語源的には,フゲシのフゲ輪島市を北流する鳳至川が浮気(ふけ,湿地)であったから,シは岸または場所で,鳳至は佳字という(『丹羽・難読』)。