電気は現代生活になくてはならないモノ、
電子機器を中心にTVもエアコンもガソリン車も電気がなければただの箱、な今の世の中、
停電にでもなれば夜は真っ暗、エアコンも動かないので今夏の酷暑も乗り切れないかも、
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と、とっても大切な電気なのですが、
コイツが結構扱いが難しい厄介なやつでもあります、
なんといっても、電気は貯蔵できないが厄介です、
そう、電気は基本的には貯蔵できないのです、
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え?電池がありますやん!!
はい、仰るとおり、電池は文字通り“電気を貯めた池”のようなものです、
でも、全電力に比して、ほんのわずかな電力を供給しているだけ、
世界が通常通りに動いていくために必要な電力は“貯蔵できない”のです、
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さらに厄介なのは、電力の需要と供給がある程度釣り合っていないと、
システムがダウンし、大停電につながる可能性があるそうです、
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毎日新聞の記事によると、こういうことだそうです、
電気は発電する量と使用する量を常に一致させる「同時同量」が不可欠だ。このバランスが崩れると周波数が乱れてシステムがダウンし、大停電につながる恐れがある。
(2023年8月8日(火)朝刊1面)
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つまり、使われる電力と同じだけ作る(発電する)必要があるわけです、
そこで行われるのが計画停電と電力抑制です、
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発電量が足らない場合=発電量<電力需要の場合、
使う量を抑制するために行われる『計画停電』、
2011年、原発事故で電力が不足した際に首都圏で実施されました、
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反対に、発電量の方が多い場合=発電量>電力需要の場合に行われるのが『電力抑制』です、
つまり、『電力抑制』とは、、、
発電を一時的に抑制して、総発電量を減らして電力需要とのバランスを取る、という作業です、
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今年2023年3月~5月の九州地方で、この『電力抑制』により、
“原発5基分の電気”が無駄になっている、ということだそうです、
ショッキングな記事タイトルでした、
(上記2023年8月8日(火)毎日新聞記事)
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ちなみに、原発1基1日の発電量は100万Kw+αほど、
九州地区で今年『電力抑制』により“捨てられた電力”が最大で1日588万Kwに達した(4月9日)ことから、こんな記事タイトルになっているのです、
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全国の再生可能エネルギーの「電力抑制」実績(2023年3月~5月)、
西日本で再生エネルギーの「電力抑制」が多いのは、気候的に恵まれており、
「太陽光発電」の発電量が多いからのようです、
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そして、その「太陽光発電」の九州電力管内の発電量、
この10年で10倍ほどに伸びています、
これはとってもエエ事なんですが、、、
さらにややこしいのはこの先です、
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『電力抑制』を実施するとき、対応する発電種別に優先順位があります、
まずは、地球温暖化対策=脱炭素の観点から、
大量のCO2を排出する「火力発電」が優先的に抑制されます、
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つぎに「揚水発電」に電気を回して稼働させます、
これもちとややこしい^^)ですね、要説明、
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「揚水発電」は電気を使って水をくみ上げ池などに貯めておき、この水を落として発電する、
というマッチポンプのような発電システムです、
わざわざ電気で汲み上げて、落として発電する、
そんなん意味あるの?と思ってしまいますが、この電気、実は余っている電気なんです、
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そう、発電量>電力需要の場合、バランスを取るために電気を捨てる訳ですが、
どうせ余っている電気なら、それで水を汲み上げておきましょう!
という、文字通り、大きな“電池”=電気を作る池を作る感覚の発電システムなので、
汲み上げた水は、電力が足らなくなった時に落として発電、電力に換えます、
なるほどね、
、
本筋に戻りましょう、
それでも電力が余る場合は、
太陽光や風力などの再生可能エネルギーの電力を抑制(新聞記事では捨てるという表現)します、
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整理すると、発電量>電力需要の時は発電を抑制(電気を捨てる)する、
その優先順位は、
① 火力発電を抑制する
② 揚水発電システムで水を汲み上げておく
③ 再生可能エネルギーを抑制する
、
さて、ここで疑問が、、、
「原発」の電気はどうなっているの?と思いますよね、
実は「原発」は「電力抑制」の対象にはなっていません、
その理由は・・・原発は発電量の細かな調整が出来ないのです、
一度運転を止めると、再始動に手間と時間が掛ります、
、
黙ってずっと動いてくれているという一見働き者の「原発」ですが、
裏を返すと細かな調整が利かない、融通が利かない頑固者でもあるのです、
なので、わりと融通が利く再生可能エネルギーの電力が捨てられていく、
地球温暖化対策として推進していくべき再生可能エネルギーの電力が捨てられていく、
管理制御が難しい「原発」がずっと動いている、
うん、なんかおかしい感じがします、はい、個人的な感想です、
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この記事は別に九州電力さんの悪口でもないし(はい、絶対に違います)、
原発即時停止を求める記事でもありません、
、
でも、社会インフラの中でももっとも重要な電気、
なのに、貯蔵できない、扱いにくい電気、
そして、発電量=電力需要のバランスを常に取らなければならない電気、
上手に発電して上手に使わないといけない電気、
地球温暖化対策=脱炭素も待ったなし、
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という理解をした上で、
う~ん、なんとか、もっと良い発電システムの未来像を描く事が出来たらなあ~~、
と思った次第です、
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