神戸ルミナリエ2017と、希望の灯りと。

今年も行ってきました、神戸ルミナリエ。23回目となる2017年は、記憶している限りで初めて、東遊園地のイルミネーションが「円形じゃない」アーチ型のデザインになっていました。道路部分から続いているような感じを狙ったのか、はたまた予算の都合か……



個人的には「円形広場」特有の、あの「光に囲まれている」感じが好きだったので、ちょっと残念。初年度に北野坂（現在はこちらでは開催されていません）で立ち会った「点灯の瞬間」は本当に何とも言えなくて、電球のぽわんとした暖かい光に集まった人々の顔が照らされて、誰からともなく拍手が沸き起こったんですよ。あれは忘れられないなあ。

こちらは毎年必ず立ち寄っている場所。



すぐそばでイルミネーションに湧く人々の喧騒とは対照的に、ひっそりと佇んでいます。さらにその近くには、平成12年に設置された「慰霊と復興のモニュメント」が、期間中はルミナリエ消灯時間まで公開時間が延長されています。

モニュメントに続く階段を降りていくと、すぐに空気が変わるのがわかります。……圧倒、されました。

こちらもまた目立たない入り口（一応看板はあります）から訪れる人は少なく、ルミナリエが終われば、さらにひっそりと静まるのでしょう。人々の思い、命の重さを、ずっしりと感じる場所でした。

23年も経つと、いろんな人々のいろんな思いが交錯しているであろうと思います。資金難も慢性化しているようですし、来年も開催されるかどうかは分からないけれど、どんな形であれ「希望の灯り」が神戸の街に灯り続けることを祈っています。