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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

難読駅名 いくつ読めますか 酒殿,淡輪,総元,八多喜,母野,遠浅,追良瀬,美祢,狩留家,正雀

2016年01月04日 20時46分10秒 | Weblog
①酒殿 (JR九州)香椎線。福岡県糟屋郡粕(かす)屋(や)町酒殿。
②淡輪  南海電気鉄道南海本線。大阪府泉南郡岬町(ちょう)淡輪。
③総元  いすみ鉄道いすみ線。千葉県夷隅郡大多喜町三又。
④八多喜 (JR四国)予讃線。愛媛県大洲市八多喜町。
⑤母野  長良川鉄道。岐阜県郡上市美並町上田。
⑥遠浅 (JR北海道)室蘭本線。勇払(ゆうふつ)郡安(あ)平(びら)町(ちょう)遠浅。
⑦追良瀬 (JR東日本)五能線。青森県西津軽郡深浦町追良瀬。
⑧美祢  (JR西日本)美祢線。山口県美祢市大嶺町東分字平城。
⑨狩留家 (JR西日本)芸備線。広島市安佐北区狩留家町。
⑩正雀  阪急電鉄(阪急)京都本線。大阪府摂津市正雀。

読みと由来等

①さかど 太宰府天満宮に御神酒(おみき)を献上する御(ご)供(くう)料(りょう)所が設けられた地で,太宰府天満宮の神領であった。
②たんのわ 「タムワ(回輪)」の意で,陸地が大きく曲がっている意ともいう。 
③ふさもと 「よく麻の生じる所,これを総の国という」の故事に因んで命名されたという旧夷隅郡総元村名から。 
④はたき 南北朝期からみえる地名で,喜多郡のうち。
⑤はんの 保野の転で,五戸を一保とする「保」という集落が所有していた原野に因むともいう。
⑥とあさ アイヌ語「ト・アサム」(沼の奥),「ト・サム」(沼の端)などの転訛説がある。
⑦おいらせ 追良瀬川に由来。アイヌ語「オイラセ」(所々に急流があって,流水が飛沫をとばし轟々と音をたてて流れる川)の当て字という。
⑧みね 峰(峯)を二字嘉(か)名(めい)にしたのではないかという。*祢は禰の略字。
⑨かるが 『広島県市町村合併史』によれば 「狩留家は昔,皇室の領地で稲(いな)置(ぎ)狩倉(かりくら)がもうけられたことによる」とある。稲置とは郷程度の皇室領を管理する地方官の職名。狩倉は,御領家の荘園領主が,鹿皮やホジン(干し肉)などの安定確保のために設けられた狩場のことで,常に獣が生息しやすい環境を保つために,農民などのそこへの自由な出入りや,採草・伐木などの生産活動を厳しく禁止したという。
⑩しょうじゃく 駅の下を流れる正雀川による。この川が摂津市と吹田市の境界になっており,駅は正雀川をまたぐように設置されている。

難読駅名,何と読みますか 猪名寺,冠着 ,敬川,幌向,三見 ,新郷,薊野,上神梅,水窪,備中高梁

2016年01月04日 15時08分24秒 | Weblog
①猪名寺 (JR西日本)福知山線。兵庫県尼崎市猪名寺二丁目。
冠着 (JR東日本) 篠ノ井線。長野県東筑摩郡筑(ちく)北(ほく)村坂井。
敬川 (JR西日本)山陰本線。 島根県江(ごう)津(つ)市敬川町。
幌向  (JR北海道)函館本線。北海道岩見沢市幌向南1条。
三見  (JR西日本)山陰本線。 山口県萩市三見字片田。
新郷  (JR西日本)伯備線。岡山県新見市神郷釜村。
薊野  (JR四国)土讃線。高知市薊野中町(まち)。
上神梅  渓谷鐵道わたらせ渓谷線。群馬県みどり市大間々町上神梅。
水窪  (JR東海)飯田線。静岡県浜松市天竜区水窪町地(じ)頭(とう)方(がた)。
備中高梁 (JR西日本)伯備線。岡山県高梁市旭町。

