S’PORE papa

シンガポールへ2005年~2010年まで単身赴任・・・ゴルフの回数は、激減・・・競馬、釣り、ガーデニングなど多趣味・・・

都知事選

2014-01-16 11:34:25 | Japan
15日(水)の日経コラム春秋を以下に転記します。

 「人間は考える葦(あし)である」で知られるフランスの思想家パスカルに、「記憶は、理性のあらゆる作用にとって必要である」という一言がある。「分別をもってことを見極めるには、記憶が大切だぞ」と言い換えてみて、その記憶をくすぐられるのが東京都知事選である。

▼全国あげての直接投票で大統領を選ぶフランスのような仕組みの選挙は日本にはない。しかし、1000万有権者がたった一人の当選者を決める都知事選は、とらえようによってはこの国最大の選挙だ。だから名をなした人物が出馬して何の不思議もないのだが、「そういえば」と昔をいろいろ思い出してしまうのである。

▼小泉純一郎氏との元首相コンビで名乗りをあげた細川護熙氏は、そういえば不明朗な1億円の借金について責められ、就任9カ月で首相を辞めた。それでムニャムニャ、というのも猪瀬直樹前都知事と二重写しになる。自民党が応援する舛添要一氏は、そういえば一度は党を除名になった身である。こちらもムニャムニャ。

▼人気を誇った元首相と勝ち馬に乗りたい自民党という看板を背負って、2人が選挙戦の軸になりそうだ。でも、記憶から引っ張り出してきた2人の姿には、理性が納得しないしこりがある。パスカルは「理性は高圧的にわれわれに命令する。理性に服従しなければ、ばかである」と言う。やはり、ばかと言われたくはない。

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