難読駅名，いくつ読めますか 伊賀和志，井原市，駄科，佳景山，唐櫃台 ，階上，美夜古泉

①伊賀和志 （JR西日本）三江線。広島県三次市作木町伊賀和志下原。
②井原市　 （JR西日本）芸備線。広島市安佐北区白木町井原。
③駄科　 （JR東海）飯田線。長野県飯田市駄科下平。
④佳景山　 （JR東日本）石巻線。宮城県石巻市鹿(かの)又(また)字欠山。
⑤勝瑞　　 （JR四国）高徳線。徳島県板野郡藍住町勝瑞東勝地。
⑥美夜古泉　　平成筑豊鉄道田川線。福岡県行橋市西泉七丁目。
⑦杉塘（電停）（熊本市電）熊本市中央区段山本町・西区上熊本二丁目。
⑧階上　　 （JR東日本）八戸線。青森県三戸郡階上町道仏。
⑨唐櫃台 　 神戸電鉄有馬線。神戸市北区唐櫃台二丁目。標高309m。
⑩車折神社　京福電気鉄道嵐山本線。京都市右京区嵯峨中又町。

読みと由来等

①いかわし　「イカ」は山麓など後方に山を負う土地を指す語という。「ワシ」は「ワチ」のことで，当地を流れる江(ごう)の川の蛇行地形を示すといわれている。伊賀を「いが」と読み違えやすい。
②いばらいち　三(み)篠(ささ)川と栄堂(えいどう)川とが「イ」の字で合流，伊原（井原）となり，市場が立ったことに因むともいう。
③だしな　室町期からみえる地名。
④かけやま　近くにある欠山（91.2m）の雅称。寛政年間に歌人・国学者の藤塚式部知明が命名したという。
⑤しょうずい　駅の北西にある勝瑞城址に因む。応安年間（1368～75）に細川詮(あき)春(はる)が築城し，一族が以後約240年間にわたって阿波・讃岐・淡路を治めた。
⑥みやこいずみ　「美夜古」は行橋の古名である。
⑦すぎども　洪水防止のため井(い)芹(せり)川の塘（堤防）に杉が植えられていたこと因むという。
⑧はしかみ　階段状の地形で，岩手県境にある階上岳（739.6ｍ）に因むという。
⑨からとだい　神功皇后が朝鮮半島から持ち帰った甲胄を石櫃に入れてこの地に埋めたという伝承に因む。
⑩くるまざきじんじゃ　後(ご)嵯峨(さが)天皇（1220～72）が嵐山に遊行された際，神社の前を通りかかると，急に車の轅(ながえ)（牛に引かせるために前方突き出ている二本の長柄）が折れたことに因むともいう。　

難読駅名 読めれば超ベテラン 花堂，高原，野芥，段山町，木屋瀬，旅伏

①花堂　　福井鉄道福武線。福井市花堂北1丁目。
②高原　 （JR九州）吉都線。宮崎県西諸県(にしもろかた)郡高原町西麓(にしふもと)。
③野芥　　福岡市地下鉄七隈線。福岡市早良区野芥二丁目。
④段山町（電停）熊本市交通局（熊本市電）。熊本市中央区段山本町(ほんまち)，古(ふる)京(きょう)町(まち)。
⑤千里　 （近鉄）名古屋線。三重県津市河(かわ)芸(げ)町上野。
⑥三股　 （JR九州）日豊本線。宮崎県北諸県郡三股町(ちょう)樺山(かばやま)。
⑦旅伏　　一畑電車北松江線。島根県出雲市西代町。
⑧四郷　　愛知環状鉄道線。愛知県豊田市四郷町。
⑨出雲八代　　（JR西日本）木次線。島根県仁多郡奥出雲町馬(ま)馳(ばせ)。
⑩木屋瀬　筑豊電気鉄道線。福岡県北九州市八幡西区木屋瀬五丁目。

読みと由来等

①はなんどう「北ノ庄城下の端なれば端道」の意で，これが転訛したともいわれている。
②たかはる　高千穂峰の高天原(たかまがはら)神話に関連するのではないかという。
③のけ　野が大きいの意で，野介としていたのが，いつの間にか野芥に転訛したのではないか。
④だにやままち　明治初期まで，西側の島崎から東側の藤崎台まで低い台地となっていたことに因むという。
⑤ちさと　明治初期に当地の村長が言った「東海を眺めれば，一望千里を望む」に由来するという。（JR西日本）高山本線にも同名の駅名（富山市婦中町千里）がある。
⑥みまた　大淀川の支流沖水川の扇状地の分水点に発達し，「古くから川三条，股になりて流れたりという」古い文献に因むという（『三股町HP』）。
⑦たぶし　駅の西方約2kmにある旅伏山(さん)（421m）に由来。
⑧しごう　南北朝期からみえる地名。矢作川右岸，籠川上流域に位置。田籾・富田・大島・深見の四郷にわたることに因むという。
⑨いずもやしろ　八代は社（やしろ）と関係があるとみられる。出雲を冠したのは，鹿児島本線の八代(やつしろ)駅があるためか。
⑩こやのせ　かつてこの地にあった木屋瀬宿は，長崎街道の筑前六宿の一つであるが，木屋瀬の由来等は不詳。