国のかたち
岸田首相は,敵基地への攻撃能力を含む,防衛力増強を提起している。
そして,この提起をめぐって,その財源をどう調達するかということが議論され,マスコミの報道もそこに重点が置かれているように見える。
しかし,待って欲しい。財源云々は防衛力増強を前提にした議論である。その前提についての議論はどうするのか。それ抜きで,岸田提案を既成事実化することは極めて危険なことだ。
憲法,なかんずく9条を骨抜きにし,「国のかたち」を換骨奪胎しようという,岸田首相の提起を根源から問い直す議論が,国会をはじめあらゆる場で必要である。
孫・子にこの提起の実現した「かたち」の日本を残すのは,余りにもつらい話だ。
STOP WAR!