別 胡 説 八 道!

    真 是 豈 有 此 理!

ちょっと気になる、中国人の面子への強いこだわり

2005-07-13 03:58:55 | Weblog
 最近、ちょっと気にかかることがあります。中国人の面子(メンツ)についてです。中国人の面子に対するこだわりは今に始まったことではありません。しかし最近の日中間の軋轢に対して、中国人から面子というこだわりをことさら強く感じられるからです。

 例えば、先日、卓球の福原愛さんが中国のテレビ番組でインタビューに応じたときのこと。これは日本でも報じられたことから知っている方も多く、ここでは詳細に再現しません。

 王志というインタビュアーが「北京オリンピックに向けての抱負はありますか?」と尋ね、福原さんが「今はまだありません」と答えると、「中国人は心配しています」と王氏は続けます。「なぜですか?」という福原さんの疑問に、王氏が面子という言葉を持ち出し、非常に驚きました。

 「中国で卓球が強くなったあなたが中国人選手に勝ったら、面子がたたなくなるからです」
 
 次の面子に関する一件は私事ですが、中国人ジャーナリストと称する人と話をしたときのことです。日中双方が互いに問題点を指摘することはなんら問題がないのではと言うと、「日本人は中国人の面子を傷つけている」と語気を強め、日本人が中国を批判することはひかえるべきだということを言い出しました。

 ジャーナリストという以上、職業柄、バランス感覚を持っているはずだと思っていました。彼は中国の雑誌や新聞に原稿を書いたりしていて、日本に批判的な記事を書くことが多い人でしたから、よけいにあきれかえりました。

 中国のインターネットの掲示板を見ますと、中国こそが一番、中国は大国、中国人は優秀な民族だといった書き込みがよく見られます。あえて言うまでもなく、何をもってその国が一番だとか大国だとか、優れた民族だと判断するのでしょうか。
 
 今では、経済的には世界一のアメリカですが、誰もがうらやむほど素晴らしい国だとする人は減少しています。軍事力でアメリカが世界一の国であることは誰もが認めるところでしょうが、この意味で大国としてのアメリカを目標とする国家も多くはないでしょう。ましてや、各民族に優劣の差などあるはずはないと思います。教育を受ける条件が等しくあれば、なおさらのことです。

 日本も、日本は神の国だと公言しても、中国人はもちろん世界の多くの国の人がめんくらうだけでしょう。

 中国国内にも面子に対する批判はあります。中国人特有の面子に強くこだわり日本を感情的に批判しても、有効性はあまりないと言い切る中国人もいます。こう言う中国人ですから、「日本を批判する前に中国人としてもっと自分たちの足元を見るべきだ」と自国のあり方を厳しく批判します。

 一方、日本でも中国に対する感情的な発言が掲示板などでも多数見うけられます。日本と中国、実はまったく次元の異なるところで批判し合い、時には口からでまかせの発言も聞かれます。発言は多くなっても、まったく議論になっていないような気がしてなりません。

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