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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 伊賀神戸,居能,綾羅木,青海,伊予寒川,上一万,上挙母,御宿

2016年01月31日 17時23分24秒 | Weblog
①伊賀神戸 (近鉄)大阪線・伊賀鉄道。三重県伊賀市比土(ひど)。
②居能 (JR西日本)宇部線・小野田線(起点)。山口県宇部市居能町二丁目。
③綾羅木 (JR西日本)山陰本線。山口県下関市綾羅木本町二丁目。
④青海  東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)。江東区青海一丁目。
⑤伊予寒川 (JR四国)予讃線。愛媛県四国中央市寒川町。
⑥恵良  (JR九州)久大本線。大分県玖珠郡九重町(ここのえまち)右田。
⑦上一万(電停) 伊予鉄道城南線。愛媛県松山市勝山町2丁目。
⑧上挙母 (名鉄)三河線。愛知県豊田市金(かな)谷(や)町。
⑨御宿 (JR東日本)外房線。千葉県夷隅郡御宿町須賀。
⑩鮫  (JR東日本)八戸線。青森県八戸市鮫町字日二子石。

読みと由来等

①いがかんべ 伊賀を冠したのは,豊橋鉄道渥美線神(かん)戸(べ)駅(愛知県田原市神戸町)と区別するため。 
②いのう この地を山から見ると,「犬の尾」を巻いているように見えるので「犬の尾」と呼んでいた。その当て字という。
③あやらぎ 竹生観音開基の実仲法師が,香りのよい木が空に舞い上がるのをみて「あらや!」と感歎の声をあげたとする説や,神功皇后が凱旋し,当地で勝どきをあげたので新羅(しらぎ)に由来する説,当地に居住したとみられる秦氏系列の漢部(あやべ)に由来する説などがある。
④あおみ 前面に広がる青い海に由来か。
⑤いよさんがわ 地内を流れる川が冷たかったからともいう。伊予を冠したのは,JR相模線に同字異読の寒川(さむかわ)駅やJR羽越本線に越後寒川(かんがわ)駅があるため。なお,「寒」を「さん」と読む地名は当地と香川県の旧寒川町(現さぬき市)以外にはないようである。
⑥えら エラとは川の曲流部をさし,この地で町田川が曲流しているからという。恵良の姓あり。
⑦かみいちまん 一万は,松山市一万町名(明治22~昭和5年)から。
⑧うわごろも この地域はかつて挙母藩が治めた地域。挙母は朝鮮渡来の絹織物(衣)の産地であったことに由来するのであろう。
⑨おんじゅく 北条時頼(1227~63)が,この地で詠んだ「御(み)宿(やど)せしその時よりと人問はば網代(あじろ)の海と夕影の松」に因むという。
⑩さめ 八戸市の東部にある鮫崎に由来するともいう。


難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 湯ノ峠,阿分,愛知御津,新野,余目,海鹿島,磐城塙,鷲塚針原

2016年01月31日 16時24分16秒 | Weblog
①湯ノ峠 (JR西日本)美祢線。山口県山陽小野田市厚狭字立石。
②葭川公園 千葉都市モノレール1号線。千葉市中央区中央。
③萱島  京阪電鉄京阪本線。大阪府寝屋川市萱島本町(まち)。
④阿分  (JR北海道)留萌本線。北海道増毛郡増毛町(ちょう)阿分。
⑤新野  (JR西日本)播但線。兵庫県神崎(かんざき)郡神河(かみかわ)町(ちょう)新野。
⑥愛知御津(JR東海)東海道本線。愛知県豊川市御津町西(にし)方(がた)松本。
⑦余目  (JR東日本)羽越本線・羽越西線。山形県東田川郡庄内町余目。
⑧海鹿島  銚子電気鉄道銚子電気鉄道線。千葉県銚子市小(こ)畑(ばた)新町(しんまち)。
⑨磐城塙 (JR東日本)水郡線。福島県東白川郡塙町塙。
⑩鷲塚針原 えちぜん鉄道三国芦原線。福井市川合鷲塚町。

