人はこんな地平にまで堕ちるのかと、愕然としました。
加納時男東京電力顧問を取材する朝日新聞の記事を読んでの印象です。
東電に対し厳しい批判が集中していますが、自己の無謬性を信じて疑わない企業だと痛感させられます。
清水正孝社長が被害者へ土下座しようとも、その裏で東電の負担に上限を設けるよう要望しています。これでは、土下座がその場しのぎのだましの演技でしかないと受けとめられるのも当然でしょう。
今回の原発事故は、原発の脆弱性、東電の体質など、さまざまな問題を噴出させています。さらに、幾人かの人の心の内、本性までも露出させています。
「放射性物質が、実際よりかなり怖いと思われていることが問題なのではないか」
「今回の原子力の問題、死者が出ましたか。津波の死者に比べ、報道のされ具合と死者数の多さのバランスが悪いと考えています」
評論家と称する女性の無神経な言い放ちも一例です。人品の程度を露わにするこの発言で、後に「相当のくず発言」と批判されました。
この記事も、さまざまなことを明瞭に浮かび上がらせています。詭弁を弄する態度、悔い改めない姿勢などです。
「低線量放射線が体にいい」と信じる人は、低線量放射線を好きなだけ浴びまくればよいでしょう。
しかし、放射線を浴びたくないと考える人が圧倒的多数です。その人たちが自分の意志に関係なく避難せざるを得ない状況に追い詰め、あるいは恐怖のどん底に陥れ、生活を一変させている事態を直視しているとは思えません。
今後、人生という貴重な時間を使って、誠意とか誠実さを求めても期待できそうもない人たちと向き合い、逃れられない現実に耐えていかなくてはならないでしょう。越えるべき山はいくつもあり、その山はとんでもなく高そうです。

加納時男東京電力顧問を取材する朝日新聞の記事を読んでの印象です。
東電に対し厳しい批判が集中していますが、自己の無謬性を信じて疑わない企業だと痛感させられます。
清水正孝社長が被害者へ土下座しようとも、その裏で東電の負担に上限を設けるよう要望しています。これでは、土下座がその場しのぎのだましの演技でしかないと受けとめられるのも当然でしょう。
今回の原発事故は、原発の脆弱性、東電の体質など、さまざまな問題を噴出させています。さらに、幾人かの人の心の内、本性までも露出させています。
「放射性物質が、実際よりかなり怖いと思われていることが問題なのではないか」
「今回の原子力の問題、死者が出ましたか。津波の死者に比べ、報道のされ具合と死者数の多さのバランスが悪いと考えています」
評論家と称する女性の無神経な言い放ちも一例です。人品の程度を露わにするこの発言で、後に「相当のくず発言」と批判されました。
この記事も、さまざまなことを明瞭に浮かび上がらせています。詭弁を弄する態度、悔い改めない姿勢などです。
「低線量放射線が体にいい」と信じる人は、低線量放射線を好きなだけ浴びまくればよいでしょう。
しかし、放射線を浴びたくないと考える人が圧倒的多数です。その人たちが自分の意志に関係なく避難せざるを得ない状況に追い詰め、あるいは恐怖のどん底に陥れ、生活を一変させている事態を直視しているとは思えません。
今後、人生という貴重な時間を使って、誠意とか誠実さを求めても期待できそうもない人たちと向き合い、逃れられない現実に耐えていかなくてはならないでしょう。越えるべき山はいくつもあり、その山はとんでもなく高そうです。
