羽花山人日記

徒然なるままに

男爵薯

2021-02-24 17:38:35 | 日記

県独自の緊急事態宣言が解除になったのに伴い,公民館の使用が解禁となった。3ヶ月ぶりのコカリナサークルの例会で,アンサンブルを楽しんだ。

 

ジャガイモの種いもを仕込んだ。品種は男爵薯。わが家の消費者の要望によって,ずっとこの品種を作っている。煮崩れしやすいがかえって味がよくしみるのが好ましい。

知る人ぞ知ることだが,この品種は1875年に川田龍吉男爵がアメリカから導入したもので,元の品種名が分からなかったので,男爵薯と呼ばれるようになった。後にアメリカのマサチューセッツ州で栽培されていたアイリッシュ・コブラ―という品種だったことが判明した。

農家にとっては作りやすく,消費者にとってはおいしいということでその名を上げ,90年以上にわたって日本でのジャガイモの王座を占め続けている。育種家から見れば欠点もあり,それを改善した「きたあかり」のような優れた品種も育成されているが,人気は根強く,現在でもジャガイモ全作付面積の20%が男爵薯である。ちなみに,男爵薯と並ぶ西の横綱メークインもイギリスからの導入品種である。

仕込んだ種いもは室内に寝かせて芽を動かし,3月下旬に植え付ける予定である。


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3 コメント

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Unknown (天野明)
2021-02-25 07:54:47
無意識で食していた男爵馬鈴薯でしたが、ルーツを知る事ができました。今後は羽花山人さんのブログを
思いつつ食したいと思います。小生の好物は蒸した馬鈴薯とバターとで食する事です。
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Unknown (KamijimaAkio)
2021-02-25 08:50:47
ジャガイモは、男爵が、特別に美味しいと感じていました。ルーツは、アメリカですか。
ペルーの有名な農科大学で、親指大のジャガイモの原種を見ましたが、それが品種の改良で、現在の男爵、メークインになったのでか!!  先人に感謝❗️
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Unknown (山人)
2021-02-25 09:12:22
ジャガイモはアンデス最大の文化遺産ですね。わが家でも,ラップしてチンの負荷したのを楽しんでいます。
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