読みと由来等

①ゆのとう 駅近くに温泉があること因む。
②よしかわこうえん 葭は難読。類似地名:愛知県碧南市葭生(よしおい)町(まち)。
③かやしま かつては寝屋川の中洲。カヤが生い茂っていたが,新田として開発。
④あふん アイヌ語「アフン・イ」(ahun-i,入る・処。入り口)のなまりの当て字といわれている。どこへの入口なのかわらないという。
⑤にいの 谷間の低湿地を開発した所の意とも,付近に産出する赤土(丹(に))に関係しているとの説などがある。JR牟岐線の新野駅(徳島県阿南市)は「あらたの」。
⑥あいちみと 御津は水門の意という。孝元天皇がこの地に船を着けたという伝承がある。「津」を「と」読む地名には,静岡県沼津市内浦(うちうら)三津(みと)などがある。「と」は「みなと」の前略か。 
⑦あまるめ 律令制の余(あまり)戸(べ)の転訛といとう。令制では50戸を1里としたが,これに満たない集落を別にアマリベ・アマルベと呼んだ。
⑧あしかじま 銚子半島突端の伊勢路浦,沖合約500mにある岩礁「海鹿島」(約300坪)から。
⑨いわきはなわ ハナワは周りの土地より高い場所(台地)に付けられた地形地名。旧国名の磐城を冠したのは,同読異字の旧国鉄両毛線(現わたらせ渓谷鐡道)の花輪駅(群馬県みどり市)と区別するため。塙は国訓。
⑩わしづかはりばら 福井市川合鷲塚町と坂井市春江町針原の中間付近に駅が設置されたため。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 山中渓,千頭,本宮,相知,八東,打保,登戸 

2016年01月31日 12時51分43秒 | Weblog
①山中渓 (JR西日本)阪(はん)和(わ)線。大阪府阪南市山中渓。
②千頭  大井川鐵道。静岡県榛原郡川根本町千頭。
③本宮  富山地方鉄道立山線。富山市本宮(旧上新川郡大山町)。
④荏原中延  東京急行電鉄池上線。東京都品川区東中延。
⑤相知 (JR九州)唐津線。佐賀県唐津市相知町相知。
⑥八東  若桜鉄道若桜線。鳥取県八頭(やず)郡八頭町(ちょう)才代(さいたい)。
⑦干潟 (JR東日本)総武本線。千葉県旭市ニ。
⑧常陸青柳 (JR東日本)水郡線。茨城県ひたちなか市枝川。
⑨打保 (JR東海)高山本線。岐阜県飛騨市宮川町打保。
⑩登戸(JR東日本)南武線・小田急電鉄小田原線。神奈川県川崎市多摩区登戸。

読みと由来等

①やまなかだに 大阪府の最南端の駅。山中にある「渓谷」に因むのか。当地は桜の名所として知られる。
②せんず セマ(狭)・ト(処)の転訛で,大井川沿岸の狭い地形を表わすという。また,当地を開発した泉頭四郎兵衛に因むともいう。駅の海抜は299.8m。中部の駅百選選定駅。寸又峡温泉への玄関口。  
③ほんぐう 由来等不明。
④えばらなかのぶ 開業時(昭和2年8月)の地名,荏原郡荏原町大字中延から。
⑤おうち 松浦川(西川)と厳木(きゅうらぎ)川(東川)の南東部の平坦地に位置。両河川や伊万里道と佐賀道の「逢う地」,または,人々が「会う地」などが転訛したのではないかという。 
⑥はっとう 旧八東郡八東村名(明治22~昭和31)から。八東郡は平安後期八(や)上(かみ)郡東半を分割してできた。八上郡は『古事記』の八(や)上(かみ)比売(ひめ)伝説に因む。
⑦ひがた 寛文10~11年(1670~71),「椿の海」と呼ばれる大きな湖(東西12km・南北6km,面積約5,100ha)を干拓し,「干潟八万石」という水田地帯が誕生したことに因む。
⑧ひたちあおやぎ 青い柳が生育していたことに因むか。
⑨うつぼ 中に空洞のある大木,空木(うつほぎ)が多数あったことに因む説や,夏枯草(ウツボ草)が繁茂していたことが転訛した説など諸説があるという。
⑩のぼりと 山への登り口にできた集落の意か。 京成電鉄千葉線の西登戸駅(千葉市中央区登戸)は「にしのぶと」と読む。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 焼石,馬出九大病院前,伊勢奥津,呼人,相浦,伊賀上津

2016年01月31日 12時25分38秒 | Weblog
 ①焼石 (JR東海)高山本線。岐阜県下呂市焼石。
②馬出九大病院前 福岡市地下鉄箱崎線。東区馬出二丁目。
③女満別(JR北海道)石北本線。網走郡大空町(ちょう)女満別本通1丁目。
④和気 (JR西日本)山陽本線。岡山県和気郡和気町(ちょう)福富。
⑤蓮花寺 三岐鉄道北勢線。三重県桑名市蓮花寺
⑥伊勢奥津 (JR東海)名(めい)松(しょう)線。三重県津市美(み)杉(すぎ)町奥津。
⑦呼人  (JR北海道)石北本線。網走市呼人。
⑧小波瀬西工大前 (JR九州)日豊本線。福岡県京都(みやこ)郡苅(かん)田(だ)町新(あら)津(つ)。
⑨相浦  松浦鉄道西九州線。長崎県佐世保市相浦町。
⑩伊賀上津 (近鉄)大阪線。三重県伊賀市(旧:名賀郡青山町)伊勢路。