読みと由来等

①いなでら 白鳳期に創建された猪名寺に因む。
②かむりき 北東にみえる冠着山(1252m)から。兜形の円頂をもつ山で,由来は皇祖神の鎮座する山で,神漏伎山(カムロキヤマ)の転訛という。
③うやがわ 周辺に鵜などの水鳥の伝承がある鵜屋(うや)川があったといわれ,これが転訛したのではないかともいう。
④ほろむい 幌向川の出口にもとアイヌ語「ポロ・モイ,polo-moy」(大きな淀み)があり,それが転訛したとみられるという。
⑤さんみ 安徳天皇(1178~85)を守護していた三位中将重平が海岸からこの地に入ったことに因み,三位と呼んでいたが,何時しか三見と書かれるようになったという。
⑥にいざと 旧阿哲郡新郷村名から。村名は千屋・釜・高瀬の3村が合併して新しい村をつくったことに因むのか。
⑦あぞうの 薊(あざみ)が植生していた地に由来するという。アゾはアズと同じで,岩石原,崩崖の意があり,未開墾の地に由来するともいう。なお,東急田園調布線・横浜市営地下鉄線に「あざみ野駅」(横浜市青葉区あざみ野二丁目)がある。
⑧かみかんばい 上神梅村名(藩政村)に由来。
⑨みさくぼ 湧き水と窪地の多い,山地の集落の意ともいう。鎌倉時代は地頭勢力が支配し,地頭方の地名が残る。
⑩びっちゅうたかはし かつては高橋村であったが,その後,備中松山城の城下町としえ栄えた。明治22年高梁町となる。「梁」の漢字を使用したのは高橋を強調するためか。

難読駅名,いくつ読めますか 金手,彼杵,引田,神前,清水浜,枚方市 ,久代

2016年01月04日 12時08分24秒 | Weblog
①金手  (JR東海)身延線。山梨県甲府市城東一丁目。
②彼杵 (JR九州)大村線。長崎県東彼杵郡東彼杵町(ちょう)蔵本(くらもと)郷(ごう)。
③引田  (JR四国)高徳線。香川県東かがわ市引田。
④摂待  三陸鉄道北リアス線。岩手県宮古市田老字摂待。
⑤神前  和歌山電鐵貴志川線。和歌山市神前。
⑥御井  (JR九州)久大本線。福岡県久留米市御井旗崎五丁目。
⑦久代  (JR西日本)山陰本線。島根県浜田市久代町。
⑧神野  (JR西日本)加古川線。兵庫県加古川市神野町西条。
⑨清水浜 (JR東日本)気仙沼線。宮城県本吉郡南三陸町志津川字内井田。
⑩枚方市  京阪電気鉄道。大阪府枚方市岡東町。

読みと由来等

①かねんて 甲府城の築城に伴う新城下町の造営により誕生した町人地。甲府街道にそっているが,街路は曲尺(かねじゃく,まがりかね)の形となっていることに因み,「かね」を縁起の良い「金」に変えたのであろうという。  
②そのぎ 彼は「カノ」の変化か。杵は「キネ」の略転訛か。彼杵は難読のためか,インターチェンジ名は「東そのぎIC」となっている。
③ひけた『和名抄』に引田郷とみえる。低田(低い田地)の転訛であろうといわれる。
④せったい アイヌ語のセッ(鳥の巣),タイ(森)で「鳥の巣のある森」の意とも,江戸初期に摂待忠左衛門がこの地を統治したことによるともいう。
⑤こうざき 駅の南にある竈山(かまやま)神社(祭神は神武天皇の長兄)の前の意か。同字の(JR四国)高徳線の神前駅(香川県さぬき市寒(さん)川(がわ)町(まち))は「かんざき」と読む。
⑥みい 良質の井泉に因むという。「御」は美称か。
⑦くしろ 古墳時代に腕などにまく金属の輪などを作っていた「釧(くしろ)」に由来するという。
⑧かんの 神武天皇の東征の時,荒振(あらぶる)神(がみ)(暴悪の神)がこの野にいたという伝承に因むという。
⑨しずはま シズは志津川の清(し)水(みず)の意。駅は海岸に近い。
⑩ひらかたし 淀川水辺の平たい潟に由来するのではないかとも,牧を枚に誤ったともいわれる。枚は“ひら”となかなか読めないが,一枚(ひら)の雲,一枚(ひら)の花びら等に使用する。