食 事
10月24日付の毎日新聞ニュースメールに,『その食べ方、危ないかも…… ロカボ発案医師が伝授 血糖値上昇を防ぐ「賢い食べ方」』と題する,北里大学北里研究所病院副院長の山田悟さんの話が載っていた。
「ロカボ」とは,一般社団法人 食・楽・健康協会の登録商標のことで、ローカーボ(低糖質)をもとに名づけられたものという。
先ず,山田さんが提唱するロカボ食の内容をかいつまんで紹介しよう。
1日の可食糖質量を130gとし,1食あたり70gに制限する。
ロカボの最大のポイントは,肉,魚,大豆製品,野菜をたっぷり食べて,その後で糖質を摂るところにある,
タンパク質と脂質は,それぞれGLPとGIPというペプチドの分泌をうながし,この二つを総称したインクレチンがインスリンの分泌を早め,あとから接種する糖質による血糖値の上昇が抑えられるということになる,
1日3食が重要で,特に朝食をしっかり食べることが重要である。べジファーストは必ずしも必要ではない。野菜はほかのおかずと一緒に食べればいい。「カーボラスト」が重要なのだ。
山田さんの話はかなり長く,いろいろな実験データを引用してこれらの説の根拠を示している。しかし要するに,主食を最後にすることによって,糖質カットによるストレスから解放され,満腹感が得られる食事を,ロカボとして推奨しているのである。
ひるがえって自分の食事を考えてみる。
わたしは,いわゆる「おかず食い」で,ご飯に手をつける前に,8割方おかずを食べてしまう。体重の増減に一番影響するのが,ご飯の量だということが経験的に分かっているので,糖尿病の宣告を受けて以来,150gくらいに制限している。
こうしてみると,わたしの食事はかなりロカボっぽいと言える。しかし,ロカボ理論に裏付けられて安心はするが,だからといってロカボだからこうして食べるという気分にはならない。
おかず食いは自分の流儀である。食事は楽しみでなければならない。「科学的な」諸説に縛られて,この楽しみが害われるようでは,本末転倒になるのではないだろうか。諸説は頭に入れて咀嚼するにとどめるべきだろう。
わたしは,膨満感よりも空腹感を快感と感じ,食欲があることを幸せだと思っている。
秋 色
いずれも阿見町にて撮影
STOP WAR!
今年の柿は、暑過ぎた夏のため、できがよくなかったようですね?
食欲は人生とともにあり,大いに食事を楽しみましょう。