はかせ社労士 ぼちぼちお仕事中!

社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

橋わたし(社会保険診療報酬支払基金/医療扶助)

2010-05-04 | よもやまばなし社会保険
 先日の、とある事業所さんの社会保険の加入手続き
にひきつづき、今度は手続き書類を受け取る「協会けんぽ
の出先窓口での初仕事(といっても「相談員」としてですが)。

 検診の相談など、社労士の手続きとは違うお問い合わせもあり、初日からタジタジ。 
出産から埋葬まで、一日で一生の手続きを目にしました。

 ひとつの相談からかかわりのある手続きの説明へと橋わたす
(時にはお隣の年金事務所にも)
スタッフの方の聡明(そうめい)な動きには、ジツにアタマがさがります。


向精神薬を転売容疑 生活保護者使い入手か
(東京朝日(新潟)2010年4月21日38面)

 健康保険の保険料は「協会けんぽ」が集め、
使ったときの保険分の請求書(レセプト)は、社会保険診療報酬支払基金
というところでまとめてチェックを受けます。

 ところが生活保護を受けている方は、保険ではない医療扶助
という別の仕組みでお医者さんにかかります。
生活保護の一種なのでおカネはかかりません

 この事件はこの仕組みを悪用して、クスリをタダで手に入れさせ、
バイヤーが受け取り転売していたというもの。
医療扶助は社労士は扱わないので、手続きの細かなところは?です。

 そこで、とある街で生活保護にかかわるお仕事していた、
同じショクバのかたにチェックの様子をお聴きしました。


 健康保険と違い、大小さまざまな自治体(福祉事務所など)
でのチェックになるので実際にはバラツキもあるとのこと。
たいへんなお仕事です。

 同じヒトが、同じくクスリをイロイロなところで手にしていた不自然さ
今回の事件が見つかった原因のようですが、
このことは犯罪としてではなく、ご本人の生活の変調を知るサイン
になることもあるとのこと。

 このような“多重受診”が見つかったら、担当するケースワーカーへ橋わたしして、
ご本人のサポートに取りかかることもあるんだとか。

 「基金」は保険のムダづかいをまとめてチェックしますが、
同じ医療費の動きでもヒトの一生にかかわる重要な情報になることも。

 いずれにせよ“橋わたし”でお一人おヒトリがささえられているわけです。
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