読みと由来等

①やけいし 火山と関係があるのかしれない。
②まいだしきゅうだいびょういんまえ 馬出は,昔筥崎宮の神輿が博多夷(えびす)社(しゃ)へ下向する際,ここから供奉(ぐぶ)の人(行列の供をする人)が乗る馬を出したことに因むという。また,秀吉が島津攻めの際,軍馬の調達を行った場所に因むともいう。
③めまんべつ アイヌ語「meman-pet,メマン・ペッ」(涼しい・川)の当て字。当地は網走湖から吹く風で,夏でも涼しいという。また「mem-an-pet,メム・アン・ペッ」(泉池・ある・川)の当て字ともいう。
④わけ 古代和気氏に因む。和気清麻呂(733~99)の生誕地。
⑤れんげじ かつて駅近くにあった蓮花寺に因む。
⑥いせおきつ 雲(くも)出(ず)川の上流(奥)で船差場または渡し場として重要な場所であったことに因むという。
⑦よびと アイヌ語「yopi-to,ヨピト」(親沼から分かれて出ている湖),もと「i-opi-to,イ・オピ・ト」(そこから別れて行った沼の義)の転訛で,親沼は網走湖を指すという。
⑧おばせにしこうだいまえ 小波瀬は旧京都郡小波瀬村名(明治22~昭和29)から。
⑨あいのうら 当地が浦に向かい合っているからか。
⑩いがこうづ 木津川の上流にある船着場の意か。伊賀を冠したのは,同音の東海道本線の国府津駅と混乱を避けるためか。

難読駅名を楽しむ いくつ読めますか 涸沼,厚床,梅ヶ峠,河野原円心,矢口渡,毛呂,甘地,日登

2016年01月31日 11時42分57秒 | Weblog
①涸沼  鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線。茨城県鉾田市下太田。
②厚床 (JR北海道)根室本線(花咲線)。根室市厚床。
③恵我ノ荘 (近鉄)南大阪線。大阪府羽曳野市南恵我之荘八丁目。
④梅ヶ峠 (JR西日本)山陰本線。山口県下関市豊浦町厚(あつ)母(も)郷(ごう)字梅ヶ峠。
⑤河野原円心  智頭急行智頭線。兵庫県赤穂郡上郡町(ちょう)河野原。
⑥矢口渡 東京急行電鉄 東急多摩川線。東京都大田区多摩川一丁目。
⑦毛呂 (JR東日本)八高線。埼玉県入間郡毛呂山町岩井。
⑧甘地 (JR西日本)播但線。兵庫県神崎郡市川町甘地。
⑨日登 (JR西日本)木次線。島根県雲南市木次町寺領。
⑩青梅 (JR東日本)青梅線。東京都青梅市本町。

読みと由来等

①ひぬま 駅近くの涸沼から。干潮時に水がかれることに因む。涸の字義は「かれる」「ひる(干)」。 
②あっとこ アイヌ語「at-tok-to,アッ・トコ・ト」(オヒョウが生えている沼)の当て字。オヒョウはニレ科の落葉高木(約25m)。
③えがのしょう 駅名は「恵我ノ荘」であるが,町名は「恵我之荘」。中世の荘園に因む。由来には①鳥獣の餌の取引を行った餌(エ)・処(ガ)説や,東除川などがある江(エ)・処(ガ)説など諸説がある。 
④うめがとう 梅の木が多くあった「とうげ」の略転訛か。しかし,当地の峠は頂上ではなく,山の尾根のへこんだ,たわんだ所にあることから,「撓(たわ)む」(タワ→タオ→トー)が語源になっているのではないかともいわれる。
⑤こうのはらえんしん 駅所在地の河野原と白旗城を居城とした南北朝時代の武将・赤松則村(円心)に由来。
⑥やぐちのわたし 昭和24年まで当駅近くにあった多摩川の渡し場の一つ「矢口の渡し」に由来。
⑦もろ 旧毛呂村名(明治2~昭和14)から。モロはムラの転で,村落を表わす。
⑧あまじ 甘地の対岸・川辺地区より土地が高く,天地と呼ばれたことに由来。
⑨ひのぼり 南北朝期の日登郷に因む。
⑩おうめ 地内にある金剛寺の梅樹の実が常に青く落ちることがなかったからとも,大きな梅樹「大梅」の転訛ともいわれる。